第9章 OpenStack Cloud Controller Manager リファレンスガイド


9.1. OpenStack Cloud Controller Manager

OpenShift Container Platform 4.12 以降、Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) で実行されるクラスターは、従来の OpenStack クラウドプロバイダーから外部の OpenStack Cloud Controller Manager (CCM) に切り替えられました。これは、Kubernetes がツリー内の従来のクラウドプロバイダーから、Cloud Controller Manager を使用して実装される外部クラウドプロバイダーに移行したことに伴う変更です。

従来のクラウドプロバイダーのユーザー定義の設定を保持するために、移行プロセスの一環として、既存の設定が新しい設定にマップされます。openshift-config namespace で cloud-provider-config と呼ばれる設定を検索します。

注記

設定マップ名 cloud-provider-config は静的に設定されていません。これは、infrastructure/cluster CRD の spec.cloudConfig.name 値から派生します。

見つかった設定は、openshift-cloud-controller-manager namespace の cloud-conf config map に同期されます。

この同期の一環として、OpenStack CCM Operator は新しい config map を変更して、そのプロパティーが外部クラウドプロバイダーと互換性を持つようにします。ファイルは次の方法で変更されます。

  • [Global] secret-name[Global] secret-namespace[Global] kubeconfig-path オプションは削除されました。これらは、外部のクラウドプロバイダーには適用されません。
  • [Global] use-clouds[Global] clouds-file[Global] cloud オプションが追加されました。
  • [BlockStorage] セクション全体が削除されます。外部のクラウドプロバイダーは、ストレージ操作を実行しなくなりました。ブロックストレージの設定は、Cinder CSI ドライバーによって管理されます。

さらに、CCM Operator は多くのデフォルトオプションを適用します。これらのオプションの値は、次のように常にオーバーライドされます。

[Global]
use-clouds = true
clouds-file = /etc/openstack/secret/clouds.yaml
cloud = openstack
...

[LoadBalancer]
enabled = true 1
1
ネットワークが Kuryr を使用するように設定されている場合、この値は false です。

cloud-value/etc/openstack/secret/clouds.yaml は、openshift-cloud-controller-manager namespace の openstack-cloud-credentials 設定にマップされます。他の clouds.yaml ファイルと同様に、このファイルで RHOSP クラウドを変更できます。

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