6.3.6. 設定の保持
デフォルトでは、mdadm コマンドによる変更は現行セッションにのみ適用され、システムの再起動は維持されません。システムの起動時に、
mdmonitor
サービスは /etc/mdadm.conf
設定ファイルの内容を読み取り、起動する RAID デバイスを確認します。ソフトウェア RAID がグラフィカルインストールプロセス中に設定されている場合、このファイルには、デフォルトで 表6.1「一般的な mdadm.conf ディレクティブ」 に記載されているディレクティブが含まれています。
オプション | 説明 |
---|---|
ARRAY |
特定のアレイを特定できます。
|
デバイス |
RAID コンポーネントをスキャンするデバイスの一覧を指定できます(例: 「/dev/hda1」)。キーワード partitions を使用して、
/proc/ にリストされているすべてのパーティションを使用するか、またはコンテナーを使用してアレイコンテナーを指定することもできます。
|
MAILADDR | アラートの場合に、使用するメールアドレスを指定できます。 |
設定に関係なく、現在使用されている
ARRAY
行を一覧表示するには、root
で以下のコマンドを実行します。
mdadm--detail
--scan
このコマンドの出力を使用して、
/etc/mdadm.conf
ファイルに追加する行を確認します。特定のデバイスの ARRAY
行を表示することもできます。
mdadm--detail
--brief
raid_device
このコマンドの出力をリダイレクトすることで、このような行を 1 つのコマンドで設定ファイルに追加できます。
mdadm--detail
--brief
raid_device >>/etc/mdadm.conf
例6.6 設定の保持
デフォルトでは、
/etc/mdadm.conf
には、システムのインストール時に作成されたソフトウェア RAID 設定が含まれます。
# mdadm.conf written out by anaconda DEVICE partitions MAILADDR root ARRAY /dev/md0 level=raid1 num-devices=2 UUID=49c5ac74:c2b79501:5c28cb9c:16a6dd9f ARRAY /dev/md1 level=raid0 num-devices=2 UUID=76914c11:5bfa2c00:dc6097d1:a1f4506d ARRAY /dev/md2 level=raid0 num-devices=2 UUID=2b5d38d0:aea898bf:92be20e2:f9d893c5
例6.2「新しい RAID デバイスの作成」 で示したように
/dev/md3
デバイスを作成した場合は、以下のコマンドを実行してこれを永続化できます。
~]# mdadm --detail --brief /dev/md3 >> /etc/mdadm.conf