7.3. OLM 1.0 (テクノロジープレビュー) のカタログから Operator をインストールする


クラスター管理者は、カタログ、つまり Operator と Kubernetes 拡張機能の厳選されたコレクションをクラスターに追加できます。Operator の作成者は、自社の製品をこれらのカタログに公開します。クラスターにカタログを追加すると、カタログに公開されている Operator と拡張機能のバージョン、パッチ、無線更新にアクセスできるようになります。

Operator Lifecycle Manager (OLM) 1.0 の現在のテクノロジープレビューリリースでは、カスタムリソース (CR) を使用して CLI からカタログと Operators を宣言的に管理します。

重要

OLM 1.0 は、テクノロジープレビューのみの機能です。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビューの機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行いフィードバックを提供していただくことを目的としています。

Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。

7.3.1. 前提条件

  • cluster-admin パーミッションを持つアカウントを使用して OpenShift Container Platform クラスターにアクセスできる。

    注記

    OpenShift Container Platform 4.14 の場合、OLM 1.0 の文書化された手順は CLI ベースのみになります。別の方法として、管理者は、Import YAML ページや Search ページなどの通常の方法を使用して、Web コンソールで関連オブジェクトを作成および表示することもできます。ただし、既存の OperatorHub および Installed Operators ページに OLM 1.0 コンポーネントはまだ表示されません。

  • クラスターで有効になっている TechPreviewNoUpgrade 機能セット。

    警告

    TechPreviewNoUpgrade 機能セットを有効にすると元に戻すことができなくなり、マイナーバージョンの更新ができなくなります。これらの機能セットは、実稼働クラスターでは推奨されません。

  • OpenShift CLI (oc) がワークステーションにインストールされている。

7.3.2. OLM 1.0 のカタログについて

catalogd コンポーネントを使用して、Operator やコントローラーなどの Kubernetes 拡張機能のカタログをクエリーすることで、インストール可能なコンテンツを検出できます。Catalogd は、クラスター上のクライアント用にカタログコンテンツを展開する Kubernetes 機能拡張であり、マイクロサービスの Operator Lifecycle Manager (OLM) 1.0 スイートの一部です。現在、catalogd は、コンテナーイメージとしてパッケージ化および配布されているカタログコンテンツを解凍します。

7.3.2.1. OLM 1.0 で Red Hat が提供する Operator カタログ

Operator Lifecycle Manager (OLM) 1.0 には、デフォルトでは Red Hat が提供する Operator カタログが含まれていません。Red Hat が提供するカタログをクラスターに追加する場合は、カタログのカスタムリソース (CR) を作成し、クラスターに適用します。次のカスタムリソース (CR) の例は、OLM 1.0 のカタログリソースを作成する方法を示しています。

Red Hat Operators カタログの例

apiVersion: catalogd.operatorframework.io/v1alpha1
kind: Catalog
metadata:
  name: redhat-operators
spec:
  source:
    type: image
    image:
      ref: registry.redhat.io/redhat/redhat-operator-index:v4.14

認定 Operator カタログの例

apiVersion: catalogd.operatorframework.io/v1alpha1
kind: Catalog
metadata:
  name: certified-operators
spec:
  source:
    type: image
    image:
      ref: registry.redhat.io/redhat/certified-operator-index:v4.14

コミュニティー Operator カタログの例

apiVersion: catalogd.operatorframework.io/v1alpha1
kind: Catalog
metadata:
  name: community-operators
spec:
  source:
    type: image
    image:
      ref: registry.redhat.io/redhat/community-operator-index:v4.14

次のコマンドは、クラスターにカタログを追加します。

コマンド構文

$ oc apply -f <catalog_name>.yaml 1

1
redhat-operators.yaml などのカタログ CR を指定します。
注記

次の手順では、例として Red Hat Operators カタログと Quay Operator を使用します。

7.3.3. OLM 1.0 のターゲットバージョンについて

Operator Lifecycle Manager (OLM) 1.0 では、クラスター管理者は Operator のターゲットバージョンを Operator のカスタムリソース (CR) で宣言的に設定します。

Operator の CR でチャネルを指定すると、OLM 1.0 は指定されたチャネルから最新リリースをインストールします。更新が指定されたチャネルに公開されると、OLM 1.0 はそのチャネルからの最新リリースに自動的に更新します。

