8.2. 実稼働環境用のインフラストラクチャーマシンセットの作成
実稼働デプロイメントでは、インフラストラクチャーコンポーネントを保持するために 3 つ以上のコンピュートマシンセットをデプロイすることが推奨されます。Red Hat OpenShift Service Mesh は Elasticsearch をデプロイしますが、そのためには 3 つのインスタンスを異なるノードにインストールする必要があります。これらの各ノードは、高可用性のために異なるアベイラビリティーゾーンにデプロイできます。このような設定では、各アベイラビリティーゾーンに 1 つずつ、3 つの異なるコンピュートマシンセットが必要です。複数のアベイラビリティーゾーンを持たないグローバル Azure リージョンでは、アベイラビリティーセットを使用して高可用性を確保できます。
8.2.1. さまざまなクラウドのインフラストラクチャーマシンセットの作成
クラウド用のサンプルコンピュートマシンセットを使用します。
8.2.1.1. Alibaba Cloud のコンピューティングマシンセットカスタムリソースのサンプル YAML
このサンプル YAML は、リージョン内の指定された Alibaba Cloud ゾーンで実行され、node-role.kubernetes.io/infra: ""
というラベルの付いたノードを作成するコンピュートマシンセットを定義します。
このサンプルでは、infrastructure_id
はクラスターのプロビジョニング時に設定したクラスター ID に基づくインフラストラクチャー ID であり、<infra>
は追加するノードラベルです。
apiVersion: machine.openshift.io/v1beta1 kind: MachineSet metadata: labels: machine.openshift.io/cluster-api-cluster: <infrastructure_id> 1 machine.openshift.io/cluster-api-machine-role: <infra> 2 machine.openshift.io/cluster-api-machine-type: <infra> 3 name: <infrastructure_id>-<infra>-<zone> 4 namespace: openshift-machine-api spec: replicas: 1 selector: matchLabels: machine.openshift.io/cluster-api-cluster: <infrastructure_id> 5 machine.openshift.io/cluster-api-machineset: <infrastructure_id>-<infra>-<zone> 6 template: metadata: labels: machine.openshift.io/cluster-api-cluster: <infrastructure_id> 7 machine.openshift.io/cluster-api-machine-role: <infra> 8 machine.openshift.io/cluster-api-machine-type: <infra> 9 machine.openshift.io/cluster-api-machineset: <infrastructure_id>-<infra>-<zone> 10 spec: metadata: labels: node-role.kubernetes.io/infra: "" providerSpec: value: apiVersion: machine.openshift.io/v1 credentialsSecret: name: alibabacloud-credentials imageId: <image_id> 11 instanceType: <instance_type> 12 kind: AlibabaCloudMachineProviderConfig ramRoleName: <infrastructure_id>-role-worker 13 regionId: <region> 14 resourceGroup: 15 id: <resource_group_id> type: ID securityGroups: - tags: 16 - Key: Name Value: <infrastructure_id>-sg-<role> type: Tags systemDisk: 17 category: cloud_essd size: <disk_size> tag: 18 - Key: kubernetes.io/cluster/<infrastructure_id> Value: owned userDataSecret: name: <user_data_secret> 19 vSwitch: tags: 20 - Key: Name Value: <infrastructure_id>-vswitch-<zone> type: Tags vpcId: "" zoneId: <zone> 21 taints: 22 - key: node-role.kubernetes.io/infra effect: NoSchedule
- 1 5 7
- クラスターのプロビジョニング時に設定したクラスター ID を基にするインフラストラクチャー ID を指定します。OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている場合は、以下のコマンドを実行してインフラストラクチャー ID を取得できます。$ oc get -o jsonpath='{.status.infrastructureName}{"\n"}' infrastructure cluster
- 2 3 8 9
<infra>
ノードラベルを指定します。- 4 6 10
- インフラストラクチャー ID、
<infra>
ノードラベル、およびゾーンを指定します。 - 11
- 使用するイメージを指定します。クラスターに設定されている既存のコンピュートデフォルトマシンのイメージを使用します。
- 12
- コンピュートマシンセットに使用するインスタンスタイプを指定します。
- 13
- コンピュートマシンセットに使用する RAM ロールの名前を指定します。インストーラーがデフォルトのコンピュートマシンセットに入力する値を使用します。
- 14
- マシンを配置するリージョンを指定します。
- 15
- クラスターのリソースグループとタイプを指定します。インストーラーがデフォルトのコンピュートマシンセットに入力する値を使用するか、別の値を指定できます。
- 16 18 20
- コンピュートマシンセットに使用するタグを指定します。少なくとも、この例に示されているタグを、クラスターに適切な値とともに含める必要があります。必要に応じて、インストーラーが作成するデフォルトのコンピュートマシンセットに入力するタグなど、追加のタグを含めることができます。
- 17
- ルートディスクのタイプとサイズを指定します。インストーラーが作成するデフォルトのコンピューティングマシンセットに入力する
category
値を使用します。必要に応じて、size
にギガバイト単位の別の値を指定します。 - 19
openshift-machine-api
namespace にあるユーザーデータ YAML ファイルで、シークレットの名前を指定します。インストーラーがデフォルトのコンピュートマシンセットに入力する値を使用します。- 21
- マシンを配置するリージョン内のゾーンを指定します。リージョンがゾーンをサポートすることを確認してください。
- 22
- ユーザーのワークロードが infra ノードにスケジュールされないように taint を指定します。注記
インフラストラクチャーノードに
NoSchedule
taint を追加すると、そのノードで実行されている既存の DNS Pod はmisscheduled
としてマークされます。misscheduled
DNS Pod に対する toleration の追加 または削除を行う必要があります。
Alibaba Cloud 使用統計のマシンセットパラメーター
インストーラーが Alibaba Cloud クラスター用に作成するデフォルトのコンピュートマシンセットには、Alibaba Cloud が使用統計を追跡するために内部的に使用する不要なタグ値が含まれています。このタグは、spec.template.spec.providerSpec.value
リストの securityGroups
、tag
、および vSwitch
パラメーターに設定されます。
追加のマシンをデプロイするコンピュートマシンセットを作成するときは、必要な Kubernetes タグを含める必要があります。使用統計タグは、作成するコンピュートマシンセットで指定されていない場合でも、デフォルトで適用されます。必要に応じて、追加のタグを含めることもできます。
次の YAML スニペットは、デフォルトのコンピュートマシンセットのどのタグがオプションでどれが必須かを示しています。
spec.template.spec.providerSpec.value.securityGroups
のタグ
spec: template: spec: providerSpec: value: securityGroups: - tags: - Key: kubernetes.io/cluster/<infrastructure_id> 1 Value: owned - Key: GISV Value: ocp - Key: sigs.k8s.io/cloud-provider-alibaba/origin 2 Value: ocp - Key: Name Value: <infrastructure_id>-sg-<role> 3 type: Tags
spec.template.spec.providerSpec.value.tag
のタグ
spec: template: spec: providerSpec: value: tag: - Key: kubernetes.io/cluster/<infrastructure_id> 1 Value: owned - Key: GISV 2 Value: ocp - Key: sigs.k8s.io/cloud-provider-alibaba/origin 3 Value: ocp
spec.template.spec.providerSpec.value.vSwitch
のタグ
spec: template: spec: providerSpec: value: vSwitch: tags: - Key: kubernetes.io/cluster/<infrastructure_id> 1 Value: owned - Key: GISV 2 Value: ocp - Key: sigs.k8s.io/cloud-provider-alibaba/origin 3 Value: ocp - Key: Name Value: <infrastructure_id>-vswitch-<zone> 4 type: Tags
