5.3.11. /proc/tty/
このディレクトリーには、システムで利用可能な、かつ現在使用されている tty デバイス に関する情報が含まれます。当初は teletype devices と呼ばれ、文字ベースのデータ端末は tty デバイスと呼ばれます。
Linux には、3 種類の tty デバイスがあります。シリアルデバイス は、モデム経由やシリアルケーブルなど、シリアル接続で使用されます。仮想端末 は、システムコンソールで Alt+F-key > を押す際に利用可能な仮想コンソールなど、一般的なコンソール接続を作成します。擬似端末 は、XFree86 などの上位レベルのアプリケーションで使用される双方向通信を作成します。
drivers
ファイルは、以下の例のように、使用中の現在の tty デバイスの一覧です。
serial /dev/cua 5 64-127 serial:callout serial /dev/ttyS 4 64-127 serial pty_slave /dev/pts 136 0-255 pty:slave pty_master /dev/ptm 128 0-255 pty:master pty_slave /dev/ttyp 3 0-255 pty:slave pty_master /dev/pty 2 0-255 pty:master /dev/vc/0 /dev/vc/0 4 0 system:vtmaster /dev/ptmx /dev/ptmx 5 2 system /dev/console /dev/console 5 1 system:console /dev/tty /dev/tty 5 0 system:/dev/tty unknown /dev/vc/%d 4 1-63 console
/proc/tty/driver/serial
ファイルは、各シリアル tty 行の使用状況の統計とステータスを一覧表示します。
tty デバイスをネットワークデバイスとして使用するため、Linux カーネルはデバイス上で ライン規則 を強制します。これにより、ドライバーは特定のタイプのヘッダーにデバイスを介して送信されるすべてのデータブロックを持つ特定タイプのヘッダーを配置することができ、データブロックのストリームにあるデータブロックへの接続のリモートエンドが可能になります。SLIP および PPP は一般的な行規則であり、それぞれはシリアルリンクを介してシステムを相互に接続するために使用されます。
登録した行規則は
ldiscs
ファイルに保存され、より詳細な情報は ldisc/
ディレクトリー内にあります。