チャネルを指定した CR の例

apiVersion: operators.operatorframework.io/v1alpha1
kind: Operator
metadata:
  name: quay-example
spec:
  packageName: quay-operator
  channel: stable-3.8 1

1
指定されたチャネルに公開された最新リリースをインストールします。チャネルへの更新は自動的にインストールされます。

CR で Operator のターゲットバージョンを指定すると、OLM 1.0 は指定されたバージョンをインストールします。ターゲットバージョンが Operator の CR で指定されている場合、OLM 1.0 は更新がカタログに公開されるときにターゲットバージョンを変更しません。

クラスターにインストールされている Operator のバージョンを更新する場合は、Operator の CR を手動で更新する必要があります。Operator のターゲットバージョンを指定すると、Operator のバージョンが指定されたリリースに固定されます。

ターゲットバージョンを指定した CR の例

apiVersion: operators.operatorframework.io/v1alpha1
kind: Operator
metadata:
  name: quay-example
spec:
  packageName: quay-operator
  version: 3.8.12 1

1
ターゲットのバージョンを指定します。クラスターにインストールされている Operator のバージョンを更新する場合は、Operator の CR のこのフィールドを目的のターゲットバージョンに手動で更新する必要があります。

Operator のインストールされているバージョンを変更する場合は、Operator の CR を編集して目的のターゲットバージョンにします。

警告

OLM の以前のバージョンでは、Operator の作成者は、サポートされていないバージョンへの更新を防ぐためにアップグレードエッジを定義できました。現在の開発状態では、OLM 1.0 はエッジ定義のアップグレードを強制しません。Operator の任意のバージョンを指定でき、OLM 1.0 は更新の適用を試みます。

次のコマンドを実行すると、使用可能なバージョンやチャネルを含む Operator のカタログの内容を検査できます。

コマンド構文

$ oc get package <catalog_name>-<package_name> -o yaml

CR を作成または更新した後、次のコマンドを実行して Operator を作成または設定します。

コマンド構文

$ oc apply -f <extension_name>.yaml

トラブルシューティング

  • 存在しないターゲットバージョンまたはチャネルを指定した場合は、次のコマンドを実行して Operator のステータスを確認できます。

    $ oc get operator.operators.operatorframework.io <operator_name> -o yaml

    出力例

    apiVersion: operators.operatorframework.io/v1alpha1
    kind: Operator
    metadata:
      annotations:
        kubectl.kubernetes.io/last-applied-configuration: |
          {"apiVersion":"operators.operatorframework.io/v1alpha1","kind":"Operator","metadata":{"annotations":{},"name":"quay-example"},"spec":{"packageName":"quay-operator","version":"999.99.9"}}
      creationTimestamp: "2023-10-19T18:39:37Z"
      generation: 3
      name: quay-example
      resourceVersion: "51505"
      uid: 2558623b-8689-421c-8ed5-7b14234af166
    spec:
      packageName: quay-operator
      version: 999.99.9
    status:
      conditions:
      - lastTransitionTime: "2023-10-19T18:50:34Z"
        message: package 'quay-operator' at version '999.99.9' not found
        observedGeneration: 3
        reason: ResolutionFailed
        status: "False"
        type: Resolved
      - lastTransitionTime: "2023-10-19T18:50:34Z"
        message: installation has not been attempted as resolution failed
        observedGeneration: 3
        reason: InstallationStatusUnknown
        status: Unknown
        type: Installed

7.3.4. クラスターへのカタログの追加

カタログをクラスターに追加するには、カタログカスタムリソース (CR) を作成し、それをクラスターに適用します。

手順

  1. 次の例のようなカタログカスタムリソース (CR) を作成します。

    redhat-operators.yaml の例

    apiVersion: catalogd.operatorframework.io/v1alpha1
    kind: Catalog
    metadata:
      name: redhat-operators
    spec:
      source:
        type: image
        image:
          ref: registry.redhat.io/redhat/redhat-operator-index:v4.14 1

    1
    spec.source.image フィールドにカタログのイメージを指定します。
  2. 次のコマンドを実行して、カタログをクラスターに追加します。

