16.2.3. チャンネルボンディングインターフェイス
Red Hat Enterprise Linux では、管理者は
ボンディングカーネルモジュールと、チャンネルボンディング
インターフェイス と呼ばれる特別なネットワークインターフェイスを使用して、複数のネットワークインターフェイスを 1 つの チャンネル にバインドできます。このチャンネルボンディングにより、複数のネットワークインターフェイスが 1 つとして機能できるようになり、また同時に帯域幅が増加し、冗長性を提供します。
チャンネルボンディングインターフェイスを作成するには、
/etc/sysconfig/network-scripts/
ディレクトリーに ifcfg-bond <N
> という名前のファイルを作成し、< N > をそのインターフェイスの番号(例: 0
)に置き換えます。
ファイルのコンテンツは、イーサネットインターフェイスなどボンディングされるインターフェイスのタイプと同じにすることができます。唯一の違いは、DEVICE= ディレクティブは bond <N> で、& lt; N> を インターフェイスの番号に置き換えることです。
以下は、チャンネルボンディングの設定ファイル
ifcfg-bond0
の例です。
DEVICE=bond0 IPADDR=192.168.1.1 NETMASK=255.255.255.0 ONBOOT=yes BOOTPROTO=none USERCTL=no BONDING_OPTS="<bonding parameters separated by spaces>"
チャンネルボンディングインターフェイスを作成したら、設定ファイルに MASTER= ディレクティブおよび SLAVE= ディレクティブを追加して、一緒にバインドするネットワークインターフェイスを設定する必要があります。各チャンネルボンディングされたインターフェイスの設定ファイルは、ほぼ同じです。
たとえば、2 つのイーサネットインターフェイスがチャンネルボンディングされている場合、
eth0
と eth1
の両方の例を以下に示します。
DEVICE=eth<N> BOOTPROTO=none ONBOOT=yes MASTER=bond0 SLAVE=yes USERCTL=no
この例では、< ;N& gt; をインターフェイスの数値に置き換えます。
チャンネルボンディングインターフェイスを有効にするには、カーネルモジュールを読み込む必要があります。チャンネルボンディングインターフェイスの起動時にモジュールがロードされるようにするには、以下の行を
/etc/modprobe.conf
に追加します。
alias bond<N> bonding
& lt;N& gt; を、0 などのインターフェイス番号に置き換えます。
重要
Red Hat Enterprise Linux 5.10 では、ボンディングカーネルモジュールのインターフェイス固有のパラメーターは、
ifcfg-bondN
インターフェイスファイルの BONDING_OPTS="ボンディングパラメーター"
ディレクティブでスペース区切りリストとして指定する必要があります。/etc/modprobe.conf
ファイルでボンディングデバイスのオプションを指定し ない でください。
debug
パラメーターおよび max_bonds
パラメーターはインターフェイス固有ではないため、必要な場合は以下のように /etc/modprobe.conf
で指定する必要があります。
options bonding debug=1 max_bonds=1
ただし、BONDING_OPTS ディレクティブで
ifcfg-bondN
ファイルを使用する場合は、max_bonds
パラメーターを設定し ない でください。このディレクティブにより、ネットワークスクリプトが必要に応じてボンドインターフェイスを作成するためです。
/etc/modprobe.conf
への変更は、モジュールが次に読み込まれるまで反映されません。実行中のモジュールを最初にアンロードする必要があります。ボンディングモジュールの設定に関する指示やアドバイス、およびボンディングパラメーターの一覧は、「Channel Bonding モジュール」 を参照してください。