5.11. Red Hat サポートへの診断データの提供
OpenShift Container Platform の問題を調査する際に、Red Hat サポートは診断データをサポートケースにアップロードするよう依頼する可能性があります。ファイルは、Red Hat カスタマーポータルからサポートケースにアップロードするか、redhat-support-tool
コマンドを使用して OpenShift Container Platform クラスターから直接アップロードできます。
前提条件
-
cluster-admin
ロールを持つユーザーとしてクラスターにアクセスできる。 - ホストへの SSH アクセスがあること。
-
OpenShift CLI (
oc
) がインストールされている。 - Red Hat の標準またはプレミアムサブスクリプションがある。
- Red Hat カスタマーポータルのアカウントがある。
- 既存の Red Hat サポートケース ID がある。
手順
Red Hat カスタマーポータルから既存の Red Hat サポートケースに診断データをアップロードします。
oc debug node/<node_name>
コマンドを使用して OpenShift Container Platform ノードで組み込まれている診断ファイルを連結し、出力をファイルにリダイレクトします。以下の例では、/host/var/tmp/my-diagnostic-data.tar.gz
をデバッグコンテナーから/var/tmp/my-diagnostic-data.tar.gz
にコピーします。$ oc debug node/my-cluster-node -- bash -c 'cat /host/var/tmp/my-diagnostic-data.tar.gz' > /var/tmp/my-diagnostic-data.tar.gz 1
- 1
- デバッグコンテナーは、ホストの root ディレクトリーを
/host
にマウントします。連結のためにターゲットファイルを指定する際に、デバッグコンテナーの root ディレクトリー (/host
を含む) から絶対パスを参照します。
注記Red Hat Enterprise Linux CoreOS (RHCOS) を実行する OpenShift Container Platform 4.14 クラスターノードは変更できず、Operator を使用してクラスターの変更を適用します。
scp
を使用してクラスターノードからファイルを転送することは推奨されません。ただし、OpenShift Container Platform API が利用できない場合や、kubelet がターゲットノードで適切に機能しない場合、oc
操作がその影響を受けます。この状態では、scp core@<node>.<cluster_name>.<base_domain>:<file_path> <local_path>
を実行してノードから診断ファイルをコピーできます。- Red Hat カスタマーポータルの Customer Support ページ にある既存のサポートケースに移動します。
- Attach files を選択し、プロンプトに従ってファイルをアップロードします。