8.2.1.2. AWS 上のコンピュートマシンセットカスタムリソースのサンプル YAML
このサンプル YAML は us-east-1a
Amazon Web Services (AWS) ゾーンで実行され、node-role.kubernetes.io/infra: ""
というラベルが付けられたノードを作成するコンピュートマシンセットを定義します。
このサンプルでは、infrastructure_id
はクラスターのプロビジョニング時に設定したクラスター ID に基づくインフラストラクチャー ID であり、<infra>
は追加するノードラベルです。
apiVersion: machine.openshift.io/v1beta1 kind: MachineSet metadata: labels: machine.openshift.io/cluster-api-cluster: <infrastructure_id> 1 name: <infrastructure_id>-infra-<zone> 2 namespace: openshift-machine-api spec: replicas: 1 selector: matchLabels: machine.openshift.io/cluster-api-cluster: <infrastructure_id> 3 machine.openshift.io/cluster-api-machineset: <infrastructure_id>-infra-<zone> 4 template: metadata: labels: machine.openshift.io/cluster-api-cluster: <infrastructure_id> 5 machine.openshift.io/cluster-api-machine-role: infra 6 machine.openshift.io/cluster-api-machine-type: infra 7 machine.openshift.io/cluster-api-machineset: <infrastructure_id>-infra-<zone> 8 spec: metadata: labels: node-role.kubernetes.io/infra: "" 9 providerSpec: value: ami: id: ami-046fe691f52a953f9 10 apiVersion: machine.openshift.io/v1beta1 blockDevices: - ebs: iops: 0 volumeSize: 120 volumeType: gp2 credentialsSecret: name: aws-cloud-credentials deviceIndex: 0 iamInstanceProfile: id: <infrastructure_id>-worker-profile 11 instanceType: m6i.large kind: AWSMachineProviderConfig placement: availabilityZone: <zone> 12 region: <region> 13 securityGroups: - filters: - name: tag:Name values: - <infrastructure_id>-worker-sg 14 subnet: filters: - name: tag:Name values: - <infrastructure_id>-private-<zone> 15 tags: - name: kubernetes.io/cluster/<infrastructure_id> 16 value: owned - name: <custom_tag_name> 17 value: <custom_tag_value> 18 userDataSecret: name: worker-user-data taints: 19 - key: node-role.kubernetes.io/infra effect: NoSchedule
- 1 3 5 11 14 16
- クラスターのプロビジョニング時に設定したクラスター ID を基にするインフラストラクチャー ID を指定します。OpenShift CLI がインストールされている場合は、以下のコマンドを実行してインフラストラクチャー ID を取得できます。
$ oc get -o jsonpath='{.status.infrastructureName}{"\n"}' infrastructure cluster
- 2 4 8
- インフラストラクチャー ID、
infra
ロールノードラベル、およびゾーンを指定します。 - 6 7 9
infra
ロールノードラベルを指定します。- 10
- OpenShift Container Platform ノードの AWS ゾーンに有効な Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) Amazon Machine Image (AMI) を指定します。AWS Marketplace イメージを使用する場合は、AWS Marketplace から OpenShift Container Platform サブスクリプションを完了して、リージョンの AMI ID を取得する必要があります。
$ oc -n openshift-machine-api \ -o jsonpath='{.spec.template.spec.providerSpec.value.ami.id}{"\n"}' \ get machineset/<infrastructure_id>-<role>-<zone>
- 17 18
- オプション: クラスターのカスタムタグデータを指定します。たとえば、
name:value
のペアであるEmail:admin-email@example.com
を指定して、管理者の連絡先電子メールアドレスを追加できます。注記カスタムタグは、インストール中に
install-config.yml
ファイルで指定することもできます。install-config.yml
ファイルとマシンセットに同じ名前
のデータを持つタグが含まれている場合、マシンセットのタグの値がinstall-config.yml
ファイルのタグの値よりも優先されます。 - 12
- ゾーン (例:
us-east-1a
) を指定します。 - 13
- リージョン (例:
us-east-1
) を指定します。 - 15
- インフラストラクチャー ID とゾーンを指定します。
- 19
- ユーザーのワークロードが
infra
ノードにスケジュールされないように taint を指定します。注記インフラストラクチャーノードに
NoSchedule
taint を追加すると、そのノードで実行されている既存の DNS Pod はmisscheduled
としてマークされます。misscheduled
DNS Pod に対する toleration の追加 または削除を行う必要があります。
AWS で実行されるマシンセットは保証されていない Spot インスタンス をサポートします。AWS の On-Demand インスタンスと比較すると、Spot インスタンスをより低い価格で使用することでコストを節約できます。MachineSet
YAML ファイルに spotMarketOptions
を追加して Spot Instances を設定 します。
8.2.1.3. Azure 上のコンピュートマシンセットカスタムリソースのサンプル YAML
このサンプル YAML は、リージョンの 1
Microsoft Azure ゾーンで実行され、node-role.kubernetes.io/infra: ""
というラベルの付けられたノードを作成するコンピュートマシンセットを定義します。
このサンプルでは、infrastructure_id
はクラスターのプロビジョニング時に設定したクラスター ID に基づくインフラストラクチャー ID であり、infra
は追加するノードラベルです。
apiVersion: machine.openshift.io/v1beta1 kind: MachineSet metadata: labels: machine.openshift.io/cluster-api-cluster: <infrastructure_id> 1 machine.openshift.io/cluster-api-machine-role: infra 2 machine.openshift.io/cluster-api-machine-type: infra name: <infrastructure_id>-infra-<region> 3 namespace: openshift-machine-api spec: replicas: 1 selector: matchLabels: machine.openshift.io/cluster-api-cluster: <infrastructure_id> machine.openshift.io/cluster-api-machineset: <infrastructure_id>-infra-<region> template: metadata: creationTimestamp: null labels: machine.openshift.io/cluster-api-cluster: <infrastructure_id> machine.openshift.io/cluster-api-machine-role: infra machine.openshift.io/cluster-api-machine-type: infra machine.openshift.io/cluster-api-machineset: <infrastructure_id>-infra-<region> spec: metadata: creationTimestamp: null labels: machine.openshift.io/cluster-api-machineset: <machineset_name> node-role.kubernetes.io/infra: "" providerSpec: value: apiVersion: azureproviderconfig.openshift.io/v1beta1 credentialsSecret: name: azure-cloud-credentials namespace: openshift-machine-api image: 4 offer: "" publisher: "" resourceID: /resourceGroups/<infrastructure_id>-rg/providers/Microsoft.Compute/galleries/gallery_<infrastructure_id>/images/<infrastructure_id>-gen2/versions/latest 5 sku: "" version: "" internalLoadBalancer: "" kind: AzureMachineProviderSpec location: <region> 6 managedIdentity: <infrastructure_id>-identity metadata: creationTimestamp: null natRule: null networkResourceGroup: "" osDisk: diskSizeGB: 128 managedDisk: storageAccountType: Premium_LRS osType: Linux publicIP: false publicLoadBalancer: "" resourceGroup: <infrastructure_id>-rg sshPrivateKey: "" sshPublicKey: "" tags: - name: <custom_tag_name> 7 value: <custom_tag_value> subnet: <infrastructure_id>-<role>-subnet userDataSecret: name: worker-user-data vmSize: Standard_D4s_v3 vnet: <infrastructure_id>-vnet zone: "1" 8 taints: 9 - key: node-role.kubernetes.io/infra effect: NoSchedule
- 1
- クラスターのプロビジョニング時に設定したクラスター ID を基にするインフラストラクチャー ID を指定します。OpenShift CLI がインストールされている場合は、以下のコマンドを実行してインフラストラクチャー ID を取得できます。
$ oc get -o jsonpath='{.status.infrastructureName}{"\n"}' infrastructure cluster
以下のコマンドを実行してサブネットを取得できます。
$ oc -n openshift-machine-api \ -o jsonpath='{.spec.template.spec.providerSpec.value.subnet}{"\n"}' \ get machineset/<infrastructure_id>-worker-centralus1
以下のコマンドを実行して vnet を取得できます。
$ oc -n openshift-machine-api \ -o jsonpath='{.spec.template.spec.providerSpec.value.vnet}{"\n"}' \ get machineset/<infrastructure_id>-worker-centralus1
- 2
infra
ノードラベルを指定します。- 3
- インフラストラクチャー ID、
infra
ノードラベル、およびリージョンを指定します。 - 4
- コンピュートマシンセットのイメージの詳細を指定します。Azure Marketplace イメージを使用する場合は、「Azure Marketplace イメージの選択」を参照してください。
- 5
- インスタンスタイプと互換性のあるイメージを指定します。インストールプログラムによって作成された Hyper-V 世代の V2 イメージには接尾辞
-gen2
が付いていますが、V1 イメージには接尾辞のない同じ名前が付いています。 - 6
- マシンを配置するリージョンを指定します。
- 7
- オプション: マシンセットでカスタムタグを指定します。
<custom_tag_name>
フィールドにタグ名を指定し、対応するタグ値を<custom_tag_value>
フィールドに指定します。 - 8
- マシンを配置するリージョン内のゾーンを指定します。リージョンがゾーンをサポートすることを確認してください。
- 9
- ユーザーのワークロードが infra ノードにスケジュールされないように taint を指定します。注記
インフラストラクチャーノードに
NoSchedule
taint を追加すると、そのノードで実行されている既存の DNS Pod はmisscheduled
としてマークされます。misscheduled
DNS Pod に対する toleration の追加 または削除を行う必要があります。
Azure で実行されるマシンセットは、保証されていない Spot 仮想マシン をサポートします。Azure の標準仮想マシンと比較すると、Spot 仮想マシンをより低い価格で使用することでコストを節約できます。MachineSet
YAML ファイルに spotVMOptions
を追加することで、Spot VM を設定 できます。
8.2.1.4. Azure Stack Hub 上のコンピュートマシンセットカスタムリソースのサンプル YAML
このサンプル YAML は、リージョンの 1
Microsoft Azure ゾーンで実行され、node-role.kubernetes.io/infra: ""
というラベルの付けられたノードを作成するコンピュートマシンセットを定義します。
このサンプルでは、infrastructure_id
はクラスターのプロビジョニング時に設定したクラスター ID に基づくインフラストラクチャー ID であり、<infra>
は追加するノードラベルです。
apiVersion: machine.openshift.io/v1beta1 kind: MachineSet metadata: labels: machine.openshift.io/cluster-api-cluster: <infrastructure_id> 1 machine.openshift.io/cluster-api-machine-role: <infra> 2 machine.openshift.io/cluster-api-machine-type: <infra> 3 name: <infrastructure_id>-infra-<region> 4 namespace: openshift-machine-api spec: replicas: 1 selector: matchLabels: machine.openshift.io/cluster-api-cluster: <infrastructure_id> 5 machine.openshift.io/cluster-api-machineset: <infrastructure_id>-infra-<region> 6 template: metadata: creationTimestamp: null labels: machine.openshift.io/cluster-api-cluster: <infrastructure_id> 7 machine.openshift.io/cluster-api-machine-role: <infra> 8 machine.openshift.io/cluster-api-machine-type: <infra> 9 machine.openshift.io/cluster-api-machineset: <infrastructure_id>-infra-<region> 10 spec: metadata: creationTimestamp: null labels: node-role.kubernetes.io/infra: "" 11 taints: 12 - key: node-role.kubernetes.io/infra effect: NoSchedule providerSpec: value: apiVersion: machine.openshift.io/v1beta1 availabilitySet: <availability_set> 13 credentialsSecret: name: azure-cloud-credentials namespace: openshift-machine-api image: offer: "" publisher: "" resourceID: /resourceGroups/<infrastructure_id>-rg/providers/Microsoft.Compute/images/<infrastructure_id> 14 sku: "" version: "" internalLoadBalancer: "" kind: AzureMachineProviderSpec location: <region> 15 managedIdentity: <infrastructure_id>-identity 16 metadata: creationTimestamp: null natRule: null networkResourceGroup: "" osDisk: diskSizeGB: 128 managedDisk: storageAccountType: Premium_LRS osType: Linux publicIP: false publicLoadBalancer: "" resourceGroup: <infrastructure_id>-rg 17 sshPrivateKey: "" sshPublicKey: "" subnet: <infrastructure_id>-<role>-subnet 18 19 userDataSecret: name: worker-user-data 20 vmSize: Standard_DS4_v2 vnet: <infrastructure_id>-vnet 21 zone: "1" 22
- 1 5 7 14 16 17 18 21
- クラスターのプロビジョニング時に設定したクラスター ID を基にするインフラストラクチャー ID を指定します。OpenShift CLI がインストールされている場合は、以下のコマンドを実行してインフラストラクチャー ID を取得できます。
$ oc get -o jsonpath='{.status.infrastructureName}{"\n"}' infrastructure cluster
以下のコマンドを実行してサブネットを取得できます。
$ oc -n openshift-machine-api \ -o jsonpath='{.spec.template.spec.providerSpec.value.subnet}{"\n"}' \ get machineset/<infrastructure_id>-worker-centralus1
以下のコマンドを実行して vnet を取得できます。
