第14章 FlowMetric 設定パラメーター


FlowMetric は、収集されたフローログからカスタムメトリクスを作成することを可能にする API です。

14.1. FlowMetric [flows.netobserv.io/v1alpha1]

説明
FlowMetric は、収集されたフローログからカスタムメトリクスを作成することを可能にする API です。
object
プロパティー説明

apiVersion

string

APIVersion はオブジェクトのこの表現のバージョンスキーマを定義します。サーバーは認識されたスキーマを最新の内部値に変換し、認識されない値は拒否することがあります。詳細は、https://git.k8s.io/community/contributors/devel/sig-architecture/api-conventions.md#resources を参照してください。

kind

string

kind はこのオブジェクトが表す REST リソースを表す文字列の値です。サーバーは、クライアントが要求を送信するエンドポイントからこれを推測できることがあります。これを更新することはできません。CamelCase を使用します。詳細は、https://git.k8s.io/community/contributors/devel/sig-architecture/api-conventions.md#types-kinds を参照してください。

metadata

object

標準オブジェクトのメタデータ。詳細は、https://git.k8s.io/community/contributors/devel/sig-architecture/api-conventions.md#metadata を参照してください。

spec

object

FlowMetricSpec は、FlowMetric の目的の状態を定義します。提供されている API を使用すると、ニーズに応じてこれらのメトリクスをカスタマイズできます。

新しいメトリクスを追加したり、既存のラベルを変更したりする場合は、大きな影響を与える可能性があります。そのため、Prometheus ワークロードのメモリー使用量を注意深く監視する必要があります。https://rhobs-handbook.netlify.app/products/openshiftmonitoring/telemetry.md/#what-is-the-cardinality-of-a-metric
を参照してください。

すべての Network Observability メトリクスのカーディナリティーを確認するには、promql: count({name=~"netobserv.*"}) by (name) を実行します。

14.1.1. .metadata

説明
標準オブジェクトのメタデータ。詳細は、https://git.k8s.io/community/contributors/devel/sig-architecture/api-conventions.md#metadata を参照してください。
object

14.1.2. .spec

説明

FlowMetricSpec は、FlowMetric の目的の状態を定義します。提供されている API を使用すると、ニーズに応じてこれらのメトリクスをカスタマイズできます。

新しいメトリクスを追加したり、既存のラベルを変更したりする場合は、大きな影響を与える可能性があります。そのため、Prometheus ワークロードのメモリー使用量を注意深く監視する必要があります。https://rhobs-handbook.netlify.app/products/openshiftmonitoring/telemetry.md/#what-is-the-cardinality-of-a-metric
を参照してください。

すべての Network Observability メトリクスのカーディナリティーを確認するには、promql: count({name=~"netobserv.*"}) by (name) を実行します。

object
必須
  • metricName
  • type
プロパティー説明

buckets

array (string)

type が "Histogram" の場合に使用するバケットのリスト。このリストは、浮動小数点数として解析可能である必要があります。設定されていない場合は、Prometheus のデフォルトのバケットが使用されます。

charts

array

管理者ビューの Dashboards メニューにある OpenShift Container Platform コンソールのチャート設定。

direction

string

Ingress、Egress、または任意の方向のフローをフィルタリングします。Ingress に設定すると、FlowDirection に正規表現フィルター 0|2 を追加した場合と同じになります。Egress に設定すると、FlowDirection に正規表現フィルター 1|2 を追加した場合と同じになります。

divider

string

ゼロ以外の場合、値の換算係数 (除数)。メトリクス値 = フロー値/除数。

filters

array

filters は、考慮されるフローを制限するために使用するフィールドと値のリストです。多くの場合、重複を排除するために、Duplicate != "true" および FlowDirection = "0" というフィルターを使用する必要があります。使用可能なフィールドのリストは、ドキュメント https://docs.openshift.com/container-platform/latest/observability/network_observability/json-flows-format-reference.html を参照してください。

labels

array (string)

labels は、Prometheus ラベル (ディメンションとも呼ばれます) として使用するフィールドのリストです。ラベルを選択すると、このメトリクスの粒度レベルと、クエリー時に使用可能な集計が決定されます。これは、メトリクスのカーディナリティーに影響するため、慎重に行う必要があります (https://rhobs-handbook.netlify.app/products/openshiftmonitoring/telemetry.md/#what-is-the-cardinality-of-a-metric を参照)。一般に、IP アドレスや MAC アドレスなど、カーディナリティーが非常に高いラベルを設定することは避けてください。可能な限り、"SrcK8S_OwnerName" または "DstK8S_OwnerName" を、"SrcK8S_Name" または "DstK8S_Name" よりも優先してください。使用可能なフィールドのリストは、ドキュメント https://docs.openshift.com/container-platform/latest/observability/network_observability/json-flows-format-reference.html を参照してください。

metricName

string

メトリクスの名前。Prometheus では、自動的に "netobserv_" という接頭辞が付けられます。

remap

object (string)

