9.9. データボリュームの事前割り当ての使用


Containerized Data Importer は、データボリュームの作成時に書き込みパフォーマンスを向上させるために、ディスク領域を事前に割り当てることができます。

特定のデータボリュームの事前割り当てを有効にできます。

9.9.1. 事前割り当てについて

Containerized Data Importer (CDI) は、データボリュームに QEMU 事前割り当てモードを使用し、書き込みパフォーマンスを向上できます。操作のインポートおよびアップロードには、事前割り当てモードを使用できます。また、空のデータボリュームを作成する際にも使用できます。

事前割り当てが有効化されている場合、CDI は基礎となるファイルシステムおよびデバイスタイプに応じて、より適切な事前割り当て方法を使用します。

fallocate
ファイルシステムがこれをサポートする場合、CDI は posix_fallocate 関数を使用して領域を事前に割り当てるためにオペレーティングシステムの fallocate 呼び出しを使用します。これは、ブロックを割り当て、それらを未初期化としてマークします。
full
fallocate モードを使用できない場合は、基礎となるストレージにデータを書き込むことで、full モードがイメージの領域を割り当てます。ストレージの場所によっては、空の割り当て領域がすべてゼロになる場合があります。

9.9.2. データボリュームの事前割り当ての有効化

データボリュームマニフェストに spec.preallocation フィールドを含めることにより、特定のデータボリュームの事前割り当てを有効にできます。Web コンソールで、または OpenShift CLI (oc) を使用して、事前割り当てモードを有効化することができます。

事前割り当てモードは、すべての CDI ソースタイプでサポートされます。

手順

  • データボリュームマニフェストの spec.preallocation フィールドを指定します。

    apiVersion: cdi.kubevirt.io/v1beta1
    kind: DataVolume
    metadata:
      name: preallocated-datavolume
    spec:
      source: 1
        registry:
          url: <image_url> 2
      storage:
        resources:
          requests:
            storage: 1Gi
    # ...
    1
    すべての CDI ソースタイプは事前割り当てをサポートしています。ただし、クローン作成操作では事前割り当ては無視されます。
    2
    レジストリー内のデータソースの URL を指定します。
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