13.10. Local Zone のサブネットを持つ既存の VPC へのクラスターのインストール


クラスターを Amazon Web Services (AWS) 上の既存の Amazon Virtual Private Cloud (VPC) にインストールできます。インストールプログラムは、カスタマイズ可能な残りの必要なインフラストラクチャーをプロビジョニングします。インストールをカスタマイズするには、クラスターをインストールする前に、install-config.yaml ファイルでパラメーターを変更します。

AWS 上のクラスターを既存の VPC にインストールするには、AWS Local Zones を使用してワーカーをクラウドインフラストラクチャーのエッジまで拡張する必要があります。

Local Zone サブネットは、通常のワーカーのノードをエッジネットワークに拡張します。各エッジワーカーノードはユーザーワークロードを実行します。Amazon Web Service (AWS) Local Zone 環境を作成し、クラスターをデプロイすると、エッジワーカーノードを使用して Local Zone サブネットでユーザーワークロードを作成できます。

提供された CloudFormation テンプレートを使用して、VPC とパブリックサブネットを作成できます。また、テンプレートを変更してインフラストラクチャーをカスタマイズしたり、それらに含まれる情報を使用し、所属する会社のポリシーに基づいて AWS オブジェクトを作成したりできます。

注記

プライベートサブネットを作成する場合は、提供されている CloudFormation テンプレートを変更するか、独自のテンプレートを作成する必要があります。

13.10.1. AWS での VPC の作成

ワーカーノードをエッジロケーションに拡張するには、OpenShift Container Platform クラスターの Amazon Web Services (AWS) で Virtual Private Cloud (VPC) と各ローカルゾーンロケーションのサブネットを作成できます。VPN、ルートテーブルなどの要件を満たすように VPC をさらにカスタマイズし、初期デプロイメントに含まれていない新しい Local Zone サブネットを追加できます。

提供される CloudFormation テンプレートおよびカスタムパラメーターファイルを使用して、VPC を表す AWS リソースのスタックを作成できます。

注記

このドキュメントの CloudFormation テンプレートを使用して AWS インフラストラクチャーを作成しない場合は、記載されている情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合、インストールログを用意して Red Hat サポートに問い合わせする必要がある可能性があります。

前提条件

  • AWS アカウントを設定している。
  • aws configure を実行して、AWS キーおよびリージョンをローカルの AWS プロファイルに追加している。
  • AWS アカウントで AWS Local Zones にオプトインしている。

手順

  1. テンプレートが必要とするパラメーター値が含まれる JSON ファイルを作成します。

    [
      {
        "ParameterKey": "VpcCidr", 1
        "ParameterValue": "10.0.0.0/16" 2
      },
      {
        "ParameterKey": "AvailabilityZoneCount", 3
        "ParameterValue": "3" 4
      },
      {
        "ParameterKey": "SubnetBits", 5
        "ParameterValue": "12" 6
      }
    ]
    1
    VPC の CIDR ブロック。
    2
    x.x.x.x/16-24 形式で CIDR ブロックを指定します。
    3
    VPC をデプロイするアベイラビリティーゾーンの数。
    4
    1 から 3 の間の整数を指定します。
    5
    各アベイラビリティーゾーン内の各サブネットのサイズ。
    6
    5 から 13 の間の整数を指定します。ここで、5/27 であり、13/19 です。
  2. このトピックのVPC の CloudFormation テンプレートセクションからテンプレートをコピーし、これをコンピューター上に YAML ファイルとして保存します。このテンプレートは、クラスターに必要な VPC について記述しています。
  3. 次のコマンドを実行して、CloudFormation テンプレートを起動し、VPC を表す AWS リソースのスタックを作成します。

    重要

    単一行にコマンドを入力してください。

    $ aws cloudformation create-stack --stack-name <name> \  1
         --template-body file://<template>.yaml \  2
         --parameters file://<parameters>.json  3
    1
    <name>cluster-vpc などの CloudFormation スタックの名前です。クラスターを削除する場合に、このスタックの名前が必要になります。
    2
    <template> は、保存した CloudFormation テンプレート YAML ファイルへの相対パスまたはその名前です。
    3
    <parameters> は、CloudFormation パラメーター JSON ファイルへの相対パスまたは名前です。

