9.4. ファイルシステムオーバーヘッドの PVC 領域の確保


Filesystem ボリュームモードを使用する永続ボリューム要求 (PVC) に仮想マシンディスクを追加する場合は、仮想マシンディスクおよびファイルシステムのオーバーヘッド (メタデータなど) 用に十分なスペースが PVC 上にあることを確認する必要があります。

デフォルトでは、OpenShift Virtualization は PVC 領域の 5.5% をオーバーヘッド用に予約し、その分、仮想マシンディスクに使用できる領域を縮小します。

HCO オブジェクトを編集して、別のオーバーヘッド値を設定できます。値はグローバルに変更でき、特定のストレージクラスの値を指定できます。

9.4.1. デフォルトのファイルシステムオーバーヘッド値の上書き

HCO オブジェクトの spec.filesystemOverhead 属性を編集することで、OpenShift Virtualization がファイルシステムオーバーヘッド用に予約する永続ボリューム要求 (PVC) 領域の量を変更します。

前提条件

  • OpenShift CLI (oc) がインストールされている。

手順

  1. 次のコマンドを実行して、HCO オブジェクトを編集用に開きます。

    $ oc edit hyperconverged kubevirt-hyperconverged -n openshift-cnv
  2. spec.filesystemOverhead フィールドを編集して、選択した値でデータを設定します。

    # ...
    spec:
      filesystemOverhead:
        global: "<new_global_value>" 1
        storageClass:
          <storage_class_name>: "<new_value_for_this_storage_class>" 2
    1
    まだ値が設定されていないストレージクラスに使用されるデフォルトのファイルシステムオーバーヘッドの割合。たとえば、global: "0.07" は、ファイルシステムのオーバーヘッド用に PVC の 7% を確保します。
    2
    指定されたストレージクラスのファイルシステムのオーバーヘッドの割合 (パーセンテージ)。たとえば、mystorageclass: "0.04" は、mystorageclass ストレージクラスの PVC のデフォルトオーバーヘッド値を 4% に変更します。
  3. エディターを保存して終了し、HCO オブジェクトを更新します。

検証

  • 次のいずれかのコマンドを実行して、CDIConfig ステータスを表示し、変更を確認します。

    一般的に CDIConfig への変更を確認するには以下を実行します。

    $ oc get cdiconfig -o yaml

    CDIConfig に対する 特定の変更を表示するには以下を実行します。

    $ oc get cdiconfig -o jsonpath='{.items..status.filesystemOverhead}'
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