21.10. TCP での NFS の使用
NFSv4 のデフォルトのトランスポートプロトコルは TCP です。TCP を使用する利点は次のとおりです。
- 接続の持続性が向上し、
NFS の古いファイルがメッセージを処理
するのが少なくなります。 - TCP は、完了のみを確認する UDP とは異なり、すべてのパケットを確認するため、負荷の高いネットワークでパフォーマンスが向上しています。
- TCP の輻輳制御は UDP よりも優れています。非常に輻輳したネットワークでは、UDP パケットはドロップされる最初のパケットです。つまり、NFS がデータを書き込む場合(8K チャンク)、その 8K はすべて UDP で再送信する必要があります。TCP の信頼性により、その 8K データの一部のみが一度に送信されます。
- エラー検出。(サーバーが利用不可であることが原因で)TCP 接続が切断されると、クライアントはデータの送信を停止し、サーバーが利用可能になると接続プロセスを再起動します。UDP では、接続なしであるため、クライアントはサーバーが接続を再確立するまで、データでネットワークを保留し続けます。
主な欠点は、TCP プロトコルに関連するオーバーヘッドが原因で、パフォーマンスが大幅に低下することです。