    出力例

    arn:aws:cloudformation:us-east-1:123456789012:stack/cluster-vpc/dbedae40-2fd3-11eb-820e-12a48460849f

  4. 次のコマンドを実行して、テンプレートコンポーネントが存在することを確認します。

    $ aws cloudformation describe-stacks --stack-name <name>

    StackStatusCREATE_COMPLETE を表示した後に、出力には以下のパラメーターの値が表示されます。これらのパラメーターの値をクラスターを作成するために実行する他の CloudFormation テンプレートに指定する必要があります。

    VpcId

    VPC の ID。

    PublicSubnetIds

    新規パブリックサブネットの ID。

    PrivateSubnetIds

    新規プライベートサブネットの ID。

    PublicRouteTableId

    新しいパブリックルートテーブル ID の ID。

13.10.2. AWS Local Zones でのサブネットの作成

OpenShift Container Platform クラスターのワーカーマシンセットを設定する前に、AWS Local Zones にサブネットを作成する必要があります。

ワーカーノードをデプロイする Local Zone ごとに、次のプロセスを繰り返す必要があります。

提供される CloudFormation テンプレートおよびカスタムパラメーターファイルを使用して、サブネットを表す AWS リソースのスタックを作成できます。

注記

提供される CloudFormation テンプレートを使用して AWS インフラストラクチャーを使用しない場合、提供される情報を確認し、インフラストラクチャーを手動で作成する必要があります。クラスターが適切に初期化されない場合、インストールログを用意して Red Hat サポートに問い合わせする必要がある可能性があります。

前提条件

  • AWS アカウントを設定している。
  • aws configure を実行して、AWS キーおよびリージョンをローカルの AWS プロファイルに追加している。
  • Local Zone グループにオプトインしている。

手順

  1. テンプレートが必要とするパラメーター値が含まれる JSON ファイルを作成します。

    [
      {
        "ParameterKey": "VpcId",
        "ParameterValue": "<value_of_VpcId>" 1
      },
      {
        "ParameterKey": "PublicRouteTableId",
        "ParameterValue": "<value_of_PublicRouteTableId>" 2
      },
      {
        "ParameterKey": "ZoneName",
        "ParameterValue": "<value_of_ZoneName>" 3
      },
      {
        "ParameterKey": "SubnetName",
        "ParameterValue": "<value_of_SubnetName>"
      },
      {
        "ParameterKey": "PublicSubnetCidr",
        "ParameterValue": "10.0.192.0/20" 4
      }
    ]
    1
    VPC の CloudFormation テンプレートの出力の VpcID の値である VPC ID を指定します。
    2
    ルートテーブル ID を指定します。これは、VPC の CloudFormation スタック内の PublicRouteTableId の値です。
    3
    AWS Local Zone 名を指定します。これは、AWS Local Zones へのオプトインセクションで取得する AvailabilityZones オブジェクトの ZoneName フィールドの値です。
    4
    Local Zone のサブネットの作成に使用される CIDR ブロックを指定します。このブロックは、VPC CIDR ブロック VpcCidr の一部である必要があります。
  2. このトピックの サブネットの CloudFormation テンプレート セクションからテンプレートをコピーし、これをコンピューター上に YAML ファイルとして保存します。このテンプレートは、クラスターに必要な VPC について記述しています。
  3. 次のコマンドを実行して、CloudFormation テンプレートを起動し、VPC を表す AWS リソースのスタックを作成します。

