3.6. スケーリングされたオブジェクトのカスタムメトリクスオートスケーラーの一時停止
必要に応じて、ワークロードの自動スケーリングを一時停止および再開できます。
たとえば、クラスターのメンテナンスを実行する前に自動スケーリングを一時停止したり、ミッションクリティカルではないワークロードを削除してリソース不足を回避したりできます。
3.6.1. カスタムメトリクスオートスケーラーの一時停止
スケーリングされたオブジェクトの自動スケーリングを一時停止するには、そのスケーリングされたオブジェクトのカスタムメトリクスオートスケーラーに autoscaling.keda.sh/paused-replicas
アノテーションを追加します。カスタムメトリクスオートスケーラーは、そのワークロードのレプリカを指定された値にスケーリングし、アノテーションが削除されるまで自動スケーリングを一時停止します。
apiVersion: keda.sh/v1alpha1 kind: ScaledObject metadata: annotations: autoscaling.keda.sh/paused-replicas: "4" # ...
手順
次のコマンドを使用して、ワークロードの
ScaledObject
CR を編集します。$ oc edit ScaledObject scaledobject
autoscaling.keda.sh/paused-replicas
アノテーションに任意の値を追加します。apiVersion: keda.sh/v1alpha1 kind: ScaledObject metadata: annotations: autoscaling.keda.sh/paused-replicas: "4" 1 creationTimestamp: "2023-02-08T14:41:01Z" generation: 1 name: scaledobject namespace: my-project resourceVersion: '65729' uid: f5aec682-acdf-4232-a783-58b5b82f5dd0
- 1
- Custom Metrics Autoscaler Operator がレプリカを指定された値にスケーリングし、自動スケーリングを停止するよう指定します。
3.6.2. スケーリングされたオブジェクトのカスタムメトリクスオートスケーラーの再開
一時停止されたカスタムメトリクスオートスケーラーを再開するには、その ScaledObject
の autoscaling.keda.sh/paused-replicas
アノテーションを削除します。
apiVersion: keda.sh/v1alpha1 kind: ScaledObject metadata: annotations: autoscaling.keda.sh/paused-replicas: "4" # ...
手順
次のコマンドを使用して、ワークロードの
ScaledObject
CR を編集します。$ oc edit ScaledObject scaledobject
autoscaling.keda.sh/paused-replicas
アノテーションを削除します。apiVersion: keda.sh/v1alpha1 kind: ScaledObject metadata: annotations: autoscaling.keda.sh/paused-replicas: "4" 1 creationTimestamp: "2023-02-08T14:41:01Z" generation: 1 name: scaledobject namespace: my-project resourceVersion: '65729' uid: f5aec682-acdf-4232-a783-58b5b82f5dd0
- 1
- このアノテーションを削除して、一時停止されたカスタムメトリクスオートスケーラーを再開します。