38.8. 印刷ジョブの管理
Emacs からのテキストファイルの印刷や GIMP からのイメージの出力など、プリンターデーモンに印刷ジョブを送信すると、印刷ジョブが印刷スプールキューに追加されます。印刷のスプールキューはプリンターに送られた印刷ジョブの一覧で、各印刷要求に関する情報 (印刷要求の状態、ジョブ番号など) を表示します。
印刷プロセス中に、パネルの Notification Area に Printer Status アイコンが表示されます。印刷ジョブのステータスを確認するには、図38.12「GNOME 印刷の状態」 のようなウィンドウを表示するプリンターの状態をダブルクリックします。
図38.12 GNOME 印刷の状態
[D]
GNOME Print Status に一覧表示されている特定の印刷ジョブをキャンセルするには、一覧からこれを選択し、プルダウンメニューから > を選択します。
シェルプロンプトから印刷スプールにある印刷ジョブのリストを表示するには、lpq コマンドを入力します。最後の数行は以下のようになります。
例38.1 lpq 出力の例
Rank Owner/ID Class Job Files Size Time active user@localhost+902 A 902 sample.txt 2050 01:20:46
印刷ジョブをキャンセルするには、lpq コマンドで要求のジョブ番号を見つけ、lprm ジョブ番号 を使用します。たとえば、lprm 902 は、例38.1「lpq 出力の例」 で印刷ジョブをキャンセルします。印刷ジョブをキャンセルするには、適切なパーミッションが必要です。プリンターが接続されているマシンに root としてログインしていない限り、他のユーザーが起動した印刷ジョブをキャンセルできません。
シェルプロンプトから直接ファイルを印刷することもできます。たとえば、コマンド lpr sample.txt はテキストファイル
sample.txt
を出力します。印刷フィルターはファイルのタイプを決定し、プリンターが理解できる形式に変換します。