    重要

    単一行にコマンドを入力してください。

    $ aws cloudformation create-stack --stack-name <subnet_stack_name> \ 1
         --template-body file://<template>.yaml \ 2
         --parameters file://<parameters>.json 3
    1
    <subnet_stack_name> は、cluster-lz-<local_zone_shortname> などの CloudFormation スタックの名前です。クラスターを削除する場合に、このスタックの名前が必要になります。
    2
    <template> は、保存した CloudFormation テンプレート YAML ファイルへの相対パスまたはその名前です。
    3
    <parameters> は、CloudFormation パラメーター JSON ファイルへの相対パスまたは名前です。

    出力例

    arn:aws:cloudformation:us-east-1:123456789012:stack/<subnet_stack_name>/dbedae40-2fd3-11eb-820e-12a48460849f

  4. 次のコマンドを実行して、テンプレートコンポーネントが存在することを確認します。

    $ aws cloudformation describe-stacks --stack-name <subnet_stack_name>

    StackStatusCREATE_COMPLETE を表示した後に、出力には以下のパラメーターの値が表示されます。これらのパラメーターの値をクラスターを作成するために実行する他の CloudFormation テンプレートに指定する必要があります。

    PublicSubnetIds

    新規パブリックサブネットの ID。

13.10.3. VPC の CloudFormation テンプレート

以下の CloudFormation テンプレートを使用し、OpenShift Container Platform クラスターに必要な VPC をデプロイすることができます。

例13.2 VPC の CloudFormation テンプレート

AWSTemplateFormatVersion: 2010-09-09
Description: Template for Best Practice VPC with 1-3 AZs

Parameters:
  VpcCidr:
    AllowedPattern: ^(([0-9]|[1-9][0-9]|1[0-9]{2}|2[0-4][0-9]|25[0-5])\.){3}([0-9]|[1-9][0-9]|1[0-9]{2}|2[0-4][0-9]|25[0-5])(\/(1[6-9]|2[0-4]))$
    ConstraintDescription: CIDR block parameter must be in the form x.x.x.x/16-24.
    Default: 10.0.0.0/16
    Description: CIDR block for VPC.
    Type: String
  AvailabilityZoneCount:
    ConstraintDescription: "The number of availability zones. (Min: 1, Max: 3)"
    MinValue: 1
    MaxValue: 3
    Default: 1
    Description: "How many AZs to create VPC subnets for. (Min: 1, Max: 3)"
    Type: Number
  SubnetBits:
    ConstraintDescription: CIDR block parameter must be in the form x.x.x.x/19-27.
    MinValue: 5
    MaxValue: 13
    Default: 12
    Description: "Size of each subnet to create within the availability zones. (Min: 5 = /27, Max: 13 = /19)"
    Type: Number

Metadata:
  AWS::CloudFormation::Interface:
    ParameterGroups:
    - Label:
        default: "Network Configuration"
      Parameters:
      - VpcCidr
      - SubnetBits
    - Label:
        default: "Availability Zones"
      Parameters:
      - AvailabilityZoneCount
    ParameterLabels:
      AvailabilityZoneCount:
        default: "Availability Zone Count"
      VpcCidr:
        default: "VPC CIDR"
      SubnetBits:
        default: "Bits Per Subnet"

Conditions:
  DoAz3: !Equals [3, !Ref AvailabilityZoneCount]
  DoAz2: !Or [!Equals [2, !Ref AvailabilityZoneCount], Condition: DoAz3]

