第1章 OpenShift Container Platform CLI ツールの概要
OpenShift Container Platform での作業中に、次のようなさまざまな操作を実行します。
- クラスターの管理
- アプリケーションのビルド、デプロイ、および管理
- デプロイメントプロセスの管理
- Operator の開発
- Operator カタログの作成と保守
OpenShift Container Platform には、一連のコマンドラインインターフェイス (CLI) ツールが同梱されており、ユーザーがターミナルからさまざまな管理および開発操作を実行できるようにしてこれらのタスクを簡素化します。これらのツールでは、アプリケーションの管理だけでなく、システムの各コンポーネントを操作する簡単なコマンドを利用できます。
1.1. CLI ツールのリスト
OpenShift Container Platform では、以下の CLI ツールのセットを使用できます。
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OpenShift CLI (
oc
): これは OpenShift Container Platform ユーザーが最も一般的に使用する CLI ツールです。これは、クラスター管理者と開発者の両方が、ターミナルを使用して OpenShift Container Platform 全体でエンドツーエンドの操作が行えるようにします。Web コンソールとは異なり、ユーザーはコマンドスクリプトを使用してプロジェクトのソースコードを直接操作できます。 -
Knative CLI (kn): (
kn
) CLI ツールは、Knative Serving や Eventing などの OpenShift サーバーレスコンポーネントの操作に使用できるシンプルで直感的なターミナルコマンドを提供します。 -
Pipelines CLI (tkn):OpenShift Pipelines は、内部で Tekton を使用する OpenShift Container Platform の継続的インテグレーションおよび継続的デリバリー (CI / CD) ソリューションです。
tkn
CLI ツールには、シンプルで直感的なコマンドが同梱されており、ターミナルを使用して OpenShift パイプラインを操作できます。 -
opm CLI:
opm
CLI ツールは、Operator 開発者とクラスター管理者がターミナルから Operator のカタログを作成および保守するのに役立ちます。 - Operator SDK: Operator Framework のコンポーネントである Operator SDK は、Operator 開発者がターミナルから Operator のビルド、テストおよびデプロイに使用できる CLI ツールを提供します。これにより、Kubernetes ネイティブアプリケーションを構築するプロセスが簡素化されます。これには、アプリケーション固有の深い運用知識が必要になる場合があります。