    $ oc apply -f redhat-operators.yaml

    出力例

    catalog.catalogd.operatorframework.io/redhat-operators created

検証

  • 次のコマンドを実行して、カタログのステータスを確認します。

    1. 次のコマンドを実行して、カタログが利用可能かどうかを確認します。

      $ oc get catalog

      出力例

      NAME                  AGE
      redhat-operators      20s

    2. 次のコマンドを実行して、カタログのステータスを確認します。

      $ oc get catalogs.catalogd.operatorframework.io -o yaml

      出力例

      apiVersion: v1
      items:
      - apiVersion: catalogd.operatorframework.io/v1alpha1
        kind: Catalog
        metadata:
          annotations:
            kubectl.kubernetes.io/last-applied-configuration: |
              {"apiVersion":"catalogd.operatorframework.io/v1alpha1","kind":"Catalog","metadata":{"annotations":{},"name":"redhat-operators"},"spec":{"source":{"image":{"ref":"registry.redhat.io/redhat/redhat-operator-index:v4.14"},"type":"image"}}}
          creationTimestamp: "2023-10-16T13:30:59Z"
          generation: 1
          name: redhat-operators
          resourceVersion: "37304"
          uid: cf00c68c-4312-4e06-aa8a-299f0bbf496b
        spec:
          source:
            image:
              ref: registry.redhat.io/redhat/redhat-operator-index:v4.14
            type: image
        status: 1
          conditions:
          - lastTransitionTime: "2023-10-16T13:32:25Z"
            message: successfully unpacked the catalog image "registry.redhat.io/redhat/redhat-operator-index@sha256:bd2f1060253117a627d2f85caa1532ebae1ba63da2a46bdd99e2b2a08035033f" 2
            reason: UnpackSuccessful 3
            status: "True"
            type: Unpacked
          phase: Unpacked 4
          resolvedSource:
            image:
              ref: registry.redhat.io/redhat/redhat-operator-index@sha256:bd2f1060253117a627d2f85caa1532ebae1ba63da2a46bdd99e2b2a08035033f 5
            type: image
      kind: List
      metadata:
        resourceVersion: ""

      1
      カタログのステータスを説明するスタンザ。
      2
      カタログのステータスを示すメッセージを出力します。
      3
      カタログが現在の状態になっている理由を表示します。
      4
      インストールプロセスのフェーズを表示します。
      5
      カタログのイメージ参照を表示します。

7.3.5. カタログからインストールする Operator を見つける

クラスターにカタログを追加した後、カタログにクエリーを実行して、インストールする Operator と拡張機能を見つけることができます。

前提条件

  • クラスターにカタログが追加されました。

手順

  1. 次のコマンドを実行して、カタログ内の Operator と拡張機能のリストを取得します。

    $ oc get packages

    例7.1 出力例

    NAME                                                        AGE
    redhat-operators-3scale-operator                            5m27s
    redhat-operators-advanced-cluster-management                5m27s
    redhat-operators-amq-broker-rhel8                           5m27s
    redhat-operators-amq-online                                 5m27s
    redhat-operators-amq-streams                                5m27s
    redhat-operators-amq7-interconnect-operator                 5m27s
    redhat-operators-ansible-automation-platform-operator       5m27s
    redhat-operators-ansible-cloud-addons-operator              5m27s
    redhat-operators-apicast-operator                           5m27s
    redhat-operators-aws-efs-csi-driver-operator                5m27s
    redhat-operators-aws-load-balancer-operator                 5m27s
    ...
  2. 次のコマンドを実行して、Operator または拡張機能のカスタムリソース (CR) の内容を検査します。

