第1章 Assisted Installer を使用して Oracle Cloud Infrastructure (OCI) にクラスターをインストールする
OpenShift Container Platform 4.18 以降のバージョンでは、独自に提供するインフラストラクチャーを使用して、Assisted Installer を使用して Oracle® Cloud Infrastructure (OCI) にクラスターをインストールできます。
1.1. Assisted Installer と OCI の概要
専用、ハイブリッド、パブリックおよびマルチクラウド環境をサポートする Oracle® Cloud Infrastructure (OCI) インフラストラクチャー上でクラスターワークロードを実行できます。Red Hat と Oracle はどちらも、OCI 上の OpenShift Container Platform クラスターでの OCI の実行をテスト、検証、サポートしています。
Assisted Installer は OCI プラットフォームをサポートしています。Assisted Installer では、OCI へのクラスターのインストールタスクを自動化するために、直感的な対話型ワークフローを利用できます。
図1.1 接続環境で Assisted Installer を使用して OCI にクラスターをインストールするためのワークフロー
OCI は、規制コンプライアンス、パフォーマンス、費用対効果のニーズを満たすサービスを提供します。OCI Resource Manager 設定にアクセスして、OCI リソースをプロビジョニングおよび設定できます。
OCI リソースをプロビジョニングする手順は、例としてのみ提供されています。他の方法で必要なリソースを作成することも選択できます。スクリプトは単なる例です。独自にプロビジョニングするインフラストラクチャーでクラスターをインストールするには、クラウドプロバイダーおよび OpenShift Container Platform のインストールプロセスを理解している必要があります。OCI Resource Manager 設定にアクセスして以下の手順を完了することも、設定をモデルとして使用して独自のカスタムスクリプトを作成することもできます。
Assisted Installer を使用して OpenShift Container Platform クラスターを OCI にインストールする方法を理解するには、Assisted Installer を使用して Oracle Cloud Infrastructure (OCI) にクラスターをインストールする ドキュメントの手順に従ってください。このドキュメントでは、OCI Cloud Controller Manager (CCM) および Oracle の Container Storage Interface (CSI) オブジェクトを使用して OpenShift Container Platform クラスターを OCI API にリンクする方法を示します。
OCI 上で動作するクラスターワークロードに最適なパフォーマンス条件を確保するために、ブロックボリュームのボリュームパフォーマンスユニット (VPU) がワークロードに適したサイズに設定されていることを確認してください。次のリストを参考に、特定のパフォーマンスニーズに応じて必要な VPU を選択してください。
- テストまたは概念実証環境: 100 GB、20 - 30 VPU。
- 基本的な環境: 500 GB、60 VPU
- 高負荷の実稼働環境: 500 GB 以上、100 以上の VPU
更新やスケーリングアクティビティーに十分な容量を提供できるように、VPU を余分に確保しておくことを検討してください。VPU の詳細は、Oracle ドキュメントの「Volume Performance Units」を参照してください。
OpenShift Container Platform の Assisted Installer に慣れていない場合は、「OpenShift Container Platform の Assisted Installer」を参照してください。