$ oc -n openshift-machine-api \ -o jsonpath='{.spec.template.spec.providerSpec.value.vnet}{"\n"}' \ get machineset/<infrastructure_id>-worker-centralus1
- 2 3 8 9 11 19 20
<infra>
ノードラベルを指定します。- 4 6 10
- インフラストラクチャー ID、
<infra>
ノードラベル、およびリージョンを指定します。 - 12
- ユーザーのワークロードが infra ノードにスケジュールされないように taint を指定します。注記
インフラストラクチャーノードに
NoSchedule
taint を追加すると、そのノードで実行されている既存の DNS Pod はmisscheduled
としてマークされます。misscheduled
DNS Pod に対する toleration の追加 または削除を行う必要があります。 - 15
- マシンを配置するリージョンを指定します。
- 13
- クラスターの可用性セットを指定します。
- 22
- マシンを配置するリージョン内のゾーンを指定します。リージョンがゾーンをサポートすることを確認してください。
Azure Stack Hub で実行されるマシンセットは、保証されていない Spot 仮想マシンをサポートしません。
8.2.1.5. IBM Cloud 上のコンピュートマシンセットカスタムリソースのサンプル YAML
このサンプル YAML は、リージョン内の指定された IBM Cloud ゾーンで実行され、node-role.kubernetes.io/infra: ""
というラベルの付いたノードを作成するコンピュートマシンセットを定義します。
このサンプルでは、infrastructure_id
はクラスターのプロビジョニング時に設定したクラスター ID に基づくインフラストラクチャー ID であり、<infra>
は追加するノードラベルです。
apiVersion: machine.openshift.io/v1beta1 kind: MachineSet metadata: labels: machine.openshift.io/cluster-api-cluster: <infrastructure_id> 1 machine.openshift.io/cluster-api-machine-role: <infra> 2 machine.openshift.io/cluster-api-machine-type: <infra> 3 name: <infrastructure_id>-<infra>-<region> 4 namespace: openshift-machine-api spec: replicas: 1 selector: matchLabels: machine.openshift.io/cluster-api-cluster: <infrastructure_id> 5 machine.openshift.io/cluster-api-machineset: <infrastructure_id>-<infra>-<region> 6 template: metadata: labels: machine.openshift.io/cluster-api-cluster: <infrastructure_id> 7 machine.openshift.io/cluster-api-machine-role: <infra> 8 machine.openshift.io/cluster-api-machine-type: <infra> 9 machine.openshift.io/cluster-api-machineset: <infrastructure_id>-<infra>-<region> 10 spec: metadata: labels: node-role.kubernetes.io/infra: "" providerSpec: value: apiVersion: ibmcloudproviderconfig.openshift.io/v1beta1 credentialsSecret: name: ibmcloud-credentials image: <infrastructure_id>-rhcos 11 kind: IBMCloudMachineProviderSpec primaryNetworkInterface: securityGroups: - <infrastructure_id>-sg-cluster-wide - <infrastructure_id>-sg-openshift-net subnet: <infrastructure_id>-subnet-compute-<zone> 12 profile: <instance_profile> 13 region: <region> 14 resourceGroup: <resource_group> 15 userDataSecret: name: <role>-user-data 16 vpc: <vpc_name> 17 zone: <zone> 18 taints: 19 - key: node-role.kubernetes.io/infra effect: NoSchedule
- 1 5 7
- クラスターのプロビジョニング時に設定したクラスター ID に基づくインフラストラクチャー ID。OpenShift CLI がインストールされている場合は、以下のコマンドを実行してインフラストラクチャー ID を取得できます。
$ oc get -o jsonpath='{.status.infrastructureName}{"\n"}' infrastructure cluster
- 2 3 8 9 16
<infra>
ノードラベル。- 4 6 10
- インフラストラクチャー ID、
<infra>
ノードラベル、およびリージョン。 - 11
- クラスターのインストールに使用されたカスタム Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) イメージ。
- 12
- マシンを配置するためのリージョン内のインフラストラクチャー ID とゾーン。リージョンがゾーンをサポートすることを確認してください。
- 13
- IBM Cloud® instance profile を指定します。
- 14
- マシンを配置するリージョンを指定します。
- 15
- マシンリソースが配置されるリソースグループ。これは、インストール時に指定された既存のリソースグループ、またはインフラストラクチャー ID に基づいて名前が付けられたインストーラーによって作成されたリソースグループのいずれかです。
- 17
- VPC 名。
- 18
- マシンを配置するリージョン内のゾーンを指定します。リージョンがゾーンをサポートすることを確認してください。
- 19
- ユーザーのワークロードがインフラノードでスケジュールされないようにするための taint。注記
インフラストラクチャーノードに
NoSchedule
taint を追加すると、そのノードで実行されている既存の DNS Pod はmisscheduled
としてマークされます。misscheduled
DNS Pod に対する toleration の追加 または削除を行う必要があります。
8.2.1.6. GCP 上のコンピュートマシンセットカスタムリソースのサンプル YAML
このサンプル YAML は、Google Cloud Platform (GCP) で実行されるコンピューティングマシンセットを定義し、node-role.kubernetes.io/infra: ""
でラベル付けされたノードを作成します。ここで、infra
は追加するノードラベルです。
OpenShift CLI を使用して取得した値
以下の例では、OpenShift CLI を使用してクラスターの値の一部を取得できます。
- インフラストラクチャー ID
<infrastructure_id>
文字列は、クラスターをプロビジョニングしたときに設定したクラスター ID に基づくインフラストラクチャー ID です。OpenShift CLI がインストールされている場合は、以下のコマンドを実行してインフラストラクチャー ID を取得できます。$ oc get -o jsonpath='{.status.infrastructureName}{"\n"}' infrastructure cluster
- イメージパス
<path_to_image>
文字列は、ディスクの作成に使用されたイメージへのパスです。OpenShift CLI がインストールされている場合は、以下のコマンドを実行してイメージへのパスを取得できます。$ oc -n openshift-machine-api \ -o jsonpath='{.spec.template.spec.providerSpec.value.disks[0].image}{"\n"}' \ get machineset/<infrastructure_id>-worker-a
サンプル GCP MachineSet
値
apiVersion: machine.openshift.io/v1beta1 kind: MachineSet metadata: labels: machine.openshift.io/cluster-api-cluster: <infrastructure_id> 1 name: <infrastructure_id>-w-a namespace: openshift-machine-api spec: replicas: 1 selector: matchLabels: machine.openshift.io/cluster-api-cluster: <infrastructure_id> machine.openshift.io/cluster-api-machineset: <infrastructure_id>-w-a template: metadata: creationTimestamp: null labels: machine.openshift.io/cluster-api-cluster: <infrastructure_id> machine.openshift.io/cluster-api-machine-role: <infra> 2 machine.openshift.io/cluster-api-machine-type: <infra> machine.openshift.io/cluster-api-machineset: <infrastructure_id>-w-a spec: metadata: labels: node-role.kubernetes.io/infra: "" providerSpec: value: apiVersion: gcpprovider.openshift.io/v1beta1 canIPForward: false credentialsSecret: name: gcp-cloud-credentials deletionProtection: false disks: - autoDelete: true boot: true image: <path_to_image> 3 labels: null sizeGb: 128 type: pd-ssd gcpMetadata: 4 - key: <custom_metadata_key> value: <custom_metadata_value> kind: GCPMachineProviderSpec machineType: n1-standard-4 metadata: creationTimestamp: null networkInterfaces: - network: <infrastructure_id>-network subnetwork: <infrastructure_id>-worker-subnet projectID: <project_name> 5 region: us-central1 serviceAccounts: 6 - email: <infrastructure_id>-w@<project_name>.iam.gserviceaccount.com scopes: - https://www.googleapis.com/auth/cloud-platform tags: - <infrastructure_id>-worker userDataSecret: name: worker-user-data zone: us-central1-a taints: 7 - key: node-role.kubernetes.io/infra effect: NoSchedule
- 1
<infrastructure_id>
は、クラスターのプロビジョニング時に設定したクラスター ID に基づくインフラストラクチャー ID を指定します。- 2
<infra>
には、<infra>
ノードラベルを指定します。- 3
- 現在のコンピュートマシンセットで使用されるイメージへのパスを指定します。
GCP Marketplace イメージを使用するには、使用するオファーを指定します。
-
OpenShift Container Platform:
https://www.googleapis.com/compute/v1/projects/redhat-marketplace-public/global/images/redhat-coreos-ocp-413-x86-64-202305021736
-
OpenShift Platform Plus:
https://www.googleapis.com/compute/v1/projects/redhat-marketplace-public/global/images/redhat-coreos-opp-413-x86-64-202305021736
-
OpenShift Kubernetes Engine:
https://www.googleapis.com/compute/v1/projects/redhat-marketplace-public/global/images/redhat-coreos-oke-413-x86-64-202305021736
-
OpenShift Container Platform:
- 4
- オプション:
key:value
のペアの形式でカスタムメタデータを指定します。ユースケースの例は、カスタムメタデータの設定 について GCP のドキュメントを参照してください。 - 5
<project_name>
には、クラスターに使用する GCP プロジェクトの名前を指定します。- 6
- 単一のサービスアカウントを指定します。複数のサービスアカウントはサポートされていません。
- 7
- ユーザーのワークロードが infra ノードにスケジュールされないように taint を指定します。注記
インフラストラクチャーノードに
NoSchedule
taint を追加すると、そのノードで実行されている既存の DNS Pod はmisscheduled
としてマークされます。misscheduled
DNS Pod に対する toleration の追加 または削除を行う必要があります。
GCP で実行しているマシンセットは、保証されていない プリエンプション可能な仮想マシンインスタンス をサポートします。GCP の通常のインスタンスと比較して、プリエンプション可能な仮想マシンインスタンスをより低い価格で使用することでコストを節約できます。MachineSet
YAML ファイルに preemptible
を追加することで、プリエンプション可能な仮想マシンインスタンスを設定 することができます。
8.2.1.7. Nutanix 上のコンピュートマシンセットカスタムリソースのサンプル YAML
このサンプル YAML は、node-role.kubernetes.io/infra: ""
でラベル付けされたノードを作成する Nutanix コンピュートマシンセットを定義します。
このサンプルでは、infrastructure_id
はクラスターのプロビジョニング時に設定したクラスター ID に基づくインフラストラクチャー ID であり、<infra>
は追加するノードラベルです。
OpenShift CLI を使用して取得した値
以下の例では、OpenShift CLI (oc
) を使用してクラスターの値の一部を取得できます。
- インフラストラクチャー ID
<infrastructure_id>
文字列は、クラスターをプロビジョニングしたときに設定したクラスター ID に基づくインフラストラクチャー ID です。OpenShift CLI がインストールされている場合は、以下のコマンドを実行してインフラストラクチャー ID を取得できます。$ oc get -o jsonpath='{.status.infrastructureName}{"\n"}' infrastructure cluster
apiVersion: machine.openshift.io/v1beta1 kind: MachineSet metadata: labels: machine.openshift.io/cluster-api-cluster: <infrastructure_id> 1 machine.openshift.io/cluster-api-machine-role: <infra> 2 machine.openshift.io/cluster-api-machine-type: <infra> name: <infrastructure_id>-<infra>-<zone> 3 namespace: openshift-machine-api annotations: 4 machine.openshift.io/memoryMb: "16384" machine.openshift.io/vCPU: "4" spec: replicas: 3 selector: matchLabels: machine.openshift.io/cluster-api-cluster: <infrastructure_id> machine.openshift.io/cluster-api-machineset: <infrastructure_id>-<infra>-<zone> template: metadata: labels: machine.openshift.io/cluster-api-cluster: <infrastructure_id> machine.openshift.io/cluster-api-machine-role: <infra> machine.openshift.io/cluster-api-machine-type: <infra> machine.openshift.io/cluster-api-machineset: <infrastructure_id>-<infra>-<zone> spec: metadata: labels: node-role.kubernetes.io/infra: "" providerSpec: value: apiVersion: machine.openshift.io/v1 bootType: "" 5 categories: 6 - key: <category_name> value: <category_value> cluster: 7 type: uuid uuid: <cluster_uuid> credentialsSecret: name: nutanix-credentials image: name: <infrastructure_id>-rhcos 8 type: name kind: NutanixMachineProviderConfig memorySize: 16Gi 9 project: 10 type: name name: <project_name> subnets: - type: uuid uuid: <subnet_uuid> systemDiskSize: 120Gi 11 userDataSecret: name: <user_data_secret> 12 vcpuSockets: 4 13 vcpusPerSocket: 1 14 taints: 15 - key: node-role.kubernetes.io/infra effect: NoSchedule
- 1
<infrastructure_id>
は、クラスターのプロビジョニング時に設定したクラスター ID に基づくインフラストラクチャー ID を指定します。- 2
<infra>
ノードラベルを指定します。- 3
- インフラストラクチャー ID、
<infra>
ノードラベル、およびゾーンを指定します。 - 4
- クラスターオートスケーラーのアノテーション。
- 5
- コンピュートマシンが使用するブートタイプを指定します。ブートタイプの詳細は、仮想化環境内の UEFI、セキュアブート、および TPM について を参照してください。有効な値は、
Legacy
、SecureBoot
、またはUEFI
です。デフォルトは、Legacy
です。注記OpenShift Container Platform 4.14 では、
Legacy
ブートタイプを使用する必要があります。 - 6
- コンピュートマシンに適用する Nutanix Prism カテゴリーを 1 つ以上指定します。このスタンザには、Prism Central に存在するカテゴリーのキーと値のペアの
key
およびvalue
パラメーターが必要です。カテゴリーの詳細は、カテゴリー管理 を参照してください。 - 7
- Nutanix Prism Element のクラスター設定を指定します。この例のクラスタータイプは
uuid
であるため、uuid
スタンザがあります。 - 8