Resources:
  VPC:
    Type: "AWS::EC2::VPC"
    Properties:
      EnableDnsSupport: "true"
      EnableDnsHostnames: "true"
      CidrBlock: !Ref VpcCidr
  PublicSubnet:
    Type: "AWS::EC2::Subnet"
    Properties:
      VpcId: !Ref VPC
      CidrBlock: !Select [0, !Cidr [!Ref VpcCidr, 6, !Ref SubnetBits]]
      AvailabilityZone: !Select
      - 0
      - Fn::GetAZs: !Ref "AWS::Region"
  PublicSubnet2:
    Type: "AWS::EC2::Subnet"
    Condition: DoAz2
    Properties:
      VpcId: !Ref VPC
      CidrBlock: !Select [1, !Cidr [!Ref VpcCidr, 6, !Ref SubnetBits]]
      AvailabilityZone: !Select
      - 1
      - Fn::GetAZs: !Ref "AWS::Region"
  PublicSubnet3:
    Type: "AWS::EC2::Subnet"
    Condition: DoAz3
    Properties:
      VpcId: !Ref VPC
      CidrBlock: !Select [2, !Cidr [!Ref VpcCidr, 6, !Ref SubnetBits]]
      AvailabilityZone: !Select
      - 2
      - Fn::GetAZs: !Ref "AWS::Region"
  InternetGateway:
    Type: "AWS::EC2::InternetGateway"
  GatewayToInternet:
    Type: "AWS::EC2::VPCGatewayAttachment"
    Properties:
      VpcId: !Ref VPC
      InternetGatewayId: !Ref InternetGateway
  PublicRouteTable:
    Type: "AWS::EC2::RouteTable"
    Properties:
      VpcId: !Ref VPC
  PublicRoute:
    Type: "AWS::EC2::Route"
    DependsOn: GatewayToInternet
    Properties:
      RouteTableId: !Ref PublicRouteTable
      DestinationCidrBlock: 0.0.0.0/0
      GatewayId: !Ref InternetGateway
  PublicSubnetRouteTableAssociation:
    Type: "AWS::EC2::SubnetRouteTableAssociation"
    Properties:
      SubnetId: !Ref PublicSubnet
      RouteTableId: !Ref PublicRouteTable
  PublicSubnetRouteTableAssociation2:
    Type: "AWS::EC2::SubnetRouteTableAssociation"
    Condition: DoAz2
    Properties:
      SubnetId: !Ref PublicSubnet2
      RouteTableId: !Ref PublicRouteTable
  PublicSubnetRouteTableAssociation3:
    Condition: DoAz3
    Type: "AWS::EC2::SubnetRouteTableAssociation"
    Properties:
      SubnetId: !Ref PublicSubnet3
      RouteTableId: !Ref PublicRouteTable
  PrivateSubnet:
    Type: "AWS::EC2::Subnet"
    Properties:
      VpcId: !Ref VPC
      CidrBlock: !Select [3, !Cidr [!Ref VpcCidr, 6, !Ref SubnetBits]]
      AvailabilityZone: !Select
      - 0
      - Fn::GetAZs: !Ref "AWS::Region"
  PrivateRouteTable:
    Type: "AWS::EC2::RouteTable"
    Properties:
      VpcId: !Ref VPC
  PrivateSubnetRouteTableAssociation:
    Type: "AWS::EC2::SubnetRouteTableAssociation"
    Properties:
      SubnetId: !Ref PrivateSubnet
      RouteTableId: !Ref PrivateRouteTable
  NAT:
    DependsOn:
    - GatewayToInternet
    Type: "AWS::EC2::NatGateway"
    Properties:
      AllocationId:
        "Fn::GetAtt":
        - EIP
        - AllocationId
      SubnetId: !Ref PublicSubnet
  EIP:
    Type: "AWS::EC2::EIP"
    Properties:
      Domain: vpc
  Route:
    Type: "AWS::EC2::Route"
    Properties:
      RouteTableId:
        Ref: PrivateRouteTable
