1.5. 非推奨の機能と削除された機能
以前のリリースで利用可能であった一部の機能が非推奨になるか、削除されました。
非推奨の機能は依然として OpenShift Container Platform に含まれており、引き続きサポートされますが、この製品の今後のリリースで削除されるため、新規デプロイメントでの使用は推奨されません。OpenShift Container Platform 4.14 内で非推奨および削除された主な機能の最新のリストについては、以下の表を参照してください。非推奨となり、削除された機能の詳細は、表の後に記載されています。
次の表では、機能は次のステータスでマークされています。
- 一般提供
- 非推奨
- 削除済み
Operator のライフサイクルと開発の非推奨機能と削除された機能
機能 | 4.12 | 4.13 | 4.14 |
---|---|---|---|
Operator カタログの SQLite データベース形式 | 非推奨 | 非推奨 | 非推奨 |
| 一般提供 | 一般提供 | 非推奨 |
イメージの非推奨および削除された機能
機能 | 4.12 | 4.13 | 4.14 |
---|---|---|---|
Cluster Samples Operator の | 非推奨 | 非推奨 | 非推奨 |
Cluster Samples Operator の | 非推奨 | 非推奨 | 非推奨 |
インストールの非推奨および削除された機能
機能 | 4.12 | 4.13 | 4.14 |
---|---|---|---|
| 一般提供 | 一般提供 | 非推奨 |
| 非推奨 | 削除済み | 削除済み |
RHOSP の | 一般提供 | 一般提供 | 非推奨 |
RHOSP の | 一般提供 | 一般提供 | 非推奨 |
installer-provisioned infrastructure クラスターにおける | 非推奨 | 非推奨 | 非推奨 |
Google Cloud Provider の | 非推奨 | 非推奨 | 削除済み |
VMware ESXi 7.0 Update 1 以前 | 一般提供 | 削除済み [1] | 削除済み |
vSphere 7.0 Update 1 以前 | 非推奨 | 削除済み [1] | 削除済み |
- OpenShift Container Platform 4.14 の場合、使用するコンポーネントの要件を満たす VMware vSphere バージョン 8.0 を含む VMware vSphere バージョン 7.0 Update 2 以降のインスタンスに OpenShift Container Platform クラスターをインストールする必要があります。
ストレージの非推奨機能と削除された機能
機能 | 4.12 | 4.13 | 4.14 |
---|---|---|---|
FlexVolume を使用した永続ストレージ | 非推奨 | 非推奨 | 非推奨 |
非推奨化および削除されたアプリケーションビルド機能
機能 | 4.12 | 4.13 | 4.14 |
---|---|---|---|
Service Binding Operator | 一般提供 | 非推奨 | 非推奨 |
マルチアーキテクチャーの非推奨および削除された機能
機能 | 4.12 | 4.13 | 4.14 |
---|---|---|---|
IBM Power8 の全モデル ( | 非推奨 | 削除済み | 削除済み |
IBM Power® AC922 ( | 非推奨 | 削除済み | 削除済み |
IBM Power® IC922 ( | 非推奨 | 削除済み | 削除済み |
IBM Power® LC922 ( | 非推奨 | 削除済み | 削除済み |
IBM z13 全モデル ( | 非推奨 | 削除済み | 削除済み |
IBM® LinuxONE Emperor ( | 非推奨 | 削除済み | 削除済み |
IBM® LinuxONE Rockhopper ( | 非推奨 | 削除済み | 削除済み |
AMD64 (x86_64) v1 CPU | 非推奨 | 削除済み | 削除済み |
ネットワークの非推奨機能と削除された機能
機能 | 4.12 | 4.13 | 4.14 |
---|---|---|---|
RHOSP 上の Kuryr | 非推奨 | 非推奨 | 非推奨 |
OpenShift SDN ネットワークプラグイン | 一般提供 | 一般提供 | 非推奨 |
ノードの非推奨機能と削除された機能
機能 | 4.12 | 4.13 | 4.14 |
---|---|---|---|
| 一般提供 | 非推奨 | 非推奨 |
Kubernetes トポロジーラベル | 一般提供 | 非推奨 | 非推奨 |
Kubernetes トポロジーラベル | 一般提供 | 非推奨 | 非推奨 |
OpenShift CLI (oc) の非推奨および削除された機能
機能 | 4.12 | 4.13 | 4.14 |
---|---|---|---|
| 利用不可 | 一般提供 | 削除済み |
| 一般提供 | 非推奨 | 削除済み |
ワークロードの非推奨機能と削除された機能
機能 | 4.12 | 4.13 | 4.14 |
---|---|---|---|
| 一般提供 | 一般提供 | 非推奨 |
1.5.1. 非推奨の機能
1.5.1.1. OpenShift SDN ネットワークプラグインの非推奨化
OpenShift SDN CNI は、OpenShift Container Platform 4.14 以降非推奨になりました。OpenShift Container Platform の次のマイナーリリースでは、ネットワークプラグインは現時点では新規インストールのオプションにはならない予定です。今後のリリースでは、OpenShift SDN ネットワークプラグインは削除され、サポートされなくなる予定です。Red Hat は、この機能が削除されるまでバグ修正とサポートを提供しますが、この機能は機能拡張の対象外となります。OpenShift SDN CNI の代わりに、OVN Kubernetes CNI を使用できます。
1.5.1.2. Service Binding Operator
