第6章 ネットワークポリシー


admin ロールを持つユーザーは、netobserv namespace のネットワークポリシーを作成して、Network Observability Operator への受信アクセスを保護できます。

6.1. FlowCollector カスタムリソースを使用した Ingress ネットワークポリシーの設定

FlowCollector カスタムリソース (CR) を設定して、spec.NetworkPolicy.enable 仕様を true に設定することで、Network Observability 用の Ingress ネットワークポリシーをデプロイできます。この仕様はデフォルトでは false です。

ネットワークポリシーを持つ別の namespace に Loki、Kafka、または任意のエクスポーターをインストールした場合は、Network Observability コンポーネントがそれらと通信できることを確認する必要があります。セットアップについて、次の点を考慮してください。

  • Loki への接続 (FlowCollector CR の spec.loki パラメーターで定義)
  • Kafka への接続 (FlowCollector CR の spec.kafka パラメーターで定義)
  • 任意のエクスポーターへの接続 (FlowCollector CR の spec.exporters パラメーターで定義)
  • Loki を使用していて、Loki をポリシーターゲットに含める場合は、外部オブジェクトストレージへの接続 (LokiStack 関連のシークレットで定義)

手順

  1. .Web コンソールで、Operators Installed Operators ページに移動します。
  2. Network ObservabilityProvided APIs という見出しの下で、Flow Collector を選択します。
  3. cluster を選択し、YAML タブを選択します。
  4. FlowCollector CR を設定します。設定例は次のとおりです。

    ネットワークポリシー用の FlowCollector CR の例

    apiVersion: flows.netobserv.io/v1beta2
    kind: FlowCollector
    metadata:
      name: cluster
    spec:
      namespace: netobserv
      networkPolicy:
        enable: true   1
        additionalNamespaces: ["openshift-console", "openshift-monitoring"] 2
    # ...

    1
    デフォルトでは、enable 値は false です。
    2
    デフォルト値は ["openshift-console", "openshift-monitoring"] です。
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