1.7. Red Hat OpenShift distributed tracing platform 3.1.1 のリリースノート
Red Hat OpenShift distributed tracing platform のこのリリースには、Red Hat OpenShift distributed tracing platform (Tempo) と非推奨の Red Hat OpenShift distributed tracing platform (Jaeger) が含まれています。
1.7.1. CVE
このリリースでは、CVE-2023-39326 が修正されています。
1.7.2. Red Hat OpenShift distributed tracing platform (Tempo)
Red Hat OpenShift distributed tracing platform (Tempo) は、Tempo Operator を通じて提供されます。
1.7.2.1. 既知の問題
現在、次のような既知の問題があります。
- 現在、Tempo Operator と併用すると、Jaeger UI には過去 15 分間にトレースを送信したサービスのみが表示されます。過去 15 分間にトレースを送信していないサービスの場合、トレースは保存されますが、Jaeger UI には表示されません。(TRACING-3139)
-
現在、IBM Z (
s390x
) アーキテクチャーでは、distributed tracing platform (Tempo) が失敗します。(TRACING-3545)
1.7.3. Red Hat OpenShift distributed tracing platform (Jaeger)
Red Hat OpenShift distributed tracing platform (Jaeger) は、Red Hat OpenShift distributed tracing platform Operator を通じて提供されます。
Jaeger は、FIPS 検証済みの暗号化モジュールを使用しません。
1.7.3.1. OpenShift Elasticsearch Operator のサポート
Red Hat OpenShift distributed tracing platform (Jaeger) 3.1.1 は、OpenShift Elasticsearch Operator 5.6、5.7、および 5.8 での使用がサポートされています。
1.7.3.2. 非推奨の機能
Red Hat OpenShift distributed tracing platform 3.1.1 では、引き続き Jaeger と Elasticsearch のサポートが非推奨となり、どちらも今後のリリースで削除される予定です。Red Hat は、現行リリースのライフサイクルにおいて、該当コンポーネントの「重大」以上の CVE に対するバグ修正とサポートを提供しますが、機能拡張は提供しません。
Red Hat OpenShift distributed tracing platform 3.1.1 では、Tempo Operator によって提供される Tempo と、Red Hat build of OpenTelemetry によって提供される OpenTelemetry Collector が、分散トレーシングの収集および保存に推奨される Operator です。OpenTelemetry および Tempo 分散トレーシングスタックは、今後の強化対象スタックとなっているため、すべてのユーザーが採用する必要があります。
1.7.3.3. 既知の問題
現在、次のような既知の問題があります。
- 現在、Apache Spark はサポートされていません。
- 現在、AMQ/Kafka を介したストリーミングデプロイメントは、IBM Z および IBM Power アーキテクチャーではサポートされていません。