22.10. CUPS 印刷サポートのある Samba
Samba を使用すると、クライアントマシンは Samba サーバーに接続されたプリンターを共有できます。さらに、Samba を使用すると、クライアントマシンは Linux に組み込まれているドキュメントを Windows プリンター共有に送信できます。Red Hat Enterprise Linux で機能する印刷システムもありますが、Samba と密接に統合されるため、CUPS (Common UNIX Print System)が推奨される印刷システムです。
22.10.1. 単純な smb.conf
設定
以下の例は、CUPS サポート向けの非常に基本的な
smb.conf
設定を示しています。
[global] load printers = Yes printing = cups printcap name = cups [printers] comment = All Printers path = /var/spool/samba/print printer = IBMInfoP browseable = No public = Yes guest ok = Yes writable = No printable = Yes printer admin = @ntadmins [print$] comment = Printer Drivers Share path = /var/lib/samba/drivers write list = ed, john printer admin = ed, john
他の印刷設定も可能です。機密ドキュメントを印刷するためのセキュリティーおよびプライバシーを追加するために、ユーザーは、パブリックパスにない独自の印刷スプールを持つことができます。ジョブが失敗すると、他のユーザーはファイルにアクセスできません。
print$ 共有には、ローカルで利用できない場合にクライアントがアクセスするプリンタードライバーが含まれます。print$ 共有はオプションであり、組織によっては必要ない可能性があります。
browseable を Yes に設定すると、Samba サーバーがドメイン/ワークグループに正しく設定されていると、Windows Network Neighborhood でプリンターを表示できます。