23.2.2. リースデータベース
DHCP サーバーでは、
/var/lib/dhcpd/dhcpd.leases
ファイルが DHCP クライアントのリースデータベースを保存します。このファイルは変更しないでください。最近割り当てられた各 IP アドレスの DHCP リース情報は、リースデータベースに自動的に保存されます。この情報には、リースの長さ、IP アドレスが割り当てられている場所、リースの開始日と終了日、リースの取得に使用されたネットワークインターフェイスカードの MAC アドレスが含まれます。
リースデータベースの時刻はすべて、現地時間でなく協定世界時 (UTC) を使用します。
リースデータベースは、サイズが大きくなり過ぎるのを避けるために適宜再作成されます。最初に、すべての既知のリースは一時的なリースデータベースに保存されます。
dhcpd.leases
ファイルの名前は dhcpd.leases~
に変更され、一時的なリースデータベースが dhcpd.leases
に書き込まれます。
リースデータベースがバックアップファイルに変更された後、新規ファイルが書き込まれる前に、DHCP デーモンが強制終了されるか、システムがクラッシュする可能性があります。この場合、
dhcpd.leases
ファイルは存在しませんが、サービスを起動する必要があります。この際、新規のリースファイルを作成しないでください。作成すると、それまでのリースはすべて失われ、多くの問題が発生します。これを解決する方法は、dhcpd.leases~
バックアップファイルの名前を dhcpd.leases
に変更して、デーモンを起動することです。