4.2. Kubernetes リソース
カスタムリソースは、KubernetesAPI のエクステンションです。カスタムリソースを使用して、Kubernetes クラスターをカスタマイズできます。Operator は、カスタムリソースを使用してアプリケーションとそのコンポーネントを管理するソフトウェアエクステンションです。Kubernetes は、クラスターリソースを扱う際に、一定の望ましい結果を得たい場合に宣言型モデルを使用します。Operator を使用することで、Kubernetes は宣言的な方法で状態を定義します。命令型コマンドを使用して、Kubernetes クラスターリソースを変更できます。Operator は、リソースの望ましい状態をリソースの実際の状態と継続的に比較し、現実を望ましい状態に一致させるためのアクションを実行する制御ループとして機能します。
図4.2 Kubernetes クラスターの概要
リソース | 目的 |
---|---|
サービス | Kubernetes はサービスを使用して、実行中のアプリケーションを一連の Pod に公開します。 |
|
Kubernetes は |
Deployment | アプリケーションのライフサイクルを維持するリソースオブジェクト。 |
Kubernetes は、OpenShift Container Platform のコアコンポーネントです。OpenShift Container Platform は、コンテナー化されたアプリケーションの開発および実行に使用できます。Kubernetes をその基盤とする OpenShift Container Platform には、大規模な通信、ビデオストリーミング、ゲーミング、バンキング、およびその他のアプリケーションのエンジンと同様に機能する技術が組み込まれています。OpenShift Container Platform を使用することで、コンテナー化されたアプリケーションを単一のクラウドを超えてオンプレミスおよびマルチクラウド環境へと拡張することができます。
図4.3 Kubernetes のアーキテクチャー
クラスターは、クラウド環境内の複数のノードで設定される単一の計算ユニットです。Kubernetes クラスターには、コントロールプレーンとワーカーノードが含まれます。さまざまなマシンや環境で Kubernetes コンテナーを実行できます。コントロールプレーンノードは、クラスターの状態を制御および維持します。ワーカーノードを使用して Kubernetes アプリケーションを実行できます。Kubernetes の名前空間を使用して、クラスター内のクラスターリソースを区別できます。名前空間のスコープは、デプロイメント、サービス、Pod などのリソースオブジェクトに適用できます。ストレージクラス、ノード、永続ボリュームなどのクラスター全体のリソースオブジェクトに、名前空間を使用することはできません。