26.2.5.3. Anonymous User Options
以下は、サーバーへの匿名ユーザーアクセスを制御するディレクティブの一覧です。このオプションを使用するには、anonymous_enable ディレクティブを YES に設定する必要があります。
- anon_mkdir_write_enable: write_enable ディレクティブと組み合わせて使用すると、匿名ユーザーは書き込み権限を持つ親ディレクトリーに新しいディレクトリーを作成できます。デフォルト値は NO です。
- anon_root: 匿名ユーザーのログイン後に vsftpd が変更するディレクトリーを指定します。このディレクティブにはデフォルト値がありません。
- anon_upload_enable: write_enable ディレクティブと組み合わせて使用すると、匿名ユーザーは書き込み権限を持つ親ディレクトリーにファイルをアップロードできます。デフォルト値は NO です。
- anon_world_readable_only: 有効にすると、匿名ユーザーは誰でも読み取り可能なファイルのみをダウンロードできます。デフォルト値は YES です。
- ftp_username: 匿名 FTP ユーザーに使用されるローカルユーザーアカウント(
/etc/passwd
に記載されている)を指定します。ユーザーの/etc/passwd
で指定したホームディレクトリーは、匿名 FTP ユーザーの root ディレクトリーです。デフォルト値は ftp です。 - no_anon_password: 有効にすると、匿名ユーザーはパスワードを要求されません。デフォルト値は NO です。
- secure_email_list_enable: 有効にすると、匿名ログインの指定された電子メールパスワードのリストのみが受け入れられます。これは、仮想ユーザーを必要とせずに、パブリックコンテンツへの制限されたセキュリティーを提供する便利な方法です。提供されたパスワードが /etc/vsftpd.email_passwords に表示されない限り、匿名ログインは阻止されます。ファイル形式は、1 行に 1 つのパスワードで、末尾の空白はありません。デフォルト値は NO です。