第15章 システムの登録およびサブスクリプション管理
効果的なアセット管理には、ソフトウェアインベントリーを処理するメカニズムが必要です (製品の種類と、ソフトウェアがインストールされているシステムの数の両方)。サブスクリプションサービスは、そのメカニズムを提供し、組織全体に対するサブスクリプションのグローバル割り当てと、1 つのシステムに割り当てられた特定のサブスクリプションの両方に対して透過性を提供します。
Red Hat Subscription Manager は yum と連携して、サブスクリプション管理でコンテンツ配信をユニットします。Subscription Manager は、サブスクリプションシステムの関連付けのみを処理します。yum またはその他のパッケージ管理ツールは、実際のコンテンツ配信を処理します。14章YUM (Yellowdog Updater Modified) では、yum の使用方法を説明します。
15.1. Red Hat Subscription Manager ツールの使用
登録とサブスクリプションはいずれも、Red Hat Subscription Manager と呼ばれる GUI および CLI ツールを使用してローカルシステムで管理されます。
注記
Red Hat Subscription Manager ツールは、システムに変更を行うという性質上、常に root として実行されます。しかし、Red Hat Subscription Manager は、サブスクリプションサービスのユーザーアカウントとしてサブスクリプションサービスに接続します。
15.1.1. Red Hat Subscription Manager GUI の起動
Red Hat Subscription Manager は、トップ管理バーの
メニューに、管理ツールの 1 つとして表示されます。
または、1 つのコマンドを使用してコマンドラインから Red Hat Subscription Manager GUI を開くこともできます。
[root@server1 ~]# subscription-manager-gui
15.1.2. subscription-manager コマンドラインツールの実行
Red Hat Subscription Manager UI を介して実行できる操作はいずれも、subscription-manager ツールを実行しても実行できます。このツールの形式は以下のとおりです。
[root@server1 ~]# subscription-manager command [options]
各コマンドには、コマンドと共に使用される専用の オプション セットがあります。subscription-manager のヘルプおよび man ページに、より詳細な情報が記載されています。
コマンド | 説明 |
---|---|
register | サブスクリプションサービスに新しいシステムを登録するか、または識別します。 |
unregister | マシンの登録を解除します。これにより、そのサブスクリプションが削除され、サブスクリプションサービスからマシンが削除されます。 |
subscribe | 特定のサブスクリプションをマシンにアタッチします。 |
redeem | ハードウェアおよび BIOS 情報に基づいて、マシンをベンダーから購入した事前に指定したサブスクリプションに自動的にアタッチします。 |
unsubscribe | 特定のサブスクリプションまたはマシンからすべてのサブスクリプションを削除します。 |
list | マシンと互換性があるすべてのサブスクリプションを一覧表示します。マシンに実際にアタッチされているサブスクリプション、またはマシンで利用可能な未使用のサブスクリプションを一覧表示します。 |