16.4. FCP LUN のマルチパスの有効化
このセクションのタスクでは、IBM Z® または IBM® LinuxONE 環境で追加のデバイスを手動で設定する方法を説明します。この設定方法はノードの再起動後も持続しますが、OpenShift Container Platform ネイティブではなく、ノードを置き換える場合は手順をやり直す必要があります。
IBM Z® および IBM® LinuxONE では、インストール時にクラスターを設定した場合のみマルチパスを有効にできます。詳細は、IBM Z® および IBM® LinuxONE への z/VM を使用したクラスターのインストール の RHCOS の「インストールおよび OpenShift Container Platform ブートストラッププロセスの開始」を参照してください。
前提条件
- 管理者権限を持つユーザーとしてクラスターにログインしている。
- 上記で説明したいずれかの方法で、LUN への複数のパスを設定している。
手順
次のコマンドを実行して、SSH 経由でノードに接続します。
$ ssh <user>@<node_ip_address>
次のコマンドを実行して、ノードへのデバッグセッションを開始することもできます。
$ oc debug node/<node_name>
マルチパスを有効にするには、次のコマンドを実行します。
$ sudo /sbin/mpathconf --enable
multipathd
デーモンを開始するには、次のコマンドを実行します。$ sudo multipath
オプション: マルチパスデバイスを fdisk でフォーマットするには、次のコマンドを実行します。
$ sudo fdisk /dev/mapper/mpatha
検証
デバイスがグループ化されたことを確認するには、次のコマンドを実行します。
$ sudo multipath -II
出力例
mpatha (20017380030290197) dm-1 IBM,2810XIV size=512G features='1 queue_if_no_path' hwhandler='1 alua' wp=rw -+- policy='service-time 0' prio=50 status=enabled |- 1:0:0:6 sde 68:16 active ready running |- 1:0:1:6 sdf 69:24 active ready running |- 0:0:0:6 sdg 8:80 active ready running `- 0:0:1:6 sdh 66:48 active ready running