    $ oc get package <catalog_name>-<package_name> -o yaml

    コマンドの例

    $ oc get package redhat-operators-quay-operator -o yaml

    例7.2 出力例

    apiVersion: catalogd.operatorframework.io/v1alpha1
    kind: Package
    metadata:
      creationTimestamp: "2023-10-06T01:14:04Z"
      generation: 1
      labels:
        catalog: redhat-operators
      name: redhat-operators-quay-operator
      ownerReferences:
      - apiVersion: catalogd.operatorframework.io/v1alpha1
        blockOwnerDeletion: true
        controller: true
        kind: Catalog
        name: redhat-operators
        uid: 403004b6-54a3-4471-8c90-63419f6a2c3e
      resourceVersion: "45196"
      uid: 252cfe74-936d-44fc-be5d-09a7be7e36f5
    spec:
      catalog:
        name: redhat-operators
      channels:
      - entries:
        - name: quay-operator.v3.4.7
          skips:
          - red-hat-quay.v3.3.4
          - quay-operator.v3.4.6
          - quay-operator.v3.4.5
          - quay-operator.v3.4.4
          - quay-operator.v3.4.3
          - quay-operator.v3.4.2
          - quay-operator.v3.4.1
          - quay-operator.v3.4.0
        name: quay-v3.4
      - entries:
        - name: quay-operator.v3.5.7
          replaces: quay-operator.v3.5.6
          skipRange: '>=3.4.x <3.5.7'
        name: quay-v3.5
      - entries:
        - name: quay-operator.v3.6.0
          skipRange: '>=3.3.x <3.6.0'
        - name: quay-operator.v3.6.1
          replaces: quay-operator.v3.6.0
          skipRange: '>=3.3.x <3.6.1'
        - name: quay-operator.v3.6.10
          replaces: quay-operator.v3.6.9
          skipRange: '>=3.3.x <3.6.10'
        - name: quay-operator.v3.6.2
          replaces: quay-operator.v3.6.1
          skipRange: '>=3.3.x <3.6.2'
        - name: quay-operator.v3.6.4
          replaces: quay-operator.v3.6.2
          skipRange: '>=3.3.x <3.6.4'
        - name: quay-operator.v3.6.5
          replaces: quay-operator.v3.6.4
          skipRange: '>=3.3.x <3.6.5'
        - name: quay-operator.v3.6.6
          replaces: quay-operator.v3.6.5
          skipRange: '>=3.3.x <3.6.6'
        - name: quay-operator.v3.6.7
          replaces: quay-operator.v3.6.6
          skipRange: '>=3.3.x <3.6.7'
        - name: quay-operator.v3.6.8
          replaces: quay-operator.v3.6.7
          skipRange: '>=3.3.x <3.6.8'
        - name: quay-operator.v3.6.9
          replaces: quay-operator.v3.6.8
          skipRange: '>=3.3.x <3.6.9'
        name: stable-3.6
      - entries:
        - name: quay-operator.v3.7.10
          replaces: quay-operator.v3.7.9
          skipRange: '>=3.4.x <3.7.10'
        - name: quay-operator.v3.7.11
          replaces: quay-operator.v3.7.10
          skipRange: '>=3.4.x <3.7.11'
        - name: quay-operator.v3.7.12
          replaces: quay-operator.v3.7.11
          skipRange: '>=3.4.x <3.7.12'
        - name: quay-operator.v3.7.13
          replaces: quay-operator.v3.7.12
          skipRange: '>=3.4.x <3.7.13'
        - name: quay-operator.v3.7.14
          replaces: quay-operator.v3.7.13
          skipRange: '>=3.4.x <3.7.14'
        name: stable-3.7
      - entries:
        - name: quay-operator.v3.8.0
          skipRange: '>=3.5.x <3.8.0'
        - name: quay-operator.v3.8.1
          replaces: quay-operator.v3.8.0
          skipRange: '>=3.5.x <3.8.1'
        - name: quay-operator.v3.8.10
          replaces: quay-operator.v3.8.9
          skipRange: '>=3.5.x <3.8.10'
        - name: quay-operator.v3.8.11
          replaces: quay-operator.v3.8.10
          skipRange: '>=3.5.x <3.8.11'
        - name: quay-operator.v3.8.12
          replaces: quay-operator.v3.8.11
          skipRange: '>=3.5.x <3.8.12'
        - name: quay-operator.v3.8.2
          replaces: quay-operator.v3.8.1
          skipRange: '>=3.5.x <3.8.2'
        - name: quay-operator.v3.8.3
          replaces: quay-operator.v3.8.2
          skipRange: '>=3.5.x <3.8.3'
        - name: quay-operator.v3.8.4
          replaces: quay-operator.v3.8.3
          skipRange: '>=3.5.x <3.8.4'
        - name: quay-operator.v3.8.5
          replaces: quay-operator.v3.8.4
          skipRange: '>=3.5.x <3.8.5'
        - name: quay-operator.v3.8.6
          replaces: quay-operator.v3.8.5
          skipRange: '>=3.5.x <3.8.6'
        - name: quay-operator.v3.8.7
          replaces: quay-operator.v3.8.6
          skipRange: '>=3.5.x <3.8.7'
        - name: quay-operator.v3.8.8
          replaces: quay-operator.v3.8.7
          skipRange: '>=3.5.x <3.8.8'
        - name: quay-operator.v3.8.9
          replaces: quay-operator.v3.8.8
          skipRange: '>=3.5.x <3.8.9'
        name: stable-3.8
      - entries:
        - name: quay-operator.v3.9.0
          skipRange: '>=3.6.x <3.9.0'
        - name: quay-operator.v3.9.1
          replaces: quay-operator.v3.9.0
          skipRange: '>=3.6.x <3.9.1'
        - name: quay-operator.v3.9.2
          replaces: quay-operator.v3.9.1
          skipRange: '>=3.6.x <3.9.2'
        name: stable-3.9
      defaultChannel: stable-3.9
      description: ""
      icon:
        data: PD94bWwgdmVyc2lvbj ...
        mediatype: image/svg+xml
      packageName: quay-operator
    status: {}

