第2章 Agent-based Installer を使用して Oracle Cloud Infrastructure (OCI) にクラスターをインストールする


OpenShift Container Platform 4.18 では、Agent-based Installer を使用して Oracle® Cloud Infrastructure (OCI) にクラスターをインストールすると、専用、ハイブリッド、パブリックおよびマルチクラウド環境をサポートするインフラストラクチャー上でクラスターのワークロードを実行できます。

2.1. Agent-based Installer と OCI の概要

Agent-based Installer を使用して、OpenShift Container Platform クラスターを Oracle® Cloud Infrastructure (OCI) にインストールできます。Red Hat と Oracle はどちらも、OCI 上の OpenShift Container Platform クラスターで OCI および Oracle® Cloud VMware Solution (OCVS) ワークロードの実行をテスト、検証、サポートしています。

Agent-based Installer は、Assisted Installation サービスを使いやすくするだけでなく、接続環境または非接続環境のいずれかにクラスターをインストールする機能を備えています。

次の図は、接続環境と非接続環境のワークフローを示しています。

図2.1 接続環境で Agent-based Installer を使用して OCI にクラスターをインストールするためのワークフロー

接続環境で Agent-based Installer を使用して OCI にクラスターをインストールするためのワークフロー概略図

図2.2 非接続環境で Agent-based Installer を使用して OCI にクラスターをインストールするためのワークフロー

非接続環境で Agent-based Installer を使用して OCI にクラスターをインストールするためのワークフロー概略図

OCI は、規制コンプライアンス、パフォーマンス、費用対効果のニーズを満たすサービスを提供します。OCI は、64 ビット x86 インスタンスと 64 ビット ARM インスタンスをサポートします。さらに、OCI は、アプリケーションのアーキテクチャーの変更を最小限に抑えながら VMware ワークロードを OCI に移動できる OCVS サービスを提供します。

注記

ブートディスクには、Nonvolatile Memory Express (NVMe) ドライブまたはソリッドステートドライブ (SSD) を選択することを検討してください。これらのドライブは、低遅延機能と高スループット機能をブートディスクに提供するためです。

OCI で OpenShift Container Platform クラスターを実行すると、次の機能を利用できます。

  • コンピュートフレキシブルシェイプ。仮想マシンの Oracle® CPU (OCPU) とメモリーリソースの数をカスタマイズできます。この機能を利用すると、リソースのバランスが取れた環境でクラスターのワークロードが操作を実行できます。Red Hat Ecosystem Catalog ポータルの Oracle ページにアクセスすると、RHEL 認定を受けたすべての OCI シェイプを参照できます。
  • ブロックボリュームストレージ。ストレージボリュームのスケーリングと自動チューニングを設定できるため、ブロックボリュームサービスによりパフォーマンスレベルを自動的に調整してパフォーマンスを最適化できます。
  • OCVS。VMware® vSphere ソフトウェア定義データセンタ (SDDC) 上で動作するパブリッククラウド環境にクラスターをデプロイできます。VMware vSphere 環境に対する完全な管理権限を維持しながら、OCI サービスを使用して、柔軟かつスケーラブルでセキュアなインフラストラクチャー上でアプリケーションを改善できます。
重要

OCI および OCVS サービス上で動作するクラスターワークロードに最適なパフォーマンス条件を確保するために、ブロックボリュームのボリュームパフォーマンスユニット (VPU) がワークロードに適したサイズに設定されていることを確認してください。次のリストを参考に、特定のパフォーマンスニーズに応じて必要な VPU を選択してください。

  • テストまたは概念実証環境: 100 GB、20 - 30 VPU。
  • 基本的な環境: 500 GB、60 VPU
  • 高負荷の実稼働環境: 500 GB 以上、100 以上の VPU

更新やスケーリングアクティビティーに十分な容量を提供できるように、VPU を余分に確保しておくことを検討してください。VPU の詳細は、Oracle ドキュメントの「Volume Performance Units」を参照してください。

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