12.2.2. インストール
RPM パッケージには、通常
foo-1.0-1.i386.rpm
などのファイル名があります。ファイル名には、パッケージ名(foo
)、バージョン(1.0
)、リリース(1
)、およびアーキテクチャー(i386
)が含まれます。パッケージをインストールするには、root でログインして、シェルプロンプトで以下のコマンドを入力します。
rpm -ivh foo-1.0-1.i386.rpm
または、以下のコマンドを使用することもできます。
rpm -Uvh foo-1.0-1.i386.rpm
インストールに成功すると、以下の出力が表示されます。
Preparing... ########################################### [100%] 1:foo ########################################### [100%]
ご覧のとおり、RPM はパッケージ名を出力し、パッケージのインストール中にハッシュマークの連続を進捗メーターとして出力します。
パッケージのインストールまたはアップグレード時に、パッケージの署名が自動的にチェックされます。署名は、パッケージが承認された当事者によって署名されていることを確認します。たとえば、署名の検証に失敗すると、以下のようなエラーメッセージが表示されます。
error: V3 DSA signature: BAD, key ID 0352860f
新しいヘッダーのみの署名の場合には、以下のようなエラーメッセージが表示されます。
error: Header V3 DSA signature: BAD, key ID 0352860f
署名を検証するための適切なキーがインストールされていない場合、メッセージには以下のような
NOKEY
という単語が含まれます。
warning: V3 DSA signature: NOKEY, key ID 0352860f
パッケージの署名の確認に関する詳細は、「パッケージの署名の確認」 を参照してください。
Warning
カーネルパッケージをインストールする場合は、代わりに rpm -ivh を使用する必要があります。詳細は、44章カーネルの手動アップグレード を参照してください。
12.2.2.1. インストール済みパッケージの準備
同じ名前とバージョンのパッケージがすでにインストールされている場合は、以下の出力が表示されます。
Preparing... ########################################### [100%] package foo-1.0-1 is already installed
ただし、パッケージをインストールしたい場合は、--replacepkgs オプションを使用して、エラーを無視するように RPM に指示します。
rpm -ivh --replacepkgs foo-1.0-1.i386.rpm
このオプションは、RPM からインストールされたファイルを削除する場合や、RPM から元の設定ファイルをインストールする場合に役立ちます。