12.2.6. クエリー
RPM データベースは、システムにインストールされているすべての RPM パッケージに関する情報を保存します。これは
/var/lib/rpm/
ディレクトリーに保存され、インストールされているパッケージ、各パッケージのバージョン、およびその他からパッケージ内のファイルへの変更をクエリーするために使用されます。
このデータベースにクエリーを行うには、-q オプションを使用します。rpm -q package name コマンドは、インストールされているパッケージパッケージ名、バージョン、およびリリース番号を表示します。たとえば、rpm -q foo を使用してインストールされたパッケージ
foo
をクエリーすると、以下のような出力が生成される可能性があります。
foo-2.0-1
-q で以下の パッケージ選択オプション を使用して、クエリーをさらに絞り込むか、または認定することもできます。
- -a - 現在インストールされているすべてのパッケージをクエリーします。
- -f <
;filename>
; - パッケージがf <filename> を所有する RPM データベースを照会し
ます。ファイルを指定する場合は、ファイルの絶対パスを指定します(例: rpm -qf/bin/ls
)。 - -p <
packagefile> - アン
インストールされたパッケージ <packagefile> にクエリーを実行し
ます。
クエリーされたパッケージについて表示する情報を指定する方法は複数あります。以下のオプションは、検索する情報の種類を選択するために使用されます。これらは パッケージクエリーオプション と呼ばれます。
- -i は、名前、説明、リリース、サイズ、ビルド日、インストール日、ベンダーなどのパッケージ情報を表示します。
- -l は、パッケージに含まれるファイルの一覧を表示します。
- -s は、パッケージ内のすべてのファイルの状態を表示します。
- -d は、ドキュメントとしてマークされたファイル(man ページ、情報ページ、README など)を表示します。
- -c は、設定ファイルとしてマークされているファイルの一覧を表示します。インストール後に編集してシステムにパッケージ(
sendmail.cf
、passwd
、inittab
など)に合わせて編集するファイルです。
ファイルの一覧を表示するオプションの場合は、コマンドに -v を追加して、一般的な ls -l 形式で一覧を表示します。