- 使用するイメージを指定します。クラスターに設定されている既存のコンピュートデフォルトマシンのイメージを使用します。
- 9
- クラスターのメモリー量を Gi で指定します。
- 10
- クラスターに使用する Nutanix プロジェクトを指定します。この例のプロジェクトタイプは
name
であるため、name
スタンザがあります。 - 11
- システムディスクのサイズを Gi で指定します。
- 12
openshift-machine-api
namespace にあるユーザーデータ YAML ファイルで、シークレットの名前を指定します。インストールプログラムがデフォルトのコンピュートマシンセットに入力する値を使用します。- 13
- vCPU ソケットの数を指定します。
- 14
- ソケットあたりの vCPU の数を指定します。
- 15
- ユーザーのワークロードが infra ノードにスケジュールされないように taint を指定します。注記
インフラストラクチャーノードに
NoSchedule
taint を追加すると、そのノードで実行されている既存の DNS Pod はmisscheduled
としてマークされます。misscheduled
DNS Pod に対する toleration の追加 または削除を行う必要があります。
8.2.1.8. RHOSP 上のコンピュートマシンセットカスタムリソースのサンプル YAML
このサンプル YAML は、Red Hat OpenStack Platform (RHOSP) で実行され、node-role.kubernetes.io/infra: ""
というラベルが付けられたノードを作成するコンピュートマシンセットを定義します。
このサンプルでは、infrastructure_id
はクラスターのプロビジョニング時に設定したクラスター ID に基づくインフラストラクチャー ID であり、<infra>
は追加するノードラベルです。
apiVersion: machine.openshift.io/v1beta1 kind: MachineSet metadata: labels: machine.openshift.io/cluster-api-cluster: <infrastructure_id> 1 machine.openshift.io/cluster-api-machine-role: <infra> 2 machine.openshift.io/cluster-api-machine-type: <infra> 3 name: <infrastructure_id>-infra 4 namespace: openshift-machine-api spec: replicas: <number_of_replicas> selector: matchLabels: machine.openshift.io/cluster-api-cluster: <infrastructure_id> 5 machine.openshift.io/cluster-api-machineset: <infrastructure_id>-infra 6 template: metadata: labels: machine.openshift.io/cluster-api-cluster: <infrastructure_id> 7 machine.openshift.io/cluster-api-machine-role: <infra> 8 machine.openshift.io/cluster-api-machine-type: <infra> 9 machine.openshift.io/cluster-api-machineset: <infrastructure_id>-infra 10 spec: metadata: creationTimestamp: null labels: node-role.kubernetes.io/infra: "" taints: 11 - key: node-role.kubernetes.io/infra effect: NoSchedule providerSpec: value: apiVersion: openstackproviderconfig.openshift.io/v1alpha1 cloudName: openstack cloudsSecret: name: openstack-cloud-credentials namespace: openshift-machine-api flavor: <nova_flavor> image: <glance_image_name_or_location> serverGroupID: <optional_UUID_of_server_group> 12 kind: OpenstackProviderSpec networks: 13 - filter: {} subnets: - filter: name: <subnet_name> tags: openshiftClusterID=<infrastructure_id> 14 primarySubnet: <rhosp_subnet_UUID> 15 securityGroups: - filter: {} name: <infrastructure_id>-worker 16 serverMetadata: Name: <infrastructure_id>-worker 17 openshiftClusterID: <infrastructure_id> 18 tags: - openshiftClusterID=<infrastructure_id> 19 trunk: true userDataSecret: name: worker-user-data 20 availabilityZone: <optional_openstack_availability_zone>
- 1 5 7 14 16 17 18 19
- クラスターのプロビジョニング時に設定したクラスター ID を基にするインフラストラクチャー ID を指定します。OpenShift CLI がインストールされている場合は、以下のコマンドを実行してインフラストラクチャー ID を取得できます。
$ oc get -o jsonpath='{.status.infrastructureName}{"\n"}' infrastructure cluster
- 2 3 8 9 20
<infra>
ノードラベルを指定します。- 4 6 10
- インフラストラクチャー ID および
<infra>
ノードラベルを指定します。 - 11
- ユーザーのワークロードが infra ノードにスケジュールされないように taint を指定します。注記
インフラストラクチャーノードに
NoSchedule
taint を追加すると、そのノードで実行されている既存の DNS Pod はmisscheduled
としてマークされます。misscheduled
DNS Pod に対する toleration の追加 または削除を行う必要があります。 - 12
- MachineSet のサーバーグループポリシーを設定するには、サーバーグループの作成 から返された値を入力します。ほとんどのデプロイメントでは、
anti-affinity
またはsoft-anti-affinity
が推奨されます。 - 13
- 複数のネットワークへのデプロイに必要です。複数のネットワークにデプロイする場合、
primarySubnet
値として使用されるネットワークをこのリストに含める必要があります。 - 15
- ノードのエンドポイントを公開する RHOSP サブネットを指定します。通常、これは
install-config.yaml
ファイルのmachinesSubnet
の値として使用される同じサブネットです。
8.2.1.9. vSphere 上のコンピュートマシンセットカスタムリソースのサンプル YAML
このサンプル YAML は、VMware vSphere で実行され、node-role.kubernetes.io/infra: ""
というラベルが付けられたノードを作成するコンピュートマシンセットを定義します。
このサンプルでは、infrastructure_id
はクラスターのプロビジョニング時に設定したクラスター ID に基づくインフラストラクチャー ID であり、<infra>
は追加するノードラベルです。
apiVersion: machine.openshift.io/v1beta1 kind: MachineSet metadata: creationTimestamp: null labels: machine.openshift.io/cluster-api-cluster: <infrastructure_id> 1 name: <infrastructure_id>-infra 2 namespace: openshift-machine-api spec: replicas: 1 selector: matchLabels: machine.openshift.io/cluster-api-cluster: <infrastructure_id> 3 machine.openshift.io/cluster-api-machineset: <infrastructure_id>-infra 4 template: metadata: creationTimestamp: null labels: machine.openshift.io/cluster-api-cluster: <infrastructure_id> 5 machine.openshift.io/cluster-api-machine-role: <infra> 6 machine.openshift.io/cluster-api-machine-type: <infra> 7 machine.openshift.io/cluster-api-machineset: <infrastructure_id>-infra 8 spec: metadata: creationTimestamp: null labels: node-role.kubernetes.io/infra: "" 9 taints: 10 - key: node-role.kubernetes.io/infra effect: NoSchedule providerSpec: value: apiVersion: vsphereprovider.openshift.io/v1beta1 credentialsSecret: name: vsphere-cloud-credentials diskGiB: 120 kind: VSphereMachineProviderSpec memoryMiB: 8192 metadata: creationTimestamp: null network: devices: - networkName: "<vm_network_name>" 11 numCPUs: 4 numCoresPerSocket: 1 snapshot: "" template: <vm_template_name> 12 userDataSecret: name: worker-user-data workspace: datacenter: <vcenter_datacenter_name> 13 datastore: <vcenter_datastore_name> 14 folder: <vcenter_vm_folder_path> 15 resourcepool: <vsphere_resource_pool> 16 server: <vcenter_server_ip> 17
