21.3.3.3. Autofs v4 マップの Autofs v5 への適合


v4 マルチマップエントリー

autofs バージョン 4 では、マスターマップにマルチマップエントリーの概念が導入されました。マルチマップエントリーの形式は以下のとおりです。

<mount-point> <maptype1> <mapname1> <options1> -- <maptype2> <mapname2> <options2> -- ...
このように任意の数のマップを 1 つのマップに統合できます。この機能は v5 では提供されなくなりました。これは、バージョン 5 が、同じ結果を含めるために使用できるマップが含まれているためです。以下のマルチマップの例を見てみましょう。
/home file /etc/auto.home -- nis auto.home
これは、v5 の以下の設定に置き換えることができます。
/etc/nsswitch.conf は以下を一覧表示する必要があります。
automount: files nis
/etc/auto.master には以下が含まれている必要があります。
/home  auto.home
/etc/auto.home には以下が含まれている必要があります。
<entries for the home directory>
+auto.home
これにより、/etc/auto.home からのエントリーと nis auto.home マップが組み合わされます。

複数マスターマップ

autofs バージョン 4 では、ファイル、nis、Hesiod、LDAP など、各ソースからマスターマップのコンテンツをマージできます。バージョン 4 の自動マウント機能は、/etc/nsswitch.conf に記載されている各ソースのマスターマップを検索します。マップは存在する場合は読み取られ、その内容が 1 つの大きな auto.master マップにマージされます。

バージョン 5 では、これは動作ではなくなりました。nsswitch.conf のソース一覧にある最初のマスターマップのみが参照されます。複数のマスターマップの内容をマージすることが望ましい場合は、含まれるマップを使用できます。以下の例を考慮してください。
/etc/nsswitch.conf:
automount: files nis
/etc/auto.master:
/home  /etc/auto.home
+auto.master
上記の設定は、ファイルベースの auto.master と NIS ベースの auto.master の内容を統合します。ただし、含まれるマップエントリーはファイルマップでのみ許可されるため、NIS auto.master と LDAP auto.master の両方を含める方法はありません。
この制限は、ソースに異なる名前を持つマスターマップを作成することで解決できます。上記の例では、auto.master.ldap という名前の LDAP マスターマップがある場合は、"+auto.master.ldap" をファイルベースのマスターマップに追加し、"ldap" が nsswitch 設定のソースとしてリストされている場合は、それも含まれます。
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