7.3.6. Operator のインストール

Operator カスタムリソース (CR) を作成し、それをクラスターに適用することで、カタログから Operator をインストールできます。

前提条件

  • クラスターにカタログが追加されました。
  • Operator の詳細を調べて、インストールするバージョンを見つけました。

手順

  1. 次の例のような Operator CR を作成します。

    test-operator.yaml CR の例

    apiVersion: operators.operatorframework.io/v1alpha1
    kind: Operator
    metadata:
      name: quay-example
    spec:
      packageName: quay-operator
      version: 3.8.12

  2. 次のコマンドを実行して、Operator CR をクラスターに適用します。

    $ oc apply -f test-operator.yaml

    出力例

    operator.operators.operatorframework.io/quay-example created

検証

  1. 次のコマンドを実行して、Operator の CR を YAML 形式で表示します。

    $ oc get operator.operators.operatorframework.io/quay-example -o yaml

    出力例

    apiVersion: operators.operatorframework.io/v1alpha1
    kind: Operator
    metadata:
      annotations:
        kubectl.kubernetes.io/last-applied-configuration: |
          {"apiVersion":"operators.operatorframework.io/v1alpha1","kind":"Operator","metadata":{"annotations":{},"name":"quay-example"},"spec":{"packageName":"quay-operator","version":"3.8.12"}}
      creationTimestamp: "2023-10-19T18:39:37Z"
      generation: 1
      name: quay-example
      resourceVersion: "45663"
      uid: 2558623b-8689-421c-8ed5-7b14234af166
    spec:
      packageName: quay-operator
      version: 3.8.12
    status:
      conditions:
      - lastTransitionTime: "2023-10-19T18:39:37Z"
        message: resolved to "registry.redhat.io/quay/quay-operator-bundle@sha256:bf26c7679ea1f7b47d2b362642a9234cddb9e366a89708a4ffcbaf4475788dc7"
        observedGeneration: 1
        reason: Success
        status: "True"
        type: Resolved
      - lastTransitionTime: "2023-10-19T18:39:46Z"
        message: installed from "registry.redhat.io/quay/quay-operator-bundle@sha256:bf26c7679ea1f7b47d2b362642a9234cddb9e366a89708a4ffcbaf4475788dc7"
        observedGeneration: 1
        reason: Success
        status: "True"
        type: Installed
      installedBundleResource: registry.redhat.io/quay/quay-operator-bundle@sha256:bf26c7679ea1f7b47d2b362642a9234cddb9e366a89708a4ffcbaf4475788dc7
      resolvedBundleResource: registry.redhat.io/quay/quay-operator-bundle@sha256:bf26c7679ea1f7b47d2b362642a9234cddb9e366a89708a4ffcbaf4475788dc7

  2. 次のコマンドを実行して、Operator のコントローラーマネージャー Pod に関する情報を取得します。

    $ oc get pod -n quay-operator-system

    出力例

    NAME                                     READY   STATUS    RESTARTS   AGE
    quay-operator.v3.8.12-6677b5c98f-2kdtb   1/1     Running   0          2m28s

7.3.7. Operator の更新

Operator のカスタムリソース (CR) を手動で編集し、変更を適用することで Operator を更新できます。

前提条件

  • カタログがインストールされています。
  • Operator がインストールされています。

手順

  1. 次のコマンドを実行して、Operator のパッケージの内容を調べて、更新に利用できるチャネルとバージョンを見つけます。

    $ oc get package <catalog_name>-<package_name> -o yaml

    コマンドの例

    $ oc get package redhat-operators-quay-operator -o yaml

  2. 次の例に示すように、Operator の CR を編集してバージョンを 3.9.1 に更新します。

    test-operator.yaml CR の例

    apiVersion: operators.operatorframework.io/v1alpha1
    kind: Operator
    metadata:
      name: quay-example
    spec:
      packageName: quay-operator
      version: 3.9.1 1