      DestinationCidrBlock: 0.0.0.0/0
      NatGatewayId:
        Ref: NAT
  PrivateSubnet2:
    Type: "AWS::EC2::Subnet"
    Condition: DoAz2
    Properties:
      VpcId: !Ref VPC
      CidrBlock: !Select [4, !Cidr [!Ref VpcCidr, 6, !Ref SubnetBits]]
      AvailabilityZone: !Select
      - 1
      - Fn::GetAZs: !Ref "AWS::Region"
  PrivateRouteTable2:
    Type: "AWS::EC2::RouteTable"
    Condition: DoAz2
    Properties:
      VpcId: !Ref VPC
  PrivateSubnetRouteTableAssociation2:
    Type: "AWS::EC2::SubnetRouteTableAssociation"
    Condition: DoAz2
    Properties:
      SubnetId: !Ref PrivateSubnet2
      RouteTableId: !Ref PrivateRouteTable2
  NAT2:
    DependsOn:
    - GatewayToInternet
    Type: "AWS::EC2::NatGateway"
    Condition: DoAz2
    Properties:
      AllocationId:
        "Fn::GetAtt":
        - EIP2
        - AllocationId
      SubnetId: !Ref PublicSubnet2
  EIP2:
    Type: "AWS::EC2::EIP"
    Condition: DoAz2
    Properties:
      Domain: vpc
  Route2:
    Type: "AWS::EC2::Route"
    Condition: DoAz2
    Properties:
      RouteTableId:
        Ref: PrivateRouteTable2
      DestinationCidrBlock: 0.0.0.0/0
      NatGatewayId:
        Ref: NAT2
  PrivateSubnet3:
    Type: "AWS::EC2::Subnet"
    Condition: DoAz3
    Properties:
      VpcId: !Ref VPC
      CidrBlock: !Select [5, !Cidr [!Ref VpcCidr, 6, !Ref SubnetBits]]
      AvailabilityZone: !Select
      - 2
      - Fn::GetAZs: !Ref "AWS::Region"
  PrivateRouteTable3:
    Type: "AWS::EC2::RouteTable"
    Condition: DoAz3
    Properties:
      VpcId: !Ref VPC
  PrivateSubnetRouteTableAssociation3:
    Type: "AWS::EC2::SubnetRouteTableAssociation"
    Condition: DoAz3
    Properties:
      SubnetId: !Ref PrivateSubnet3
      RouteTableId: !Ref PrivateRouteTable3
  NAT3:
    DependsOn:
    - GatewayToInternet
    Type: "AWS::EC2::NatGateway"
    Condition: DoAz3
    Properties:
      AllocationId:
        "Fn::GetAtt":
        - EIP3
        - AllocationId
      SubnetId: !Ref PublicSubnet3
  EIP3:
    Type: "AWS::EC2::EIP"
    Condition: DoAz3
    Properties:
      Domain: vpc
  Route3:
    Type: "AWS::EC2::Route"
    Condition: DoAz3
    Properties:
      RouteTableId:
        Ref: PrivateRouteTable3
      DestinationCidrBlock: 0.0.0.0/0
      NatGatewayId:
        Ref: NAT3
  S3Endpoint:
    Type: AWS::EC2::VPCEndpoint
    Properties:
      PolicyDocument:
        Version: 2012-10-17
        Statement:
        - Effect: Allow
          Principal: '*'
          Action:
          - '*'
          Resource:
          - '*'
      RouteTableIds:
      - !Ref PublicRouteTable
      - !Ref PrivateRouteTable
      - !If [DoAz2, !Ref PrivateRouteTable2, !Ref "AWS::NoValue"]
      - !If [DoAz3, !Ref PrivateRouteTable3, !Ref "AWS::NoValue"]
      ServiceName: !Join
      - ''
      - - com.amazonaws.
        - !Ref 'AWS::Region'
        - .s3
      VpcId: !Ref VPC

