44.2. アップグレードの準備
カーネルをアップグレードする前に、予防的な前準備手順の実行をお薦めします。最初のステップでは、問題が発生した場合にシステムに起動メディアが存在することを確認します。ブートローダーが新しいカーネルを起動するように適切に設定されていない場合、システムは起動用メディアがなくても Red Hat Enterprise Linux で起動できません。
ブートディスクを作成するには、root でログインし、シェルプロンプトでコマンド /sbin/mkbootdisk 'uname -r' を実行します。
ヒント
その他のオプションについては、mkbootdisk の man ページを参照してください。システム BIOS もサポートしていれば、CD-R、CD-RW、および USB フラッシュドライブを介して起動可能なメディアを作成できます。
ブートメディアでマシンを再起動し、それが機能することを確認してから続行します。
インストールされているカーネルパッケージを確認するには、シェルプロンプトで rpm -qa | grep kernel コマンドを実行します。
出力には、システムのアーキテクチャーに応じて、以下のパッケージの一部またはすべてが含まれます(バージョン番号とパッケージは異なる場合があります)。
kernel-2.6.9-5.EL kernel-devel-2.6.9-5.EL kernel-utils-2.6.9-5.EL kernel-doc-2.6.9-5.EL kernel-smp-2.6.9-5.EL kernel-smp-devel-2.6.9-5.EL kernel-hugemem-devel-2.6.9-5.EL
出力から、カーネルアップグレードにダウンロードする必要があるパッケージを判断します。1 つのプロセッサーシステムでは、必要なパッケージは
kernel
パッケージのみです。異なるパッケージの説明は、「カーネルパッケージの概要」 を参照してください。
ファイル名で、各カーネルパッケージには、パッケージが構築されたアーキテクチャーが含まれます。形式は kernel- <variant> - <version > . <arch > .rpm です。ここで、< variant > は
PAE
、xen
などのいずれかになります。< ;arch> は以下のいずれかになります。
- AMD64 および Intel EM64T アーキテクチャー用
x86_
64 ia64
( Intel® Itanium™ アーキテクチャーの場合)- IBM® eServer™ pSeries™ アーキテクチャーの場合は
ppc64
- IBM® S/390® アーキテクチャーの
s390
- IBM® eServer™ System z® アーキテクチャーの
s390x
i686
( Intel® Pentium® II、Intel® Pentium® II、Intel® Pentium® 4、AMD Athlon®、および AMD Duron® システム用)