16.2.4. エイリアスとクローンファイル
あまり使用されないインターフェイス設定ファイルのタイプは、エイリアス と クローン ファイルの 2 つです。
複数のアドレスを単一のインターフェイスにバインドするために使用されるエイリアスインターフェイスの設定ファイルでは、
ifcfg- <if-name > : <alias-value
> 命名スキームを使用します。
たとえば、
ifcfg-eth0:
0 ファイルは、DEVICE=eth
0:0 と静的 IP
アドレス 10
.0.0.2 を指定するように設定でき、ifcfg-eth0
で DHCP
を介して IP
情報を受け取るように設定済みのイーサネットインターフェイスのエイリアスとして機能します。この設定では、eth0
は動的 IP
アドレスにバインドされますが、同じ物理ネットワークカードは固定の 10.0.0 .2
IP
アドレスを介して要求を受信できます。
警告
エイリアスインターフェイスは
DHCP
をサポートしません。
クローンインターフェイス設定ファイルは、
ifcfg- <if-name> - <clone-name> の命名規則を使用する必要があります
。エイリアスファイルは既存のインターフェイスに対して複数のアドレスを許可しますが、クローンファイルを使用してインターフェイスの追加オプションを指定します。たとえば、eth0
と呼ばれる標準の DHCP
イーサネットインターフェイスは以下のようになります。
DEVICE=eth0 ONBOOT=yes BOOTPROTO=dhcp
USERCTL ディレクティブのデフォルト値は、指定されていない場合は no であるため、ユーザーはこのインターフェイスを起動することができません。ユーザーがインターフェイスを制御できるようにするには、ifcfg-eth0 を
ifcfg-eth0
-user
にコピーしてクローンを作成し、以下の行を ifcfg-eth0-user
に追加します。
USERCTL=yes
これにより、ifcfg-eth0 と
ifcfg- eth0
-user の設定オプションが組み合わされているため、/sbin/ifup eth0- user
コマンドを使用して eth0 インターフェイスを起動できます。これは非常に基本的な例ですが、この方法はさまざまなオプションおよびインターフェイスで使用できます。
エイリアスとインターフェイス設定ファイルのクローンを作成する最も簡単な方法は、グラフィカル ネットワーク管理ツール を使用することです。このツールの使用方法は、17章Network Configuration を参照してください。