27.4. メール転送エージェント (MTA) の設定
メール送信には、MTA (メール 転送エージェント )が不可欠です。Evolution、Thunderbird、Mutt などの Mail User Agent (MUA)を使用してメールの読み取りと作成を行います。ユーザーが MUA から電子メールを送信すると、メッセージは MTA に渡されます。MTA は一連の MTA を通じて、メッセージが送信先に届くまで送信します。
ユーザーがシステムからメールを送信する予定がなくても、一部の自動化されたタスクまたはシステムプログラムは /bin/mail コマンドを使用して、ログメッセージを含む電子メールをローカルシステムの root ユーザーに送信する場合があります。
Red Hat Enterprise Linux 5 は、Sendmail、Postfix、Exim の 3 つの MTA を提供します。3 つすべてがインストールされている場合、sendmail がデフォルトの MTA になります。Mail Transport Agent Switcher では、sendmail、postfix、または exim をシステムのデフォルト MTA として選択できます。
Mail Transport Agent Switcher プログラムのテキストベースのバージョンを使用するには、system-switch-mail RPM パッケージをインストールする必要があります。グラフィカルバージョンを使用する場合は、system-switch-mail-gnome パッケージもインストールする必要があります。
注記
RPM パッケージのインストールに関する詳細は、パートII「パッケージ管理」 を参照してください。
Mail Transport Agent Switcher を起動するには、 (パネルのメインメニュー)> > を選択するか、シェルプロンプトでコマンド system-switch-mail を入力します(例:XTerm または GNOME ターミナル)。
このプログラムは、X Window System が実行されているかどうかを自動的に検出します。実行中の場合、プログラムは 図27.1「 メール転送エージェントスイッチャー 」 のようにグラフィカルモードで起動します。X が検出されない場合は、テキストモードで起動します。Mail Transport Agent Switcher をテキストモードで実行させるには、system-switch-mail-nox コマンドを使用します。
図27.1 メール転送エージェントスイッチャー
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