20.7.3.4. GUI を使用した ssh-agent の設定
ssh-agent ユーティリティーを使用してパスフレーズを保存することで、ssh または scp の接続を開始するたびに入力する必要がないようにできます。GNOME を使用している場合は、gnome-ssh-askpass パッケージには、GNOME にログインする際にパスフレーズの入力を要求するために使用されるアプリケーションが含まれ、GNOME にログインするまで保存します。GNOME セッション中に作成された ssh または scp 接続のパスワードやパスフレーズを入力する必要はありません。GNOME を使用していない場合は、「ssh-agentの設定」 を参照してください。
GNOME セッション中にパスフレーズを保存するには、以下の手順に従います。
- パッケージ
gnome-ssh-askpass
をインストールする必要があります。rpm -q openssh-askpass コマンドを使用して、インストールされているかどうかを判断できます。インストールされていない場合は、Red Hat Enterprise Linux CD-ROM セット、Red Hat FTP ミラーサイト、または Red Hat Network を使用してインストールします。 - Sessions の順に選択し、Startup Programs タブをクリックします。 をクリックして、Startup Command テキストエリアに(パネル上)> Preferences > >
/usr/bin/ssh-add
と入力します。最後に実行されるように、既存のコマンドよりも高い数値に優先度を設定します。ssh-add の適切な優先度番号は 70 以上です。優先度番号が高いほど優先度は低くなります。他のプログラムの一覧を表示している場合は、優先度が最も低いはずです。 をクリックしてプログラムを終了します。 - GNOME からログアウトしてからログインし直します。つまり、X を再起動します。GNOME が起動すると、ダイアログボックスが表示され、パスフレーズの入力が求められます。要求されたパスフレーズを入力します。DSA キーペアと RSA キーペアの両方が設定されている場合は、両方の入力を求められます。この時点から、ssh、scp、または sftp によるパスワードの入力を要求されることはありません。