2.16. ルート移行
自動ルート作成 (Istio OpenShift Routing (IOR) とも呼ばれる) は、非推奨の機能であり、Red Hat OpenShift Service Mesh 2.5 以降を使用して作成された ServiceMeshControlPlane
リソースでデフォルトで無効になります。IOR から、明示的に管理されるルートに移行すると、Ingress ゲートウェイをより柔軟に管理および設定できるようになります。ルートリソースを明示的に作成すると、GitOps 管理モデルの一部として、他のゲートウェイリソースやアプリケーションリソースと一緒に管理できます。
2.16.1. Istio OpenShift Routing から明示的に管理するルートへの移行
この手順では、Red Hat OpenShift Service Mesh で Istio OpenShift Routing (IOR) を無効にする方法と、以前に IOR を使用して作成されたルートを引き続き使用および管理する方法を説明します。この手順では、既存のゲートウェイの Service
オブジェクトをターゲットとする新しいルートを明示的に作成する方法の例も示します。
前提条件
- 明示的に管理するルートに移行する前に、Istio OpenShift Routing (IOR) によって管理されている既存のルート設定をファイルにエクスポートしてください。将来 IOR を必要とせずにルート設定を再作成できるように、ファイルを保存します。
手順
ServiceMeshControlPlane
リソースを変更して IOR を無効にします。apiVersion: maistra.io/v2 kind: ServiceMeshControlPlane spec: gateways: openshiftRoute: enabled: false
以前 IOR を使用して作成された古いルートを引き続き使用することも、Ingress ゲートウェイの
Service
オブジェクトを明示的にターゲットとするルートを作成することもできます。次の例では、Ingress ゲートウェイのService
オブジェクトを明示的にターゲットとするルートを作成する方法を指定します。kind: Route apiVersion: route.openshift.io/v1 metadata: name: example-gateway namespace: istio-system 1 spec: host: www.example.com to: kind: Service name: istio-ingressgateway 2 weight: 100 port: targetPort: http2 wildcardPolicy: None