47.3.3.3. 管理における不注意
管理者がシステムにパッチを当てないことが、サーバーのセキュリティーに対する最大の脅威の 1 つになります。System Administration Network and Security Institute (SANS)によると、コンピューターのセキュリティーの脆弱性の主な原因は、コンピューターのセキュリティー脆弱性の主な原因として、セキュリティーの維持と、トレーニングや、この作業を行うことができない時間を提供することです。[13] これは、管理者の経験の少なさだけでなく、管理者の過信やモチベーションの低さなども原因となります。
管理者が、サーバーやワークステーションにパッチを当てることを忘れたり、システムのカーネルやネットワーク通信のログメッセージを見落とす場合もあります。その他にも、よく起こるケースとして、サービスのデフォルトパスワードや鍵を変更しないまま放置しておくことが挙げられます。たとえば、データベースにはデフォルトの管理パスワードが設定されているものがありますが、ここでは、システム管理者がインストール後すぐにデフォルトパスワードを変更することを、データベース開発者は想定しています。しかし、データベース管理者がパスワードを変更することを忘れると、クラッカーの経験が浅くても、周知のデフォルトパスワードを使用してデータベースの管理者権限を得ることができます。この他に、管理者の不注意によりサーバーが危険にさらされる場合もあります。