21.6.2. コマンドラインからの設定
テキストエディターを使用して設定ファイルを編集したい場合や、X Window System がインストールされていない場合は、設定ファイルを直接変更できます。
/etc/exports
ファイルは、NFS サーバーがエクスポートするディレクトリーを制御します。形式は以下のようになります。
directory hostname(options)
指定する必要がある唯一のオプションは sync または async のいずれかです(同期 が推奨されます)。sync が指定されている場合、サーバーは要求による変更がディスクに書き込まれる前に要求に応答しません。
以下に例を示します。
/misc/export speedy.example.com(sync)
これにより、ユーザーは
speedy.example.com
がデフォルトの読み取り専用パーミッションで /misc/export
をマウントできます。
/misc/export speedy.example.com(rw,sync)
これにより、ユーザーが読み取り/書き込み権限
を持つ /misc/export
をマウントできるよう
になります。
可能なホスト名形式の説明は、「ホスト名の形式」 を参照してください。
注意
/etc/exports
ファイルのスペースに注意してください。ホスト名とオプションの間のスペースが括弧でない場合、オプションはホスト名にのみ適用されます。ホスト名とオプションの間にスペースがある場合、オプションは残りの世界に適用されます。たとえば、以下の行を調べます。
/misc/export speedy.example.com(rw,sync) /misc/export speedy.example.com (rw,sync)
最初の行は、
speedy.example.com
の読み取り/書き込みアクセスからユーザーに付与し、他のすべてのユーザーを拒否します。2 番目の行は、speedy.example.com
の読み取り専用アクセス(デフォルト)からのユーザーに付与し、残りのユーザーに読み取り/書き込みアクセスを許可します。
/etc/exports
を変更するたびに、以下のコマンドを実行して NFS デーモンに変更を通知したり、設定ファイルを再読み込みする必要があります。
service nfs reload