- 1 3 5
- クラスターのプロビジョニング時に設定したクラスター ID を基にするインフラストラクチャー ID を指定します。OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている場合は、以下のコマンドを実行してインフラストラクチャー ID を取得できます。$ oc get -o jsonpath='{.status.infrastructureName}{"\n"}' infrastructure cluster
- 2 4 8
- インフラストラクチャー ID および
<infra>
ノードラベルを指定します。 - 6 7 9
<infra>
ノードラベルを指定します。- 10
- ユーザーのワークロードが infra ノードにスケジュールされないように taint を指定します。注記
インフラストラクチャーノードに
NoSchedule
taint を追加すると、そのノードで実行されている既存の DNS Pod はmisscheduled
としてマークされます。misscheduled
DNS Pod に対する toleration の追加 または削除を行う必要があります。 - 11
- コンピュートマシンセットをデプロイする vSphere 仮想マシンネットワークを指定します。この仮想マシンネットワークは、他のコンピューティングマシンがクラスター内に存在する場所である必要があります。
- 12
user-5ddjd-rhcos
などの使用する vSphere 仮想マシンテンプレートを指定します。- 13
- コンピュートマシンセットをデプロイする vCenter Datacenter を指定します。
- 14
- コンピュートマシンセットをデプロイする vCenter Datastore を指定します。
- 15
/dc1/vm/user-inst-5ddjd
などの vCenter の vSphere 仮想マシンフォルダーへのパスを指定します。- 16
- 仮想マシンの vSphere リソースプールを指定します。
- 17
- vCenter サーバーの IP または完全修飾ドメイン名を指定します。
8.2.2. コンピュートマシンセットの作成
インストールプログラムによって作成されるコンピュートセットセットに加えて、独自のマシンセットを作成して、選択した特定のワークロードのマシンコンピューティングリソースを動的に管理できます。
前提条件
- OpenShift Container Platform クラスターをデプロイしている。
-
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。 -
cluster-admin
パーミッションを持つユーザーとして、oc
にログインする。
手順
コンピュートマシンセットのカスタムリソース (CR) サンプルを含む新しい YAML ファイルを作成し、
<file_name>.yaml
という名前を付けます。<clusterID>
および<role>
パラメーターの値を設定していることを確認します。オプション: 特定のフィールドに設定する値がわからない場合は、クラスターから既存のコンピュートマシンセットを確認できます。
クラスター内のコンピュートマシンセットをリスト表示するには、次のコマンドを実行します。
$ oc get machinesets -n openshift-machine-api
出力例
NAME DESIRED CURRENT READY AVAILABLE AGE agl030519-vplxk-worker-us-east-1a 1 1 1 1 55m agl030519-vplxk-worker-us-east-1b 1 1 1 1 55m agl030519-vplxk-worker-us-east-1c 1 1 1 1 55m agl030519-vplxk-worker-us-east-1d 0 0 55m agl030519-vplxk-worker-us-east-1e 0 0 55m agl030519-vplxk-worker-us-east-1f 0 0 55m
特定のコンピュートマシンセットカスタムリソース (CR) 値を表示するには、以下のコマンドを実行します。
$ oc get machineset <machineset_name> \ -n openshift-machine-api -o yaml
出力例
apiVersion: machine.openshift.io/v1beta1 kind: MachineSet metadata: labels: machine.openshift.io/cluster-api-cluster: <infrastructure_id> 1 name: <infrastructure_id>-<role> 2 namespace: openshift-machine-api spec: replicas: 1 selector: matchLabels: machine.openshift.io/cluster-api-cluster: <infrastructure_id> machine.openshift.io/cluster-api-machineset: <infrastructure_id>-<role> template: metadata: labels: machine.openshift.io/cluster-api-cluster: <infrastructure_id> machine.openshift.io/cluster-api-machine-role: <role> machine.openshift.io/cluster-api-machine-type: <role> machine.openshift.io/cluster-api-machineset: <infrastructure_id>-<role> spec: providerSpec: 3 ...
次のコマンドを実行して
MachineSet
CR を作成します。$ oc create -f <file_name>.yaml
検証
次のコマンドを実行して、コンピュートマシンセットのリストを表示します。
$ oc get machineset -n openshift-machine-api
出力例
NAME DESIRED CURRENT READY AVAILABLE AGE agl030519-vplxk-infra-us-east-1a 1 1 1 1 11m agl030519-vplxk-worker-us-east-1a 1 1 1 1 55m agl030519-vplxk-worker-us-east-1b 1 1 1 1 55m agl030519-vplxk-worker-us-east-1c 1 1 1 1 55m agl030519-vplxk-worker-us-east-1d 0 0 55m agl030519-vplxk-worker-us-east-1e 0 0 55m agl030519-vplxk-worker-us-east-1f 0 0 55m
新しいコンピュートマシンセットが利用可能になると、
DESIRED
とCURRENT
の値が一致します。コンピュートマシンセットが使用できない場合は、数分待ってからコマンドを再実行してください。
8.2.3. 専用インフラストラクチャーノードの作成
installer-provisioned infrastructure 環境またはコントロールプレーンノードがマシン API によって管理されているクラスターについて、Creating infrastructure machine set を参照してください。
クラスターの要件により、インフラストラクチャー ( infra
ノードとも呼ばれる) がプロビジョニングされます。インストーラーは、コントロールプレーンノードとワーカーノードのプロビジョニングのみを提供します。ワーカーノードは、ラベル付けによって、インフラストラクチャーノードまたはアプリケーション (app
とも呼ばれる) として指定できます。
手順
アプリケーションノードとして機能させるワーカーノードにラベルを追加します。
$ oc label node <node-name> node-role.kubernetes.io/app=""
インフラストラクチャーノードとして機能する必要のあるワーカーノードにラベルを追加します。
$ oc label node <node-name> node-role.kubernetes.io/infra=""
該当するノードに
infra
ロールおよびapp
ロールがあるかどうかを確認します。$ oc get nodes
デフォルトのクラスタースコープのセレクターを作成するには、以下を実行します。デフォルトのノードセレクターはすべての namespace で作成された Pod に適用されます。これにより、Pod の既存のノードセレクターとの交差が作成され、Pod のセレクターをさらに制限します。
重要デフォルトのノードセレクターのキーが Pod のラベルのキーと競合する場合、デフォルトのノードセレクターは適用されません。
ただし、Pod がスケジュール対象外になる可能性のあるデフォルトノードセレクターを設定しないでください。たとえば、Pod のラベルが
node-role.kubernetes.io/master=""
などの別のノードロールに設定されている場合、デフォルトのノードセレクターをnode-role.kubernetes.io/infra=""
などの特定のノードロールに設定すると、Pod がスケジュール不能になる可能性があります。このため、デフォルトのノードセレクターを特定のノードロールに設定する際には注意が必要です。または、プロジェクトノードセレクターを使用して、クラスター全体でのノードセレクターの競合を避けることができます。
Scheduler
オブジェクトを編集します。$ oc edit scheduler cluster
適切なノードセレクターと共に
defaultNodeSelector
フィールドを追加します。apiVersion: config.openshift.io/v1 kind: Scheduler metadata: name: cluster spec: defaultNodeSelector: node-role.kubernetes.io/infra="" 1 # ...
