18.5. AWS での DNS レコードの作成
External DNS Operator を使用して、AWS および AWS GovCloud で DNS レコードを作成できます。
18.5.1. Red Hat External DNS Operator を使用した AWS のパブリックホストゾーンへの DNS レコードの作成
Red Hat External DNS Operator を使用して、AWS のパブリックホストゾーンに DNS レコードを作成できます。同じ手順を使用して、AWS GovCloud のホストゾーンに DNS レコードを作成できます。
手順
ユーザーを確認してください。ユーザーは、
kube-system
namespace にアクセスできる必要があります。クレデンシャルがない場合は、kube-system
namespace からクレデンシャルを取得すると、クラウドプロバイダークライアントを使用できます。$ oc whoami
出力例
system:admin
kube-system
namespace に存在する aws-creds シークレットから値を取得します。$ export AWS_ACCESS_KEY_ID=$(oc get secrets aws-creds -n kube-system --template={{.data.aws_access_key_id}} | base64 -d) $ export AWS_SECRET_ACCESS_KEY=$(oc get secrets aws-creds -n kube-system --template={{.data.aws_secret_access_key}} | base64 -d)
ルートを取得して、ドメインを確認します。
$ oc get routes --all-namespaces | grep console
出力例
openshift-console console console-openshift-console.apps.testextdnsoperator.apacshift.support console https reencrypt/Redirect None openshift-console downloads downloads-openshift-console.apps.testextdnsoperator.apacshift.support downloads http edge/Redirect None
DNS ゾーンのリストを取得して、以前に検出されたルートのドメインに対応するものを検索します。
$ aws route53 list-hosted-zones | grep testextdnsoperator.apacshift.support
出力例
HOSTEDZONES terraform /hostedzone/Z02355203TNN1XXXX1J6O testextdnsoperator.apacshift.support. 5
route
ソースのExternalDNS
リソースを作成します。$ cat <<EOF | oc create -f - apiVersion: externaldns.olm.openshift.io/v1beta1 kind: ExternalDNS metadata: name: sample-aws 1 spec: domains: - filterType: Include 2 matchType: Exact 3 name: testextdnsoperator.apacshift.support 4 provider: type: AWS 5 source: 6 type: OpenShiftRoute 7 openshiftRouteOptions: routerName: default 8 EOF
- 1
- 外部 DNS リソースの名前を定義します。
- 2
- デフォルトでは、すべてのホストゾーンがターゲット候補として選択されます。必要なホストゾーンを追加できます。
- 3
- ターゲットゾーンのドメインは、(正規表現の一致とは対照的に) 完全一致である必要があります。
- 4
- 更新するゾーンのドメインを正確に指定します。ルートのホスト名は、指定されたドメインのサブドメインである必要があります。
- 5
AWS Route53DNS
プロバイダーを定義します。- 6
- DNS レコードのソースのオプションを定義します。
- 7
- 以前に指定された DNS プロバイダーで作成される DNS レコードのソースとして OpenShift
route
リソースを定義します。 - 8
- ソースが
OpenShiftRoute
の場合に、OpenShift Ingress Controller 名を指定できます。External DNS Operator は、CNAME レコードの作成時に、そのルーターの正規ホスト名をターゲットとして選択します。
次のコマンドを使用して、OCP ルート用に作成されたレコードを確認します。
$ aws route53 list-resource-record-sets --hosted-zone-id Z02355203TNN1XXXX1J6O --query "ResourceRecordSets[?Type == 'CNAME']" | grep console
18.5.2. 共有 VPC を使用して別の AWS アカウントに DNS レコードを作成する
ExternalDNS Operator を使用すると、共有 Virtual Private Cloud (VPC) を使用して別の AWS アカウントに DNS レコードを作成できます。共有 VPC を使用すると、組織は複数のプロジェクトのリソースを共通の VPC ネットワークに接続できます。その後、VPC 共有を使用して、複数の AWS アカウント間で単一の Route 53 インスタンスを使用できます。
前提条件
- 2 つの Amazon AWS アカウントを作成している。1 つは VPC と Route 53 プライベートホストゾーンが設定されたもの (アカウント A)、もう 1 つはクラスターをインストールするためのもの (アカウント B) です。
- アカウント B でアカウント A の Route 53 ホストゾーンに DNS レコードを作成するために、適切な権限を持つ IAM ポリシーと IAM ロールをアカウント A に作成している。
- アカウント B のクラスターをアカウント A の既存の VPC にインストールしている。
- アカウント B のクラスターに ExternalDNS Operator がインストールされている。
手順
次のコマンドを実行して、アカウント B からアカウント A の Route 53 ホストゾーンにアクセスできるように作成した IAM ロールのロール ARN を取得します。
$ aws --profile account-a iam get-role --role-name user-rol1 | head -1
出力例
ROLE arn:aws:iam::1234567890123:role/user-rol1 2023-09-14T17:21:54+00:00 3600 / AROA3SGB2ZRKRT5NISNJN user-rol1
次のコマンドを実行して、アカウント A の認証情報で使用するプライベートホストゾーンを特定します。
$ aws --profile account-a route53 list-hosted-zones | grep testextdnsoperator.apacshift.support
出力例
HOSTEDZONES terraform /hostedzone/Z02355203TNN1XXXX1J6O testextdnsoperator.apacshift.support. 5
次のコマンドを実行して、
ExternalDNS
オブジェクトを作成します。$ cat <<EOF | oc create -f - apiVersion: externaldns.olm.openshift.io/v1beta1 kind: ExternalDNS metadata: name: sample-aws spec: domains: - filterType: Include matchType: Exact name: testextdnsoperator.apacshift.support provider: type: AWS aws: assumeRole: arn: arn:aws:iam::12345678901234:role/user-rol1 1 source: type: OpenShiftRoute openshiftRouteOptions: routerName: default EOF
- 1
- アカウント A に DNS レコードを作成するには、ロール ARN を指定します。
次のコマンドを使用して、OpenShift Container Platform (OCP) ルートに対して作成されたレコードを確認します。
$ aws --profile account-a route53 list-resource-record-sets --hosted-zone-id Z02355203TNN1XXXX1J6O --query "ResourceRecordSets[?Type == 'CNAME']" | grep console-openshift-console