5.10. AWS Elastic Block Store CSI ドライバー Operator
5.10.1. 概要
OpenShift Container Platform は、AWS EBS CSI ドライバー を使用して永続ボリューム (PV) をプロビジョニングできます。
Container Storage Interface (CSI) Operator およびドライバーを使用する場合、永続ストレージ および CSI ボリュームの設定 を理解しておくことが推奨されます。
AWS EBS ストレージアセットにマウントする CSI プロビジョニングされた PV を作成するために、OpenShift Container Platform は、デフォルトで AWS EBS CSI Driver Operator (Red Hat オペレーター) と AWS EBS CSI ドライバーを openshift-cluster-csi-drivers
namespace にインストールします。
- AWS EBS CSI Driver Operator は、PVC を作成するために使用できる StorageClass をデフォルトで提供します。必要に応じて、このデフォルトのストレージクラスを無効にできます (デフォルトストレージクラスの管理 を参照)。AWS Elastic Block Store を使用した永続ストレージ で説明されているように、AWS EBS StorageClass を作成するオプションもあります。
- AWS EBS CSI ドライバー を使用すると、AWS EBS PV を作成し、マウントできます。
AWS EBS CSI Operator およびドライバーを OpenShift Container Platform 4.5 クラスターにインストールしている場合、OpenShift Container Platform 4.14 に更新する前に 4.5 Operator およびドライバーをアンインストールする必要があります。
5.10.2. CSI について
ストレージベンダーはこれまで Kubernetes の一部としてストレージドライバーを提供してきました。Container Storage Interface (CSI) の実装では、サードパーティーのプロバイダーは、コア Kubernetes コードを変更せずに標準のインターフェイスを使用してストレージプラグインを提供できます。
CSI Operator は、インツリーボリュームプラグインでは不可能なボリュームスナップショットなどのストレージオプションを OpenShift Container Platform ユーザーに付与します。
OpenShift Container Platform は、デフォルトで CSI プラグインを使用して Amazon Elastic Block Store (Amazon EBS) ストレージをプロビジョニングします。
OpenShift Container Platform での AWS EBS 永続ボリュームの動的プロビジョニングに関する詳細は、Amazon Elastic Block Store を使用した永続ストレージ を参照してください。
5.10.3. ユーザー管理型の暗号化
ユーザー管理型の暗号化機能を使用すると、インストール時に OpenShift Container Platform ノードのルートボリュームを暗号化するキーを指定でき、すべてのマネージドストレージクラスはこれらのキーを使用してプロビジョニングされたストレージボリュームを暗号化できます。install-config YAML ファイルの platform.<cloud_type>.defaultMachinePlatform
フィールドにカスタムキーを指定する必要があります。
この機能は、次のストレージタイプをサポートします。
- Amazon Web Services (AWS) Elastic Block storage (EBS)
- Microsoft Azure Disk ストレージ
- Google Cloud Platform (GCP) 永続ディスク (PD) ストレージ
ストレージクラスに暗号化キーが定義されていない場合は、ストレージクラスに encrypted: "true"
のみを設定します。AWS EBS CSI ドライバーは、AWS 管理の alias/aws/ebs を使用します。これは、プロビジョニングされたストレージボリュームを暗号化するために、デフォルトで各リージョンで Amazon EBS によって自動的に作成されます。さらに、マネージドストレージクラスはすべて encrypted: "true"
設定になっています。
Amazon EBS のユーザーが管理する暗号化を使用したインストールの詳細は、インストール設定パラメーター を参照してください。