- 1
- この例のノードセレクターは、デフォルトでインフラストラクチャーノードに Pod をデプロイします。
- 変更を適用するためにファイルを保存します。
これで、インフラストラクチャーリソースを新しくラベル付けされた infra
ノードに移動できます。
8.2.4. インフラストラクチャーマシンのマシン設定プール作成
インフラストラクチャーマシンに専用の設定が必要な場合は、infra プールを作成する必要があります。
手順
特定のラベルを持つ infra ノードとして割り当てるノードに、ラベルを追加します。
$ oc label node <node_name> <label>
$ oc label node ci-ln-n8mqwr2-f76d1-xscn2-worker-c-6fmtx node-role.kubernetes.io/infra=
ワーカーロールとカスタムロールの両方をマシン設定セレクターとして含まれるマシン設定プールを作成します。
$ cat infra.mcp.yaml
出力例
apiVersion: machineconfiguration.openshift.io/v1 kind: MachineConfigPool metadata: name: infra spec: machineConfigSelector: matchExpressions: - {key: machineconfiguration.openshift.io/role, operator: In, values: [worker,infra]} 1 nodeSelector: matchLabels: node-role.kubernetes.io/infra: "" 2
注記カスタムマシン設定プールは、ワーカープールからマシン設定を継承します。カスタムプールは、ワーカープールのターゲット設定を使用しますが、カスタムプールのみをターゲットに設定する変更をデプロイする機能を追加します。カスタムプールはワーカープールから設定を継承するため、ワーカープールへの変更もカスタムプールに適用されます。
YAML ファイルを用意した後に、マシン設定プールを作成できます。
$ oc create -f infra.mcp.yaml
マシン設定をチェックして、インフラストラクチャー設定が正常にレンダリングされていることを確認します。
$ oc get machineconfig
出力例
NAME GENERATEDBYCONTROLLER IGNITIONVERSION CREATED 00-master 365c1cfd14de5b0e3b85e0fc815b0060f36ab955 3.2.0 31d 00-worker 365c1cfd14de5b0e3b85e0fc815b0060f36ab955 3.2.0 31d 01-master-container-runtime 365c1cfd14de5b0e3b85e0fc815b0060f36ab955 3.2.0 31d 01-master-kubelet 365c1cfd14de5b0e3b85e0fc815b0060f36ab955 3.2.0 31d 01-worker-container-runtime 365c1cfd14de5b0e3b85e0fc815b0060f36ab955 3.2.0 31d 01-worker-kubelet 365c1cfd14de5b0e3b85e0fc815b0060f36ab955 3.2.0 31d 99-master-1ae2a1e0-a115-11e9-8f14-005056899d54-registries 365c1cfd14de5b0e3b85e0fc815b0060f36ab955 3.2.0 31d 99-master-ssh 3.2.0 31d 99-worker-1ae64748-a115-11e9-8f14-005056899d54-registries 365c1cfd14de5b0e3b85e0fc815b0060f36ab955 3.2.0 31d 99-worker-ssh 3.2.0 31d rendered-infra-4e48906dca84ee702959c71a53ee80e7 365c1cfd14de5b0e3b85e0fc815b0060f36ab955 3.2.0 23m rendered-master-072d4b2da7f88162636902b074e9e28e 5b6fb8349a29735e48446d435962dec4547d3090 3.2.0 31d rendered-master-3e88ec72aed3886dec061df60d16d1af 02c07496ba0417b3e12b78fb32baf6293d314f79 3.2.0 31d rendered-master-419bee7de96134963a15fdf9dd473b25 365c1cfd14de5b0e3b85e0fc815b0060f36ab955 3.2.0 17d rendered-master-53f5c91c7661708adce18739cc0f40fb 365c1cfd14de5b0e3b85e0fc815b0060f36ab955 3.2.0 13d rendered-master-a6a357ec18e5bce7f5ac426fc7c5ffcd 365c1cfd14de5b0e3b85e0fc815b0060f36ab955 3.2.0 7d3h rendered-master-dc7f874ec77fc4b969674204332da037 5b6fb8349a29735e48446d435962dec4547d3090 3.2.0 31d rendered-worker-1a75960c52ad18ff5dfa6674eb7e533d 5b6fb8349a29735e48446d435962dec4547d3090 3.2.0 31d rendered-worker-2640531be11ba43c61d72e82dc634ce6 5b6fb8349a29735e48446d435962dec4547d3090 3.2.0 31d rendered-worker-4e48906dca84ee702959c71a53ee80e7 365c1cfd14de5b0e3b85e0fc815b0060f36ab955 3.2.0 7d3h rendered-worker-4f110718fe88e5f349987854a1147755 365c1cfd14de5b0e3b85e0fc815b0060f36ab955 3.2.0 17d rendered-worker-afc758e194d6188677eb837842d3b379 02c07496ba0417b3e12b78fb32baf6293d314f79 3.2.0 31d rendered-worker-daa08cc1e8f5fcdeba24de60cd955cc3 365c1cfd14de5b0e3b85e0fc815b0060f36ab955 3.2.0 13d
新規のマシン設定には、接頭辞
rendered-infra-*
が表示されるはずです。オプション: カスタムプールへの変更をデプロイするには、
infra
などのラベルとしてカスタムプール名を使用するマシン設定を作成します。これは必須ではありませんが、説明の目的でのみ表示されていることに注意してください。これにより、インフラストラクチャーノードのみに固有のカスタム設定を適用できます。注記新規マシン設定プールの作成後に、MCO はそのプールに新たにレンダリングされた設定を生成し、そのプールに関連付けられたノードは再起動して、新規設定を適用します。
マシン設定を作成します。
$ cat infra.mc.yaml
出力例
apiVersion: machineconfiguration.openshift.io/v1 kind: MachineConfig metadata: name: 51-infra labels: machineconfiguration.openshift.io/role: infra 1 spec: config: ignition: version: 3.2.0 storage: files: - path: /etc/infratest mode: 0644 contents: source: data:,infra
- 1
- ノードに追加したラベルを
nodeSelector
として追加します。
マシン設定を infra のラベルが付いたノードに適用します。
$ oc create -f infra.mc.yaml
新規のマシン設定プールが利用可能であることを確認します。
$ oc get mcp
出力例
NAME CONFIG UPDATED UPDATING DEGRADED MACHINECOUNT READYMACHINECOUNT UPDATEDMACHINECOUNT DEGRADEDMACHINECOUNT AGE infra rendered-infra-60e35c2e99f42d976e084fa94da4d0fc True False False 1 1 1 0 4m20s master rendered-master-9360fdb895d4c131c7c4bebbae099c90 True False False 3 3 3 0 91m worker rendered-worker-60e35c2e99f42d976e084fa94da4d0fc True False False 2 2 2 0 91m
この例では、ワーカーノードが infra ノードに変更されました。
関連情報
- カスタムプールでインフラマシンをグループ化する方法に関する詳細は、Node configuration management with machine config pools を参照してください。