第3章 Linux Control Group バージョン 1 (cgroup v1) の有効化


OpenShift Container Platform 4.14 以降、OpenShift Container Platform はクラスター内で Linux コントロールグループバージョン 2 (cgroup v2) を使用します。OpenShift Container Platform 4.13 以前で cgroup v1 を使用している場合、OpenShift Container Platform 4.14 に移行しても、cgroup 設定はバージョン 2 に自動的に更新されません。OpenShift Container Platform 4.14 の新規インストールでは、デフォルトで cgroup v2 が使用されます。ただし、インストール時に Linux コントロールグループバージョン 1 (cgroup v1) を有効にできます。OpenShift Container Platform で cgroup v1 を有効にすると、クラスター内のすべての cgroup v2 コントローラーと階層が無効になります。

cgroup v2 は、Linux cgroup API の現行バージョンです。cgroup v2 では、統一された階層、安全なサブツリー委譲、Pressure Stall Information 等の新機能、および強化されたリソース管理および分離など、cgroup v1 に対していくつかの改善が行われています。ただし、cgroup v2 には、cgroup v1 とは異なる CPU、メモリー、および I/O 管理特性があります。したがって、一部のワークロードでは、cgroup v2 を実行するクラスター上のメモリーまたは CPU 使用率にわずかな違いが発生する可能性があります。

必要に応じて、node.config オブジェクトを編集することで、cgroup v1 と cgroup v2 を切り替えることができます。詳細は、このセクションの「その他のリソース」の「ノードでの Linux cgroup の設定」を参照してください。

3.1. インストール時の Linux cgroup v1 の有効化

インストールマニフェストを作成して、クラスターのインストール時に Linux Control Group バージョン 1 (cgroup v1) を有効化できます。

手順

  1. node.config オブジェクトを作成または編集して、v1 cgroup を指定します。

    apiVersion: config.openshift.io/v1
    kind: Node
    metadata:
      name: cluster
    spec:
      cgroupMode: "v2"
  2. 通常通りにインストールを続行します。
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