生成されるメトリクスラベルにフローフィールドとは異なる名前を使用するには、remap プロパティーを設定します。元のフローフィールドをキーとして使用し、目的のラベル名を値として使用します。

type

string

メトリクスタイプ ("Counter" または "Histogram")。"Counter" は、バイト数やパケット数など、時間の経過とともに増加し、レートを計算できる値に使用します。"Histogram" は、遅延など、個別にサンプリングする必要がある値に使用します。

valueField

string

valueField は、このメトリクスの値として使用する必要のあるフローフィールドです。このフィールドには数値を入力する必要があります。フロー数をカウントするには、フローごとに特定の値を指定するのではなく、空のままにします。使用可能なフィールドのリストは、ドキュメント https://docs.openshift.com/container-platform/latest/observability/network_observability/json-flows-format-reference.html を参照してください。

14.1.3. .spec.charts

説明
管理者ビューの Dashboards メニューにある OpenShift Container Platform コンソールのチャート設定。
array

14.1.4. .spec.charts[]

説明
メトリクスに関連するグラフ/ダッシュボード生成を設定します。
object
必須
  • dashboardName
  • queries
  • title
  • type
プロパティー説明

dashboardName

string

配置先のダッシュボードの名前。この名前が既存のダッシュボードを示すものでない場合は、新しいダッシュボードが作成されます。

queries

array

このグラフに表示するクエリーのリスト。typeSingleStat で、複数のクエリーが指定されている場合、このグラフは複数のパネル (クエリーごとに 1 つ) に自動的に展開されます。

sectionName

string

配置先のダッシュボードセクションの名前。この名前が既存のセクションを示すものでない場合は、新しいセクションが作成されます。sectionName が省略されているか空の場合、グラフはグローバルトップセクションに配置されます。

title

string

グラフのタイトル。

type

string

グラフの種類。

unit

string

このグラフの単位。現在サポートされている単位はごく少数です。一般的な数字を使用する場合は空白のままにします。

14.1.5. .spec.charts[].queries

説明
このグラフに表示するクエリーのリスト。typeSingleStat で、複数のクエリーが指定されている場合、このグラフは複数のパネル (クエリーごとに 1 つ) に自動的に展開されます。
array

14.1.6. .spec.charts[].queries[]

説明
PromQL クエリーを設定します。
object
必須
  • legend
  • promQL
  • top
プロパティー説明

legend

string

このグラフに表示する各時系列に適用するクエリーの凡例。複数の時系列を表示する場合は、それぞれを区別する凡例を設定する必要があります。これは {{ Label }} という形式で設定できます。たとえば、promQL でラベルごとに時系列をグループ化する場合 (例: sum(rate($METRIC[2m])) by (Label1, Label2))、凡例として Label1={{ Label1 }}, Label2={{ Label2 }} と記述します。

promQL

string

Prometheus に対して実行する promQL クエリー。グラフの typeSingleStat の場合、このクエリーは単一の時系列のみを返します。その他のタイプの場合、上位 7 つが表示されます。このリソースで定義されたメトリクスを参照するには、$METRIC を使用できます。たとえば、sum(rate($METRIC[2m])) です。promQL の詳細は、Prometheus のドキュメント https://prometheus.io/docs/prometheus/latest/querying/basics/ を参照してください。

top

integer

タイムスタンプごとに表示する上位 N 個の系列。SingleStat グラフタイプには適用されません。

14.1.7. .spec.filters

説明
filters は、考慮されるフローを制限するために使用するフィールドと値のリストです。多くの場合、重複を排除するために、Duplicate != "true" および FlowDirection = "0" というフィルターを使用する必要があります。使用可能なフィールドのリストは、ドキュメント https://docs.openshift.com/container-platform/latest/observability/network_observability/json-flows-format-reference.html を参照してください。
array

14.1.8. .spec.filters[]

説明
object
必須
  • field
  • matchType
プロパティー説明

field

string

フィルタリングするフィールドの名前

matchType

string

適用するマッチングのタイプ

value

string

フィルタリングする値。matchTypeEqual または NotEqual の場合、$(SomeField) を使用したフィールドインジェクションを使用して、フロー内の他のフィールドを参照できます。

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