    1
    バージョンを 3.9.1 に更新します。
  3. 次のコマンドを実行して、クラスターに更新を適用します。

    $ oc apply -f test-operator.yaml

    出力例

    operator.operators.operatorframework.io/quay-example configured

    ヒント

    次のコマンドを実行すると、CLI から Operator のバージョンにパッチを適用して変更を適用できます。

    $ oc patch operator.operators.operatorframework.io/quay-example -p \
      '{"spec":{"version":"3.9.1"}}' \
      --type=merge

    出力例

    operator.operators.operatorframework.io/quay-example patched

検証

  • 次のコマンドを実行して、チャネルとバージョンの更新が適用されていることを確認します。

    $ oc get operator.operators.operatorframework.io/quay-example -o yaml

    出力例

    apiVersion: operators.operatorframework.io/v1alpha1
    kind: Operator
    metadata:
      annotations:
        kubectl.kubernetes.io/last-applied-configuration: |
          {"apiVersion":"operators.operatorframework.io/v1alpha1","kind":"Operator","metadata":{"annotations":{},"name":"quay-example"},"spec":{"packageName":"quay-operator","version":"3.9.1"}}
      creationTimestamp: "2023-10-19T18:39:37Z"
      generation: 2
      name: quay-example
      resourceVersion: "47423"
      uid: 2558623b-8689-421c-8ed5-7b14234af166
    spec:
      packageName: quay-operator
      version: 3.9.1 1
    status:
      conditions:
      - lastTransitionTime: "2023-10-19T18:39:37Z"
        message: resolved to "registry.redhat.io/quay/quay-operator-bundle@sha256:4864bc0d5c18a84a5f19e5e664b58d3133a2ac2a309c6b5659ab553f33214b09"
        observedGeneration: 2
        reason: Success
        status: "True"
        type: Resolved
      - lastTransitionTime: "2023-10-19T18:39:46Z"
        message: installed from "registry.redhat.io/quay/quay-operator-bundle@sha256:4864bc0d5c18a84a5f19e5e664b58d3133a2ac2a309c6b5659ab553f33214b09"
        observedGeneration: 2
        reason: Success
        status: "True"
        type: Installed
      installedBundleResource: registry.redhat.io/quay/quay-operator-bundle@sha256:4864bc0d5c18a84a5f19e5e664b58d3133a2ac2a309c6b5659ab553f33214b09
      resolvedBundleResource: registry.redhat.io/quay/quay-operator-bundle@sha256:4864bc0d5c18a84a5f19e5e664b58d3133a2ac2a309c6b5659ab553f33214b09

    1
    バージョンが 3.9.1 に更新されていることを確認します。

7.3.8. Operator の削除

Operator のカスタムリソース (CR) を削除することで、Operator とそのカスタムリソース定義 (CRD) を削除できます。

前提条件

  • カタログがインストールされています。
  • Operator がインストールされています。

手順

  • 次のコマンドを実行して、Operator とその CRD を削除します。

    $ oc delete operator.operators.operatorframework.io quay-example

    出力例

    operator.operators.operatorframework.io "quay-example" deleted

検証

  • 次のコマンドを実行して、Operator とそのリソースが削除されたことを確認します。

    • 次のコマンドを実行して、Operator が削除されたことを確認します。

      $ oc get operator.operators.operatorframework.io

      出力例

      No resources found

    • 次のコマンドを実行して、Operator のシステム namespace が削除されたことを確認します。

      $ oc get ns quay-operator-system

      出力例

      Error from server (NotFound): namespaces "quay-operator-system" not found

7.3.9. カタログの削除

カタログを削除するには、そのカスタムリソース (CR) を削除します。

前提条件

  • カタログがインストールされています。

手順

  • 次のコマンドを実行してカタログを削除します。

    $ oc delete catalog <catalog_name>

    出力例

    catalog.catalogd.operatorframework.io "my-catalog" deleted

検証

  • 次のコマンドを実行して、カタログが削除されたことを確認します。

    $ oc get catalog
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