7.2. スワップ領域の追加
場合によっては、インスト-ルした後にさらに swap 領域の追加が必要になることもあります。たとえば、システムの RAM 容量を 128 MB から 256 MB にアップグレードできますが、スワップ領域は 256 MB しかありません。メモリー意図しない操作を実行する場合や、大量のメモリーを必要とするアプリケーションを実行する場合は、スワップ領域を 512 MB に増やすことが有益です。
選択肢が 3 つあります: 新規の swap パーティションの作成、新規の swap ファイルの作成、あるいは既存の LVM2 論理ボリューム上で swap の拡張。この中では、既存論理ボリュームを拡張することが推奨されます。
7.2.1. LVM2 論理ボリュームでのスワップ領域の拡張
LVM2 スワップ論理ボリュームを拡張するには、以下を行います(
/dev/VolGroup00/LogVol01
が拡張するボリュームであるとします)。
- 関連付けられている論理ボリュームのスワップ機能を無効にします。
swapoff -v /dev/VolGroup00/LogVol01
- LVM2 論理ボリュームのサイズを 256 MB 増やします。
lvm lvresize /dev/VolGroup00/LogVol01 -L +256M
- 新しいスワップ領域をフォーマットします。
mkswap /dev/VolGroup00/LogVol01
- 拡張論理ボリュームを有効にします。
swapon -va
- 論理ボリュームが適切に拡張されていることを確認します。
cat /proc/swaps free