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22.2. Samba デーモンと関連サービス

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以下は、個々の Samba デーモンおよびサービスの概要です。

22.2.1. Samba デーモン

Samba は、3 つのデーモン(smbd、nmbbd、および winbindd)で設定されています。2 つのサービス(smb および windbind)は、デーモンの開始、停止、およびその他のサービス関連の機能を制御します。各デーモンの詳細と、そのデーモンを制御する特定のサービスが表示されます。

smbd

smbd サーバーデーモンは、Windows クライアントにファイル共有および印刷サービスを提供します。さらに、SMB プロトコルを使用したユーザー認証、リソースロック、およびデータ共有を行います。サーバーが SMB トラフィックをリッスンするデフォルトのポートは TCP ポート 139 および 445 です。

smbd デーモンは smb サービスによって制御されます。

nmbd

nmbd サーバーデーモンは、Windows ベースのシステムの SMB/CIFS によって生成されたものなど、NetBIOS ネームサービス要求を理解して応答します。これらのシステムには、Windows 95/98/ME、Windows NT、Windows 2000、Windows XP、および LanManager クライアントが含まれます。また、Windows Network Neighborhood ビューを設定する参照プロトコルに参加します。サーバーが NMB トラフィックをリッスンするデフォルトのポートは UDP ポート 137 です。

nmbd デーモンは、smb サービスによって制御されます。

winbindd

winbind サービスは、Windows NT 2000 または Windows Server 2003 を実行しているサーバーのユーザーおよびグループ情報を解決します。これにより、UNIX プラットフォームが理解できる Windows ユーザー/グループ情報が使用できるようになります。これは、Microsoft RPC 呼び出し、Pluggable Authentication Modules (PAM)、および Name Service Switch (NSS)を使用して実行されます。これにより、Windows NT ドメインユーザーが UNIX マシン上で UNIX ユーザーとして表示および操作できるようになります。Samba ディストリビューションにバンドルされていますが、winbind サービスは smb サービスとは別に制御されます。

winbindd デーモンは winbind サービスによって制御され、操作に smb サービスを起動する必要はありません。winbindd は、Samba が Active Directory メンバーである場合にも使用され、Samba ドメインコントローラーでも使用できます(ネストされたグループやドメイン間の信頼を実装するため)。winbind は Windows NT ベースのサーバーへの接続に使用されるクライアント側のサービスであるため、winbind の詳細はこのマニュアルの範囲外になります。
注記
Samba ディストリビューションに含まれるユーティリティーの一覧は、「Samba ディストリビューションプログラム」 を参照してください。
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