第9章 IBM Cloud でのクラスターのアンインストール
IBM Cloud® にデプロイしたクラスターを削除できます。
9.1. installer-provisioned infrastructure を使用するクラスターの削除
installer-provisioned infrastructure を使用するクラスターは、クラウドから削除できます。
アンインストール後に、とくに user-provisioned infrastructure (UPI) クラスターで適切に削除されていないリソースがあるかどうかについて、クラウドプロバイダーを確認します。インストーラーが作成されなかったり、インストーラーがアクセスできない場合には、リソースがある可能性があります。
前提条件
- クラスターをデプロイするために使用したインストールプログラムのコピーがあります。
- クラスター作成時にインストールプログラムが生成したファイルがあります。
-
ccoctl
バイナリーを設定している。 - IBM Cloud® CLI をインストールし、VPC インフラストラクチャーサービスプラグインをインストールまたは更新している。詳細は、IBM Cloud® CLI ドキュメント の "Prerequisites" を参照してください。
手順
次の条件が満たされている場合、この手順が必要です。
- インストーラーは、インストールプロセスの一環としてリソースグループを作成しました。
- クラスターがデプロイされた後、ユーザーまたはお使いのアプリケーションの 1 つが永続ボリューム要求 (PVC) を作成しました。
この場合、クラスターをアンインストールするときに PVC が削除されないため、リソースグループが正常に削除されない可能性があります。失敗を防ぐには、以下を行います。
- CLI を使用して IBM Cloud® にログインします。
PVC をリスト表示するには、次のコマンドを実行します。
$ ibmcloud is volumes --resource-group-name <infrastructure_id>
ボリュームのリストの詳細は、IBM Cloud® CLI のドキュメント を参照してください。
PVC を削除するには、次のコマンドを実行します。
$ ibmcloud is volume-delete --force <volume_id>
ボリュームの削除の詳細は、IBM Cloud® CLI のドキュメント を参照してください。
インストールプロセスの一環として作成された API キーをエクスポートします。
$ export IC_API_KEY=<api_key>
注記変数名は指定どおりに設定する必要があります。インストールプログラムは、クラスターのインストール時に作成されたサービス ID を削除するために、変数名が存在することを想定しています。
クラスターをインストールするために使用したコンピューターのインストールプログラムが含まれるディレクトリーから、以下のコマンドを実行します。
$ ./openshift-install destroy cluster \ --dir <installation_directory> --log-level info 1 2
注記クラスターのクラスター定義ファイルが含まれるディレクトリーを指定する必要があります。クラスターを削除するには、インストールプログラムでこのディレクトリーにある
metadata.json
ファイルが必要になります。クラスター用に作成された手動の CCO クレデンシャルを削除します。
$ ccoctl ibmcloud delete-service-id \ --credentials-requests-dir <path_to_credential_requests_directory> \ --name <cluster_name>
注記クラスターで
TechPreviewNoUpgrade
機能セットによって有効化されたテクノロジープレビュー機能を使用している場合は、--enable-tech-preview
パラメーターを含める必要があります。-
オプション:
<installation_directory>
ディレクトリーおよび OpenShift Container Platform インストールプログラムを削除します。