28.5. /etc/openldap/schema/ ディレクトリー
/etc/openldap/schema/
ディレクトリーは、以前は slapd.at.conf
ファイルおよび slapd.oc.conf
ファイルにある LDAP 定義を保持します。/etc/openldap/schema/redhat/
ディレクトリーは、Red Hat Enterprise Linux 用に Red Hat が配信するカスタマイズされたスキーマを保持します。
すべての 属性構文定義 と objectclass 定義 が、異なるスキーマファイルに配置されるようになりました。以下の例に示すように、さまざまなスキーマファイルは、
include
行を使用して /etc/openldap/slapd.conf
で参照されます。
include /etc/openldap/schema/core.schema include /etc/openldap/schema/cosine.schema include /etc/openldap/schema/inetorgperson.schema include /etc/openldap/schema/nis.schema include /etc/openldap/schema/rfc822-MailMember.schema include /etc/openldap/schema/redhat/autofs.schema
注意
OpenLDAP によってインストールされたスキーマファイルで定義されたスキーマアイテムを変更しないでください。
OpenLDAP で使用されるスキーマを拡張して、デフォルトのスキーマファイルをガイドとして使用して、追加の属性タイプとオブジェクトクラスをサポートすることができます。これを行うには、
/etc/openldap/schema/
ディレクトリーに local.schema
ファイルを作成します。デフォルトの include
schema 行の下に以下の行を追加して、slapd.conf
内でこの新しいスキーマを参照します。
include /etc/openldap/schema/local.schema
次に、
local.schema
ファイル内の新しい属性タイプとオブジェクトクラスを定義します。多くの組織は、デフォルトでインストールされているスキーマファイルから既存の属性タイプを使用し、新しいオブジェクトクラスを local.schema
ファイルに追加します。
特定の特別な要件に一致するようにスキーマを拡張することは、本章の範囲外となります。詳細は、http://www.openldap.org/doc/admin/schema.html を参照してください。