48.5.4. xinetd 設定ファイル
xinetd
の設定ファイルは、以下のとおりです。
/etc/xinetd.conf
: グローバルxinetd
設定ファイル。/etc/xinetd.d/
: サービス固有のファイルをすべて含むディレクトリー。
48.5.4.1. /etc/xinetd.conf ファイル
/etc/xinetd.conf
ファイルには、xinetd
のコントロール下にあるすべてのサービスに影響する一般的な設定が含まれています。xinetd
サービスが最初に起動されると読み取られるため、設定の変更を有効にするには、xinetd
サービスを再起動する必要があります。以下は、/etc/xinetd.conf
ファイルの例です。
defaults { instances = 60 log_type = SYSLOG authpriv log_on_success = HOST PID log_on_failure = HOST cps = 25 30 } includedir /etc/xinetd.d
これらの行は、
xinetd
の以下の側面を制御します。
instances
-xinetd
が処理できる同時要求の最大数を指定します。log_type
: ログエントリーを/var/log/secure
ファイルに書き込む authpriv ログファシリティーを使用するようにxinetd
を設定します。FILE /var/log/xinetdlog
などのディレクティブを追加すると、/var/log/
ディレクトリーにxinetdlog
という名前のカスタムログファイルが作成されます。log_on_success
- 正常な接続試行をログに記録するようにxinetd
を設定します。デフォルトでは、リモートホストの IP アドレスと、要求を処理するサーバーのプロセス ID が記録されます。log_on_failure
:xinetd
が、失敗した接続試行をログに記録するか、接続が拒否されたかどうかを設定します。CP:
サービスに対する 1 秒あたり 25 を超える接続を許可するように設定します。この制限を超えると、サービスは 30 秒間廃止されます。xinetd
を、特定のincludedir
/etc/xinetd.d/
-/etc/xinetd.d/
ディレクトリーにあるサービス固有の設定ファイルに宣言されたオプションを含めます。詳細は、「/etc/xinetd.d/ ディレクトリー」 を参照してください。
注記
多くの場合、
/etc/xinetd.conf
の log_on_success
設定および log_on_failure
設定は、サービス固有の設定ファイルでさらに変更されます。したがって、/etc/xinetd.conf
ファイルよりも、指定のサービスのログファイルにより多くの情報が表示される可能性があります。詳細は、「ロギングのオプション」 を参照してください。