Outputs:
  VpcId:
    Description: ID of the new VPC.
    Value: !Ref VPC
  PublicSubnetIds:
    Description: Subnet IDs of the public subnets.
    Value:
      !Join [
        ",",
        [!Ref PublicSubnet, !If [DoAz2, !Ref PublicSubnet2, !Ref "AWS::NoValue"], !If [DoAz3, !Ref PublicSubnet3, !Ref "AWS::NoValue"]]
      ]
  PrivateSubnetIds:
    Description: Subnet IDs of the private subnets.
    Value:
      !Join [
        ",",
        [!Ref PrivateSubnet, !If [DoAz2, !Ref PrivateSubnet2, !Ref "AWS::NoValue"], !If [DoAz3, !Ref PrivateSubnet3, !Ref "AWS::NoValue"]]
      ]
  PublicRouteTableId:
    Description: Public Route table ID
    Value: !Ref PublicRouteTable

13.10.4. AWS セキュリティーグループ

デフォルトでは、インストールプログラムは、セキュリティーグループを作成し、コントロールプレーンとコンピュートマシンに接続します。デフォルトのセキュリティーグループに関連付けられたルールは変更できません。

ただし、既存の VPC に関連付けられている追加の既存の AWS セキュリティーグループをコントロールプレーンとコンピュートマシンに適用できます。カスタムセキュリティーグループを適用すると、これらのマシンの受信トラフィックまたは送信トラフィックを制御する必要がある場合に、組織のセキュリティーニーズを満たすことができます。

インストールプロセスの一環として、クラスターをデプロイする前に install-config.yaml ファイルを変更してカスタムセキュリティーグループを適用します。

詳細は、「エッジコンピュートプールと AWS Local Zones」を参照してください。

13.10.5. AWS Local Zones を使用するサブネットの CloudFormation テンプレート

以下の CloudFormation テンプレートを使用して、AWS Local Zones を使用する OpenShift Container Platform クラスターに必要なサブネットをデプロイできます。

例13.3 サブネットの CloudFormation テンプレート

# CloudFormation template used to create Local Zone subnets and dependencies
AWSTemplateFormatVersion: 2010-09-09
Description: Template for create Public Local Zone subnets

Parameters:
  VpcId:
    Description: VPC Id
    Type: String
  ZoneName:
    Description: Local Zone Name (Example us-east-1-nyc-1a)
    Type: String
  SubnetName:
    Description: Local Zone Name (Example cluster-public-us-east-1-nyc-1a)
    Type: String
  PublicRouteTableId:
    Description: Public Route Table ID to associate the Local Zone subnet
    Type: String
  PublicSubnetCidr:
    AllowedPattern: ^(([0-9]|[1-9][0-9]|1[0-9]{2}|2[0-4][0-9]|25[0-5])\.){3}([0-9]|[1-9][0-9]|1[0-9]{2}|2[0-4][0-9]|25[0-5])(\/(1[6-9]|2[0-4]))$
    ConstraintDescription: CIDR block parameter must be in the form x.x.x.x/16-24.
    Default: 10.0.128.0/20
    Description: CIDR block for Public Subnet
    Type: String

Resources:
  PublicSubnet:
    Type: "AWS::EC2::Subnet"
    Properties:
      VpcId: !Ref VpcId
      CidrBlock: !Ref PublicSubnetCidr
      AvailabilityZone: !Ref ZoneName
      Tags:
      - Key: Name
        Value: !Ref SubnetName
      - Key: kubernetes.io/cluster/unmanaged
        Value: "true"

  PublicSubnetRouteTableAssociation:
    Type: "AWS::EC2::SubnetRouteTableAssociation"
    Properties:
      SubnetId: !Ref PublicSubnet
      RouteTableId: !Ref PublicRouteTableId

Outputs:
  PublicSubnetIds:
    Description: Subnet IDs of the public subnets.
    Value:
      !Join ["", [!Ref PublicSubnet]]

関連情報

13.10.6. AWS Local Zones サブネットを使用するためのインストール設定ファイルの変更

install-config.yaml ファイルを変更して、AWS Local Zones サブネットを含めます。

前提条件

  • AWS Local Zones でのサブネットの作成の手順を使用してサブネットを作成しました。
  • インストール設定ファイルの作成の手順を使用して、install-config.yaml ファイルを作成しました。

手順

  • 次の例に示すように、platform.aws.subnets プロパティーで Local Zone のサブネットを指定して、install-config.yaml 設定ファイルを変更します。

    ...
    platform:
      aws:
        region: us-west-2
        subnets: 1
        - publicSubnetId-1
        - publicSubnetId-2
        - publicSubnetId-3
        - privateSubnetId-1
        - privateSubnetId-2
        - privateSubnetId-3
        - publicSubnetId-LocalZone-1
    ...
    1
    Availability Zone と Local Zone で作成されたサブネットのリスト。

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