6.7. ホステッドクラスターのコントロールプレーンの更新


Hosted Control Plane でホステッドクラスターを更新することで、OpenShift Container Platform のバージョンをアップグレードできます。HostedCluster カスタムリソース (CR) の .spec.release は、コントロールプレーンのバージョンを示します。HostedCluster は、.spec.release フィールドを HostedControlPlane.spec.release に更新し、適切な Control Plane Operator のバージョンを実行します。

HostedControlPlane リソースは、新しいバージョンの Cluster Version Operator (CVO) により、データプレーン内の OpenShift Container Platform コンポーネントとともに、新しいバージョンのコントロールプレーンコンポーネントのロールアウトを調整します。HostedControlPlane には次のアーティファクトが含まれています。

  • CVO
  • Cluster Network Operator (CNO)
  • Cluster Ingress Operator
  • Kube API サーバー、スケジューラー、およびマネージャーのマニフェスト
  • Machine approver
  • Autoscaler
  • Kube API サーバー、Ignition、Konnectivity など、コントロールプレーンエンドポイントの Ingress を有効にするインフラストラクチャーリソース

HostedCluster CR の .spec.release フィールドを設定すると、status.version.availableUpdates フィールドと status.version.conditionalUpdates フィールドの情報を使用してコントロールプレーンを更新できます。

手順

  1. 次のコマンドを実行して、ホストされたクラスターに hypershift.openshift.io/force-upgrade-to=<openshift_release_image> アノテーションを追加します。

    $ oc annotate hostedcluster -n <hosted_cluster_namespace> <hosted_cluster_name> "hypershift.openshift.io/force-upgrade-to=<openshift_release_image>" --overwrite 1 2
    1
    <hosted_cluster_name><hosted_cluster_namespace> を、それぞれホストされたクラスター名とホストされたクラスター namespace に置き換えます。
    2
    <openshift_release_image> 変数は、アップグレードする新しい OpenShift Container Platform リリースイメージを指定します (例: quay.io/openshift-release-dev/ocp-release:4.y.z-x86_64)。<4.y.z> をサポートされている OpenShift Container Platform バージョンに置き換えます。
  2. 次のコマンドを実行して、ホストされたクラスターの spec.release.image 値を変更します。

    $ oc patch hostedcluster <hosted_cluster_name> -n <hosted_cluster_namespace> --type=merge -p '{"spec":{"release":{"image":"<openshift_release_image>"}}}'

検証

  • 新しいバージョンがロールアウトされたことを確認するには、次のコマンドを実行して、ホストされたクラスターの .status.conditions.status.version の値を確認します。

    $ oc get -n <hosted_cluster_namespace> hostedcluster <hosted_cluster_name> -o yaml

    出力例

    status:
     conditions:
     - lastTransitionTime: "2024-05-20T15:01:01Z"
            message: Payload loaded version="4.y.z" image="quay.io/openshift-release-dev/ocp-release:4.y.z-x86_64" 1
            status: "True"
            type: ClusterVersionReleaseAccepted
    #...
    version:
          availableUpdates: null
          desired:
          image: quay.io/openshift-release-dev/ocp-release:4.y.z-x86_64 2
          version: 4.y.z

    1 2
    <4.y.z> をサポートされている OpenShift Container Platform バージョンに置き換えます。
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