7.5. 自動スケーリングの無効化


クラスター内の個々の Machine Autoscaler を無効にすることも、クラスター全体で自動スケーリングを無効にすることもできます。

7.5.1. Machine Autoscaler の無効化

Machine Autoscaler を無効にするには、対応する MachineAutoscaler カスタムリソース (CR) を削除します。

注記

Machine Autoscaler を無効にしても、Cluster Autoscaler は無効になりません。Cluster Autoscaler を無効にするには、「Cluster Autoscaler の無効化」に記載されている手順に従ってください。

手順

  1. 次のコマンドを実行して、クラスターの MachineAutoscaler CR をリスト表示します。

    $ oc get MachineAutoscaler -n openshift-machine-api

    出力例

    NAME                 REF KIND     REF NAME             MIN   MAX   AGE
    compute-us-east-1a   MachineSet   compute-us-east-1a   1     12    39m
    compute-us-west-1a   MachineSet   compute-us-west-1a   2     4     37m

  2. オプション: 次のコマンドを実行して、MachineAutoscaler CR の YAML ファイルバックアップを作成します。

    $ oc get MachineAutoscaler/<machine_autoscaler_name> \1
      -n openshift-machine-api \
      -o yaml> <machine_autoscaler_name_backup>.yaml 2
    1
    <machine_autoscaler_name> は、削除する CR の名前です。
    2
    <machine_autoscaler_name_backup> は、CR のバックアップの名前です。
  3. 次のコマンドを実行して、MachineAutoscaler CR を削除します。

    $ oc delete MachineAutoscaler/<machine_autoscaler_name> -n openshift-machine-api

    出力例

    machineautoscaler.autoscaling.openshift.io "compute-us-east-1a" deleted

検証

  • Machine Autoscaler が無効になっていることを確認するには、次のコマンドを実行します。

    $ oc get MachineAutoscaler -n openshift-machine-api

    無効化された Machine Autoscaler は、Machine Autoscaler リストに表示されません。

次のステップ

  • Machine Autoscaler を再度有効にする必要がある場合は、<machine_autoscaler_name_backup>.yaml バックアップファイルを使用し、「Machine Autoscaler のデプロイ」に記載されている手順に従います。

7.5.2. Cluster Autoscaler の無効化

Cluster Autoscaler を無効にするには、対応する ClusterAutoscaler リソースを削除します。

注記

クラスターに既存の Machine Autoscaler がある場合も、Cluster Autoscaler を無効にするとクラスター上の自動スケーリングが無効になります。

手順

  1. 次のコマンドを実行して、クラスターの ClusterAutoscaler リソースを一覧表示します。

    $ oc get ClusterAutoscaler

    出力例

    NAME      AGE
    default   42m

  2. オプション: 次のコマンドを実行して、ClusterAutoscaler CR の YAML ファイルバックアップを作成します。

    $ oc get ClusterAutoscaler/default \1
      -o yaml> <cluster_autoscaler_backup_name>.yaml 2
    1
    default は、ClusterAutoscaler CR の名前です。
    2
    <cluster_autoscaler_backup_name> は、CR のバックアップの名前です。
  3. 次のコマンドを実行して、ClusterAutoscaler CR を削除します。

    $ oc delete ClusterAutoscaler/default

    出力例

    clusterautoscaler.autoscaling.openshift.io "default" deleted

検証

  • Cluster Autoscaler が無効になっていることを確認するには、次のコマンドを実行します。

    $ oc get ClusterAutoscaler

    予想される出力

    No resources found

次のステップ

  • ClusterAutoscaler CR を削除して Cluster Autoscaler を無効にすると、クラスターは自動スケーリングできなくなりますが、クラスター上の既存の Machine Autoscaler は削除されません。不要な Machine Autoscaler をクリーンアップするには、「Machine Autoscaler の無効化」を参照してください。
  • Cluster Autoscaler を再度有効にする必要がある場合は、<cluster_autoscaler_name_backup>.yaml バックアップファイルを使用し、「Cluster Autoscaler のデプロイ」に記載された手順に従います。
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