21.2. NFS クライアント設定
NFS 共有は、mount コマンドを使用してクライアント側に マウント されます。コマンドの形式は以下のとおりです。
mount -t <nfs-type> -o <options> <host>:</remote/export> </local/directory>
< ;nfs-type> を、NFSv2 または NFSv3 サーバーの場合は nfs、NFSv4 サーバーの場合は nfs4 のいずれかに置き換えます。< ;options> を、NFS ファイルシステムのオプションのコンマ区切りリストに置き換えます(詳細は、「一般的な NFS マウントオプション」 を参照してください)。< ;host > をリモートホスト </ remote/export > がマウントされているリモートディレクトリーに置き換え、</ local/directory > を、リモートファイルシステムがマウントされるローカルディレクトリーに置き換えます。
詳細は mount の man ページを参照してください。
mount コマンドを手動で実行して NFS 共有にアクセスする場合は、システムを再起動してファイルシステムを手動で再マウントする必要があります。Red Hat Enterprise Linux では、システムの起動時にリモートファイルシステムを自動的にマウントする方法を 2 つ(
/etc/fstab
ファイルまたは autofs サービス)提供します。
21.2.1. /etc/fstab
を使用した NFS ファイルシステムのマウント
別のマシンから NFS 共有をマウントする別の方法は、
/etc/fstab
ファイルに行を追加することです。/etc/fstab
ファイルは起動時に netfs サービスによって参照されるため、NFS 共有を参照する行は、起動プロセス中に手動で mount コマンドを入力する場合と同じ効果が得られます。このファイルの各行には、NFS サーバーのホスト名、エクスポートされるサーバーの ディレクトリー、および NFS 共有がマウントされるローカルマシンの ディレクトリーを指定する必要があります。/etc/fstab
ファイルを変更するには、root でなければなりません。
/etc/fstab
の行の一般的な構文は以下のとおりです。
<server>:</remote/export> </local/directory> <nfs-type> <options> 0 0
<
;server&
gt; を、ファイルシステムをエクスポートするサーバーのホスト名、IP アドレス、または完全修飾ドメイン名に置き換えます。< ;/remote/export
> をエクスポートされたディレクトリーのパスに置き換え、</ local/directory
> を、エクスポートしたディレクトリーがマウントされるローカルファイルシステムに置き換えます。< ;nfs-type>
を、NFSv2 または NFSv3 サーバーの場合は nfs、NFSv4 サーバーの場合は nfs4 のいずれかに置き換えます。最後に、< ;options> を NFS ファイルシステムのオプションのコンマ区切りリストに置き換えます(詳細は、「一般的な NFS マウントオプション」 を参照してください)。マウントポイントは、/etc/fstab
が読み取られる前に存在しておく必要があります。存在していないとマウントに失敗します。
以下は、NFS エクスポートをマウントする
/etc/fstab
行の例です。
server:/usr/local/pub /pub nfs defaults 0 0
クライアントシステムの
/etc/fstab
にこの行を追加した後、シェルプロンプトでコマンド mount /pub
を入力し、マウントポイント /pub
をサーバーからマウントします。このコマンドを実行する前に、マウントポイント /pub
がクライアントマシンに存在している必要があります。
/etc/fstab
設定ファイルとそのコンテンツの詳細は、fstab
の man ページを参照してください。