5.2.3. /proc/cmdline
このファイルは、起動時にカーネルに渡されるパラメーターを示します。
/proc/cmdline
ファイルの例を以下に示します。
ro root=/dev/VolGroup00/LogVol00 rhgb quiet 3
この出力は、以下を示しています。
- ro
- ルートデバイスは、システムの起動時に読み取り専用でマウントされます。カーネルブート行に
ro
が存在すると、rw
のインスタンスが上書きされます。 - root=/dev/VolGroup00/LogVol00
- これは、どのディスクデバイスを使用するか、この場合は論理ボリューム(root ファイルシステムイメージがある)を指示します。
/proc/cmdline
の出力例では、root ファイルシステムイメージは、最初の LVM ボリュームグループ(VolGroup00
)の最初の論理ボリューム(LogVol00
)にあります。論理ボリューム管理を使用しないシステムでは、root ファイルシステムが/dev/sda1
または/dev/sda2
に置かれている可能性があります。つまり、そのドライブ上で別の(事前の)起動パーティションまたは swap パーティションがあるかどうかによって、最初の SCSI ディスクドライブまたは SATA ディスクドライブの最初のパーティションまたは 2 番目のパーティションのいずれかになります。Red Hat Enterprise Linux で使用される LVM の詳細は、http://www.tldp.org/HOWTO/LVM-HOWTO/index.html を参照してください。 - rhgb
- Red Hat グラフィカル ブートを表す短い小文字の acronym で、カーネルコマンドラインで "rhgb" を指定すると、
/etc/inittab
でデフォルトのランレベルが 5 に設定されていることが前提となります。id:5:initdefault:
- quiet
- 起動時に非常に深刻なカーネルメッセージ以外のすべての詳細なカーネルメッセージを表示しないことを示します。