Service Binding Operator は非推奨となり、OpenShift Container Platform 4.16 リリースで削除されます。Red Hat は、現行リリースのライフサイクル中はこのコンポーネントの重大なバグ修正とサポートを提供しますが、今後このコンポーネントに対する機能強化は行われません。
1.5.1.3. DeploymentConfig リソースが非推奨に
OpenShift Container Platform 4.14 以降、DeploymentConfig
オブジェクトは非推奨になりました。DeploymentConfig
オブジェクトは引き続きサポートされていますが、新規インストールには推奨されません。セキュリティー関連の重大な問題のみが修正されます。
代わりに、Deployment
オブジェクトまたは別の代替手段を使用して、Pod の宣言的更新を提供します。
1.5.1.4. GitOps ZTP で使用される Operator 固有の CatalogSource CR は非推奨に
OpenShift Container Platform 4.14 以降で、Topology Aware Lifecycle Manager (TALM) を使用して Operator を更新する場合は、DefaultCatSrc.yaml
CatalogSource
CR のみを使用する必要があります。他のすべての CatalogSource
CR は非推奨となり、今後のリリースで削除される予定です。Red Hat は、現在のリリースのライフサイクル中にこの機能のバグ修正とサポートを提供しますが、この機能は今後、機能拡張を受け取らず、削除されます。DefaultCatSrc
CR の詳細は、Operator 更新の実行 を参照してください。
1.5.1.5. oc adm release extract
コマンドの --cloud
パラメーター
OpenShift Container Platform 4.14 以降、oc adm release extract
コマンドの --cloud
パラメーターは非推奨になりました。--included
パラメーターと --install-config
パラメーターの導入により、--cloud
パラメーターは不要になります。
詳細は、手動管理のクラウド認証情報を使用したクラスターの簡素化されたインストールと更新 を参照してください。
1.5.1.6. OpenShift Container Platform のホストプラットフォームとしての Red Hat Virtualization (RHV)
OpenShift Container Platform のホストプラットフォームとしての Red Hat Virtualization (RHV) は非推奨となり、サポートされなくなりました。このプラットフォームは、今後の OpenShift Container Platform リリースでは、OpenShift Container Platform から削除される予定です。
1.5.1.7. REGISTRY_AUTH_PREFERENCE 環境変数の使用が非推奨になる
REGISTRY_AUTH_PREFERENCE
環境変数を使用して、OpenShift CLI (oc
) コマンドのレジストリー認証情報を取得するための優先場所を指定することは、非推奨になりました。
OpenShift CLI (oc
) コマンドは、デフォルトで最初に Podman 設定の場所から認証情報を取得するようになりましたが、非推奨の Docker 設定ファイルの場所を確認するようにフォールバックします。
1.5.1.8. operators.openshift.io/infrastructure-features アノテーション
OpenShift Container Platform 4.14 以降、operators.openshift.io/infrastructure-features
のアノテーションのグループが、features.operators.openshift.io
namespace のアノテーションのグループによって非推奨となりました。
現在、Web コンソールは引き続き、以前のアノテーションに基づいた表示とフィルタリングをサポートしています。ただし、これらは非推奨であり、このサポートは今後の OpenShift Container Platform リリースで Web コンソールから削除されるため、新しいアノテーション形式への移行が推奨されます。
アノテーションの以前のグループについては 非推奨のインフラストラクチャー機能のアノテーション を、最新のグループについては インフラストラクチャー機能のアノテーション を参照してください。
1.5.2. 削除された機能
1.5.2.1. Kubernetes 1.27 からベータ API が削除される
Kubernetes 1.27 では次の非推奨の API が削除されたため、適切な API バージョンを使用するにはマニフェストと API クライアントを移行する必要があります。削除された API の移行について、詳細は Kubernetes documentation を参照してください。
リソース | 削除された API | 移行先 |
---|---|---|
|
|
|
1.5.2.2. LatencySensitive 機能セットのサポートが削除される
OpenShift Container Platform 4.14 以降、LatencySensitive
機能セットのサポートは削除されました。
1.5.2.3. oc レジストリーログインでは、認証情報が Docker 設定ファイルの場所に保存されなくなる
OpenShift Container Platform 4.14 以降、oc registry login
コマンドは、~/.docker/config.json
などの Docker ファイルの場所にレジストリー認証情報を保管しなくなりました。oc registry login
コマンドは、${XDG_RUNTIME_DIR}/containers/auth.json
などの Podman 設定ファイルの場所に認証情報を保存するようになりました。