第5章 パワーモニタリングのメトリクスの視覚化
パワーモニタリングはテクノロジープレビュー機能としてのみご利用いただけます。テクノロジープレビュー機能は、Red Hat 製品のサービスレベルアグリーメント (SLA) の対象外であり、機能的に完全ではないことがあります。Red Hat は、実稼働環境でこれらを使用することを推奨していません。テクノロジープレビューの機能は、最新の製品機能をいち早く提供して、開発段階で機能のテストを行いフィードバックを提供していただくことを目的としています。
Red Hat のテクノロジープレビュー機能のサポート範囲に関する詳細は、テクノロジープレビュー機能のサポート範囲 を参照してください。
OpenShift Container Platform Web コンソールでパワーモニタリングのメトリクスを視覚的に確認するには、パワーモニタリングダッシュボードにアクセスするか、Observe タブの Metrics を確認します。
5.1. パワーモニタリングダッシュボードの概要
パワーモニタリングダッシュボードは 2 種類あります。どちらも、1 つのクラスターの消費電力メトリクスに関するさまざまなレベルの詳細情報を提供します。
Power Monitoring / Overview ダッシュボード
このダッシュボードを使用すると、次の情報を確認できます。
-
CPU アーキテクチャーおよびその電源 (
rapl-sysfs
、rapl-msr
、またはestimator
) と、この構成の総ノード数の集約ビュー - 過去 24 時間のクラスターの総エネルギー消費量 (キロワット時単位で測定)
- 過去 24 時間にクラスター内の上位 10 の namespace によって消費された電力量
- CPU アーキテクチャーやコンポーネントの電源などのノード詳細情報
これらの機能を使用すると、各 namespace を個別に調査することなく、クラスターのエネルギー消費を効果的に監視できます。
Components Source 列に estimator
が電源として表示されていないことを確認してください。
図5.1 ノード詳細情報の表 (rapl-sysfs
をコンポーネントの電源として使用)
Kepler がハードウェアの電力消費メトリクスを取得できない場合、Components Source 列には電源として estimator
が表示されます。この電源はテクノロジープレビューではサポート対象外です。このような場合、ノードからの値が正確ではありません。
Power Monitoring / Namespace ダッシュボード
このダッシュボードでは、namespace および Pod ごとにメトリクスを表示できます。次の情報を確認できます。
- DRAM や PKG の消費などの電力消費メトリクス
- 過去 1 時間のエネルギー消費メトリクス (コアおよび非コアコンポーネントの DRAM および PKG の消費量など)
この機能を使用すると、重要なピークを調査し、消費量が多い主な根本原因を簡単に特定できます。