13.5. Cluster API マシンの設定オプション


13.5.1. Amazon Web Services の Cluster API 設定オプション

重要

Cluster API を使用したマシン管理は、テクノロジープレビュー機能のみです。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビューの機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行いフィードバックを提供していただくことを目的としています。

Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。

Cluster API カスタムリソースマニフェストの値を更新することで、Amazon Web Services (AWS) Cluster API マシンの設定を変更できます。

13.5.1.1. Amazon Web Services クラスターを設定するサンプル YAML

次の YAML ファイルの例は、Amazon Web Services クラスターの設定を示しています。

13.5.1.1.1. Amazon Web Services 上の Cluster API インフラストラクチャーリソースのサンプル YAML

インフラストラクチャーリソースはプロバイダー固有であり、リージョンやサブネットなど、クラスター内のすべてのコンピュートマシンセットで共有されるプロパティーを定義します。コンピュートマシンセットは、マシン作成時にこのリソースを参照します。

apiVersion: infrastructure.cluster.x-k8s.io/v1beta1
kind: AWSCluster 1
metadata:
  name: <cluster_name> 2
  namespace: openshift-cluster-api
spec:
  controlPlaneEndpoint: 3
    host: <control_plane_endpoint_address>
    port: 6443
  region: <region> 4
1
クラスターのインフラストラクチャーの種類を指定します。この値は、プラットフォームの値と一致する必要があります。
2
クラスターの名前としてクラスター ID を指定します。
3
コントロールプレーンエンドポイントのアドレスと、それにアクセスするために使用するポートを指定します。
4
AWS リージョンを指定します。
13.5.1.1.2. Amazon Web Services の Cluster API マシンテンプレートリソースのサンプル YAML

マシンテンプレートリソースはプロバイダー固有であり、コンピュートマシンセットが作成するマシンの基本的なプロパティーを定義します。コンピュートマシンセットは、マシン作成時にこのテンプレートを参照します。

apiVersion: infrastructure.cluster.x-k8s.io/v1beta1
kind: AWSMachineTemplate 1
metadata:
  name: <template_name> 2
  namespace: openshift-cluster-api
spec:
  template:
    spec: 3
      uncompressedUserData: true
      iamInstanceProfile: # ...
      instanceType: m5.large
      cloudInit:
        insecureSkipSecretsManager: true
      ami:
        id: # ...
      subnet:
        filters:
        - name: tag:Name
          values:
          - # ...
      additionalSecurityGroups:
      - filters:
        - name: tag:Name
          values:
          - # ...
1
マシンテンプレートの種類を指定します。この値は、プラットフォームの値と一致する必要があります。
2
マシンテンプレートの名前を指定します。
3
環境の詳細を指定します。ここに示す値はサンプルです。
13.5.1.1.3. Amazon Web Services の Cluster API コンピューティングマシンセットリソースのサンプル YAML

コンピュートマシンセットリソースは、作成するマシンの追加プロパティーを定義します。コンピュートマシンセットは、マシン作成時にインフラストラクチャーリソースとマシンテンプレートも参照します。

apiVersion: cluster.x-k8s.io/v1beta1
kind: MachineSet
metadata:
  name: <machine_set_name> 1
  namespace: openshift-cluster-api
spec:
  clusterName: <cluster_name> 2
  replicas: 1
  selector:
    matchLabels:
      test: example
  template:
    metadata:
      labels:
        test: example
    spec:
      bootstrap:
         dataSecretName: worker-user-data 3
      clusterName: <cluster_name>
      infrastructureRef:
        apiVersion: infrastructure.cluster.x-k8s.io/v1beta1
        kind: AWSMachineTemplate 4
        name: <template_name> 5
1
コンピュートマシンセットの名前を指定します。
2
クラスターの名前としてクラスター ID を指定します。
3
テクノロジープレビューの Cluster API では、Operator は openshift-machine-api namespace のワーカーユーザーデータシークレットを使用できます。
4
マシンテンプレートの種類を指定します。この値は、プラットフォームの値と一致する必要があります。
5
マシンテンプレート名を指定します。

13.5.2. Google Cloud Platform の Cluster API 設定オプション

重要

Cluster API を使用したマシン管理は、テクノロジープレビュー機能のみです。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビューの機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行いフィードバックを提供していただくことを目的としています。

Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。

Cluster API カスタムリソースマニフェストの値を更新することで、Google Cloud Platform (GCP) Cluster API マシンの設定を変更できます。

13.5.2.1. Google Cloud Platform クラスターを設定するためのサンプル YAML

次の YAML ファイルの例は、Google Cloud Platform クラスターの設定を示しています。

13.5.2.1.1. Google Cloud Platform 上の Cluster API インフラストラクチャーリソースのサンプル YAML

インフラストラクチャーリソースはプロバイダー固有であり、リージョンやサブネットなど、クラスター内のすべてのコンピュートマシンセットで共有されるプロパティーを定義します。コンピュートマシンセットは、マシン作成時にこのリソースを参照します。

apiVersion: infrastructure.cluster.x-k8s.io/v1beta1
kind: GCPCluster 1
metadata:
  name: <cluster_name> 2
spec:
  controlPlaneEndpoint: 3
    host: <control_plane_endpoint_address>
    port: 6443
  network:
    name: <cluster_name>-network
  project: <project> 4
  region: <region> 5
1
クラスターのインフラストラクチャーの種類を指定します。この値は、プラットフォームの値と一致する必要があります。
2
クラスターの名前としてクラスター ID を指定します。
3
コントロールプレーンエンドポイントの IP アドレスと、それにアクセスするために使用するポートを指定します。
4
GCP プロジェクト名を指定します。
5
GCP リージョンを指定します。
13.5.2.1.2. Google Cloud Platform 上の Cluster API マシンテンプレートリソースのサンプル YAML

マシンテンプレートリソースはプロバイダー固有であり、コンピュートマシンセットが作成するマシンの基本的なプロパティーを定義します。コンピュートマシンセットは、マシン作成時にこのテンプレートを参照します。

apiVersion: infrastructure.cluster.x-k8s.io/v1beta1
kind: GCPMachineTemplate 1
metadata:
  name: <template_name> 2
  namespace: openshift-cluster-api
spec:
  template:
    spec: 3
      rootDeviceType: pd-ssd
      rootDeviceSize: 128
      instanceType: n1-standard-4
      image: projects/rhcos-cloud/global/images/rhcos-411-85-202203181601-0-gcp-x86-64
      subnet: <cluster_name>-worker-subnet
      serviceAccounts:
        email: <service_account_email_address>
        scopes:
          - https://www.googleapis.com/auth/cloud-platform
      additionalLabels:
        kubernetes-io-cluster-<cluster_name>: owned
      additionalNetworkTags:
        - <cluster_name>-worker
      ipForwarding: Disabled
1
マシンテンプレートの種類を指定します。この値は、プラットフォームの値と一致する必要があります。
2
マシンテンプレートの名前を指定します。
3
環境の詳細を指定します。ここに示す値はサンプルです。
13.5.2.1.3. Google Cloud Platform 上の Cluster API コンピュートマシンセットリソースのサンプル YAML

コンピュートマシンセットリソースは、作成するマシンの追加プロパティーを定義します。コンピュートマシンセットは、マシン作成時にインフラストラクチャーリソースとマシンテンプレートも参照します。

apiVersion: cluster.x-k8s.io/v1beta1
kind: MachineSet
metadata:
  name: <machine_set_name> 1
  namespace: openshift-cluster-api
spec:
  clusterName: <cluster_name> 2
  replicas: 1
  selector:
    matchLabels:
      test: example
  template:
    metadata:
      labels:
        test: example
    spec:
      bootstrap:
         dataSecretName: worker-user-data 3
      clusterName: <cluster_name>
      infrastructureRef:
        apiVersion: infrastructure.cluster.x-k8s.io/v1beta1
        kind: GCPMachineTemplate 4
        name: <template_name> 5
      failureDomain: <failure_domain> 6
1
コンピュートマシンセットの名前を指定します。
2
クラスターの名前としてクラスター ID を指定します。
3
テクノロジープレビューの Cluster API では、Operator は openshift-machine-api namespace のワーカーユーザーデータシークレットを使用できます。
4
マシンテンプレートの種類を指定します。この値は、プラットフォームの値と一致する必要があります。
5
マシンテンプレート名を指定します。
6
GCP リージョン内の障害ドメインを指定します。
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